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学びの特質

あなたは、「学ぶ」というと、
どんなイメージを持つだろう?
 
 
あなたの頭の中に浮かぶ学びのシーンで、
あなたは何をしているだろう?
 
 
いろいろなシーンがあると思う。
 
あなたが想像するシーンは、
 
 
本を読んでいる姿かもしれない。
 
人と対話して、教えてもらっている姿かもしれない。
 
セミナーに参加している姿かもしれない。
 
 
もちろん他にもあるけれど、突然
 
「学びのシーンを想像してください」
 
と言われたら、上記のものや
それに似たシーンを思いつく人が多いんじゃないかな?
と思うんだよね。
 
 
あなたが思いついたシーンが何であれ、
それは大正解だと思う。
 
 
 
 
その上で、ちょっと思い返してみて欲しいことがある。
 
 
我々は、どんな状況の中からも、
学ぶことが出来るということを。
 
 
毎日のように顔を合わせている人からも
学ぶことが出来る。
 
ルーチンワークになりつつある
平凡な仕事の中でも、学ぶことが出来る。
 
普段のありふれた日常生活の中でも
もちろん学ぶことが出来る。
 
 
むしろ、日常のリアルな体験から、より多くの
学びを得ることも、たくさんあるだろう。
 
 
 
 
そして、
 
ここからまたいつもの妄想癖なんだけれど、
こんな比喩を思いついたんだよね。
 
 
本や、セミナーや、教材というものは、
シェフによって加工・調理された料理。
 
そして、日常体験というものは、
新鮮な、生の食材みたいなものだな、と。
 
 
ちょっと説明しよう。
 
 
 
本、セミナー、教材というものは、
(少なくとも良質なものは)
 
「どうやったら、深く学んでもらえるだろうか?」
 
という知恵をふりしぼり、
学びの順番を考え尽くし、
ある一定のゴールまで作ってくれているものだ。
 
 
それは、一流のシェフが
 
「どうやったら美味しく食べてもらえるか?」
 
を考えて、コースの順番を決め、
満腹になるまで提供してくれる料理に似ている。
 
 
 
対して、日常体験というものは、
あなたの学びになるように加工なんてされてはいない。
 
学びになるかならないかは、あなた次第だし、
順番もランダムに起こっていることが多いだろう。
もちろん、ゴールなんて定められていない。
 
それはまるで、森に無造作に生えている植物とか、
畑でとれた野菜とか、とりあえずとってきた魚とか、
そんな「生の食材」に似ている気がする。
 
 
 
 
そして、ここからが重要なんだけれど、
私たちが学ぶのは、そのどちらでもいいし、
どちらも違った特質がある、と思うんだよね。
 
 
 
もちろん例外もあるだろうけれど、
基本的には、それぞれにこんな特質があると思う。
 
 
まずは「料理」である本、セミナー、教材。
 
 
こちらの特質は、
 
・学ぶことや方向が、ある程度決まっていること。
 
・進化できる

・他者の責任にできる
 
という事があると思う。
 
 
 
対して、生の「食材」である日常体験。
 
 
こちらの特質は、
 
・学ぶことや方向は、本人が決める。
 
・成長できる。
 
・自分の責任である。
 
という事があると思う。
 
 
 
対になっているので、ちょっと説明しよう。
 
 
 
最初の特質は、「学ぶことや方向性」。
 
 
本、セミナー、教材というものは、
「○○を学ぶため」と、あなたが必要なジャンルの学びを
はじめから提示してくれている。
 
そして、一定の順序を経ることによって、
はじめに想定をしていたことを学べるように
道筋を決めてくれているものが多いだろう。
 
 
それに対して日常体験には、そんな道筋は無いので、
どんな体験から、どんなことを学ぶかは本人次第だ。
 
しかし、その分、無限の広がりをみせてくれる。
また、リアルな体験は、あなたにジャストフィットした
新鮮で刺激的な学びを提供してくれる。
  
 
料理が決められた味を提供するのに対し、
食材が無限の広がりを見せ、フレッシュな感覚を
提供するのと、まったく同じ事だろう。
 
 
 
 
次に、「進化と成長」。
 
 
本、セミナー、教材というものは、
たしかに無限の広がりはなく、有限なものかもしれない。
 
ただし、あなた本人だけでは到底思いつかなかった発想や
普段のあなたとは別の世界を、
あなたの目の前に広げてくれる。
 
「そんな考え方があったのか!?」
「それは、私が100年生きていても、思いつかない!」
 
なんてことを、ヒョイと提示してくれる可能性があるよね。
 
それは、急にあなたが別の次元にワープする
「進化」と呼んでも差支えないだろう。
 
 
対して、日常には無限の広がりがあるものの、
本人が考えている世界の継続の中でレベルアップする感じ。
 
昨日の自分の延長線上にある、
昨日よりも輝ける自分。
 
そこには、すばらしい成長がある。
 
そんな風に思うんだよね。
 
もちろん、人間には成長も進化も大切なので、
どっちが良い悪いとか、優れている劣っている
という話ではない。
 
 
料理が
「まさかこんな味が存在するとは!?」
「こんな調理法、はじめて!!!」
という驚きを提供することがあり、
 
食材が普段の自分の心身の健康を維持・向上
させてくれているのと、同じことだと思う。
 
 
 
 
最後は「責任の所在」。
 
実のところ、本当は全部自分の責任なんだけれど、
本、セミナー、教材の場合は、
 
「なんだ、この内容は?」
 
と、その本、セミナー、教材のせいにして、
ポイと捨てることが出来る。
 
 
日常体験の場合は、そんな簡単には
ポイポイ捨てたり、100%他の人のせいには
出来にくいよね。
 
 
まずい料理を提供されたら、
シェフに文句を言って二度と店に行かなければいい。
 
ただ、自分で調達した食材の場合は、
店に行った時よりも、他の人のせいにしにくいだろう。
 
 
 
 
いま伝えてきた話は、もちろん基本だ。
 
本、セミナー、教材が想定していなかった学びを
無限に思いつく時もあるだろうし、
 
日常生活の中で、今までとはまるで違う
進化を遂げる体験だって、たまにはするだろう。
 
 
なので、あくまで「そういう事が多い」と
捉えてくれればOKだ。
 
 
 
私たちが学べるフィールドは
本当に無限の広がりを見せる。
 
そして、一流シェフの料理を楽しむ時もあれば
フレッシュな食材に、まるごとかじりつくこともある。
 
どちらがより優れている、なんていうことではなく、
どちらも素晴らしい体験だし、バラエティだ。
 
 
 
今日も、あなたのまわりに
素敵な学びが訪れますように。
 
 
ではでは。
 
 

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