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お金は、ものすごく交換に不適切なツール。

先日、友人と話をしている時に
興味深い話を聞いた。
 
 
それが
 
「お金を使ってモノやサービスと交換するのは
 実は一番もったいない」
 
という話。
 
 
その話は、
 
「お金には変えられない価値があるよね」
 
とか、
 
「お金がなくても、幸せだよね」
 
といった、お花畑的発想ではなく、
ロジックが通っている話だったので、思わず
 
「ふへぇ~」
 
と、どこから声を出しているのか分からない状態になった。
 
 
 
さてさて。
 
お金ってさ、色んな機能を持っている便利なツールじゃない?
 
 
その中で大きな役割として
 
「価値の交換手段」
 
「価値の尺度」
 
「価値の蓄積保存」
 
なんかが挙げられるのが基本だよね。
 
 
お金を使って、モノやサービスと交換できたり、
 
そのモノやサービスがどれくらいの価値があるのかを
計るひとつの基準になったり、
 
腐ったりせずに、いつでまも使いたい時まで
貯蓄しておくこともできる。
 
 
だから、人類が長く使っている道具であるともいえるよね。
 
 
 
ただ、
 
ある友人から聞いたロジックを知ると、
 
 
「むむ、もしかしたら、
 交換手段としては、かなり大きな欠点を
 持っちゃったかもしれないぞ」
 
 
なんて、考えが改まる。
 
 
 
その、大いなる欠点とは、そう。
 
「税金」。
 
 
 
たとえば、
 
 
Aさんがリンゴを持っていて、
Bさんがコップを持っていたとしよう。
 
 
そこで、Aさんは「コップが欲しい」と思い、
Bさんが「リンゴが欲しい」と思ったら、
そこで直接物々交換をすればいいよね?
 
 
しかし、
 
ここでAさんが市場でリンゴを売ってお金を手にして、
 
Bさんが市場でコップを売ってお金を手にして、
 
それぞれがまた欲しいコップやリンゴを買ったとしたら、
 
そこには、必ず税金が発生する。
所得税、法人税、消費税、さまざまな形でだ。
 
 
 
すると、物々交換だったら
1対1で交換できていたかもしれないのに、
 
リンゴをもっと売らないとコップは手に入らず、
コップをもっと作って売らないとリンゴは手に入らない。
 
 
そう考えると、お金を介して交換するのは、非常に
 
「交換効率」「還元率」
 
が低い、と考えられるわけだ。
 
 
ね?
面白いよね?
  
 
 
もちろん、価値の尺度であるとか
価値の保存の機能があるから、お金はなくならない。
 
 
けれど、
 
「自分が提供できるモノやサービスで、
 自分が必要なものを、いつでも物々交換できる」
 
となったら、相当な部分で税金を免れることができる。
 
(とはいえ、固定資産税などがあるので
 全部は無理だけれどね)
 
 
 
お金を稼ぐ、というのは、とても大切だと思っている。
 
「お金では買えない幸せがある」
 
なんていうのは、言われなくても分かっているし、
むしろ、お金で買えないものに幸せは宿っている。
 
 
でも、お金で買えるモノやサービス、幸せがあるのも事実だ。
 
 
だから、お金を否定したりするつもりは、毛頭ない。
 
 
 
 
とはいえ。
 
 
どうやら、このままネットなどが発展、成熟していったら、
相当な部分で物々交換が復活を遂げるかもしれない。
 
 
今は、フェイスブックなどは
 
「お友達と繋がっている」
 
という機能しか果たしていないけれど、
そのうち、もっと発展するかもしれない。
 
 
 
「自分が提供できるものをリスト化」
 
「信頼がどれくらいできるか?」
 
「適切な物流機能」
 
 
この3つの機能があれば、
 
自分が欲しいものを提供している人を検索して、
こちらが提供できるものとマッチングさせれば
完全に無税で物々交換が可能になる。
 
 
マッチングサービスみたいなのも出てくるかもしれない。
 
今のヤフーオークションみたいなものが発展したら
さらにすごいことになるかもしれない。
 
 
 
。。。とまぁ、これはずいぶん先の夢物語だろうけれど、
 
 
「物々交換できるのならば、お金を介さない方がいい」
 
 
というのは、お金持ちであればあるほど
気づき始めている事実だ。
 
 
 
 
さてさて。
 
 
モノとモノの交換。
 
モノとサービスの交換。
 
スキルエクスチェンジ。
 
 
互いに信頼して、互いに納得して
それぞれのもつものを無限に交換をしてゆく。
 
 
そんな時代が来た時、
国家はどんな対応を取るんだろうね?
 
 
まぁ、そんな時代が来るまでは
せっせとお金も稼いで
 
「交換効率の悪い」
 
状態に甘んじたいと思います(笑)
 
 
ではでは。
 

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