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自分の道具箱を知る。

最近も夜な夜な、様々な友人と飲み歩いているのだけれど、
なぜかここのところの飲みでは、
コンサルタントについての話題が出ることが多かった。
 
 
ある人は経営者で、
自分がお世話になっていたコンサルタントさんについて語り、
 
また別の飲み会では、
本人がコンサルタントをやっているため、
それについての話を聴かせてくれたりもした。
 
その他にも、コンサルをやりたい人の話など、
 
 
「なに?このザ・コンサル カーニバル??」
 
 
みたいに、コンサルの話がパカパカ出ていた。
 
 
 
私も個人事業主の方や、起業経営者の方の相談を
聴かせていただくこともある立場なので、
その内容は、それぞれとても価値のある話だった。
 
 
さすがに詳しい内容を
ここで明かすことはできないんだけれど、
それぞれの方の話を聴きながら痛感したのは、
 
 
「ああ、自分の道具箱を
 きちんと把握していなければいかんなぁ」
 
 
ということだった。
 
 
 
 
どういうことか?というと。
 
 
コンサルタントに限らず、
どんな人も、さまざまな経験をしていたり
いろんな学習をしていたりする。
 
 
しかし、あたりまえ体操なんだけれど、
自分が体験をしていなかったり、
学習をしていなかったり、苦手なものというのも当然ある。
 
 
 
そんなことは、ここであえて書かなくても
誰しも理解していることだろう。
 
 
 
でもね。
 
 
どうやら、たちのよろしくない
「自称コンサルタント」の中には
  
 
「コンサルをする会社の規模や社風、
 会社の目指す方向などを一切無視して、
 自分の経験とやり方をゴリ押しする」
 
 
というタイプの人がいるらしい。
 
 
 
会社は、千差万別だ。
 
 
いい悪いの話ではなく、
 
従業員数が数人の会社もあれば、数千人の会社もある。
 
売り上げが数千万の会社もあれば、数百億の会社もある。
 
 
さらに、会社のサービスや、社長の気質、
会社の目指したい方向などになると、ひとつとして
同じ会社はない。
 
 
 
そして、コンサルタントというか
アドバイザーがアドバイスできるのは、
 
 
自分がやってきた売り上げ規模、従業員数で、
やってきた業種から、さほど離れていないところに
けっこう限られる。
 
 
もちろん、スーパーコンサルの中には、
 
「売り上げ数千万のところから、数百億まで
 全部幅広くやっている」
 
という方もいらっしゃるが、それはごくごく稀なケースだ。
 
(起ち上げ期から大企業になるまで
 ずっとコンサルをしているスーパーコンサルの友人もいる。
 もし、この記事を見ていたら、
 Yさんは華麗にスルーしてくださいな。笑)
 
 
 
大企業に当てはまった方法が、
中小企業にも、そのまま当てはまるとは限らない。
 
ある業種に当てはまった形が、
違う業種になったら、商慣習の違いから
おかしくなることもある。
 
社長、リーダーのフォーカスが、
お客様に向いているのか、従業員に向いているのか、
個人の生活やお財布に向いているかでも、
アドバイスは変わってくる。
 
 
なので、
 
コンサルをしたり、アドバイスをしたりする側は、
 
自分の体験、学習、得意分野という
 
「自分の中の道具箱」
 
が、どの企業や人物に効果があるのかを知り、
もし、自分がやるべきではないと思ったら、
素直にそれをお伝えする方がいいと思う。
 
 
 
自分の道具箱にトンカチしか入っていないのに、
 
「この板を半分に切ってください」
 
と言われた時、トンカチでぶっ叩いて
メキメキと半分に割り、
 
 
「ほら、半分になったやろ?」
 
 
と、ドヤ顔で言うのは、スマートじゃないよね?
ということ。
 
 
眼科医なのに、虫歯の治療はしない方がいいし、
空手家なのに、ピンチヒッターで打席に立たなくてもいい。
 
 
できるかもしれないし、チャレンジを否定するわけじゃないけれど、
 
「やるからには、もちろん全力でやりますが、
 私の道具箱は、こうなっていますよ」
 
「もし、私の道具箱が、今回の案件にふさわしくないのであれば
 他をあたってくださるのがいいと思います」
 
と、先方に公開する方が、フェアな気がするんだよね。
 
 
 
それが、お互いの無駄な時間と経費と
無駄なストレスを軽減する方法なように思うんだけれど
いかがでしょ?
 
 
そして。
 
 
コンサルに限らず、もしあなたが
誰かに相談をする時には、
 
 
「この人の学習、経験、得意という道具箱には
 どんなものが入っているのかな?」
 
 
ということを、確認した後に相談しても
遅くはないと思う。
 
 
 
道具箱に「起業」が入っていない人に
 
「起業したいんだけれど、どう思う?」
 
と聞いたり、
 
 
道具箱に「投資」が入っていない人に
 
「これって、儲かると思う?」
 
と聞いたり、
 
 
道具箱に「愛」が入っていない人に
 
「ちょっと人間関係で相談なんだけれど、、、」
 
と聞いたりしても、
 
 
それは、なかなか難しいんじゃないかにゃ?
 
と思う。
 
 
自分の道具箱を知り、それを相手に公開する。
 
相手の道具箱を知り、助けてもらう。
 
 
そして、また自分の道具を磨き、増やしてゆく。
 
 
それが、お互いの幸せにつながる
最良の関係を生むように思いますわ。
 
 
ではでは。

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