自然な気遣いが出来る人って、いいよね~
また友達から聞いた話なんだけれど、
ある男性が、自分の思いついたビジネスプランを
とある企業に売り込みたいと思ったんだって。
そして彼には、たまたま売り込みたい企業で
秘書をやっている友達がいた。
そこで彼は、友達である秘書さんに、
自分のビジネスプランを語り、
企業の社長さんにプレゼンできるよう
セッティングをお願いしたそうだ。
友達の秘書さんは、快諾し、
「会える日にちとか場所は、また連絡するね」
と言ってくれたそうな。
そして数日後。
彼のもとに、秘書さんから連絡があった。
売り込み希望の彼としては、
どの会議室でプレゼンが出来るんだろう?
と、ワクワクして、友達である秘書さんの話を聞いた。
ところが、その秘書さんが指定したのは、
しゃれたランチを食べるような飲食店の前。
指定されたのは、休日のお昼時。
プレゼンをしようと思っていた彼は
ちょっと拍子抜けした気持ちにもなったんだけれど、
せっかくのセッティングなので、ありがたく受け取った。
そして、当日。
指定された場所で彼が待っていると、
友達である秘書さんと、お目当ての社長がやってきた。
彼は、今回のセッティングにお礼を言おうと
あらためて秘書さんに目を向けると、
ワ ン ち ゃ ん が い る 。
そう、友達である秘書さんは、自分のペットである
ワンちゃんと一緒に、現地にやってきた。
そして、なにくわぬ顔で
彼と社長を紹介し、しばらく雑談をした後、
「今日、わたしは見ての通り○○ちゃん(犬の名前)と
一緒に来ちゃったんで、お二人でランチでもどうぞ」
と言いながら、さりげなくその場から立ち去ったというのだ。
人には、様々なタイプがいるだろう。
みんなの前で話すのが得意な人。
一対一で話すのが得意な人。
かしこまった席で話を聞くのが落ち着く人。
ざっくばらんな席が好きな人。
その秘書さんは、おそらく
友達と社長さんにとって、最良のセッティングとは何か?
ということを、真剣に考えたに違いない。
友達がもっとも活き活きと話せる環境。
今回のビジネスプラン。
プレゼンを聞く社長の性格。
そして、その場に自分がいた方がいいのか、
いない方がうまくいくのか?
などなどなど。
様々な事を考えて、最良の結果を導き出すために
友達のためを思い、社長のことを考え、
自分のエゴなんか、よそにおいておいて、
今回のセッティングを考えだしたんだろう。
その証拠に、ランチを共にしたプレゼンは大成功をおさめ、
今は、具体的なビジネスプランが着々と進行しているらしい。
私なんかは、「人の役に立とう」と思っても、
どうしても自分のエゴと言うか、自分が役に立っているという
実感が欲しくなってしまう。
だから、この秘書さんのように、
さりげなく、自然に、最高の形で気遣いが出来る人を
心から尊敬するね。
そしてこの話を、秘書さんのことを全く知らない私に
熱心してくれて、感謝の気持ちを広げてくれた友人にも、
純粋でまっすぐな心意気を感じる。
いい話をありがとう。
ではー。