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アドバイスを活かせる人、活かせない人。

「イグさん、これってどうすればいいんですか?」
 
と、おかげさまで、なんらかのアドバイスを
求めていただくことも多い昨今でございます。
 
主にはお仕事系が多いのだけれど、
あとは人間関係がらみとか、健康がらみとか。
 
変わり種だと
「私は何をやりたいのか?
 こんがらがったので整理に付き合って!」
みたいのもありんす。
 
 
で。
 
そんなアドバイスを活かせる人と
そうでない人がいるので、今日はその辺の話を。
 
 
 
だがしかしその前に。
 
私もついついやってしまいがちなのだけれど、
そもそもアドバイスする側がアカン場合も多い。
  
 
大前提中の大前提なんだけれど、
 
「アドバイスとは、コミュニケーションである」
 
ということを忘れると、それはアドバイスではなく
押しつけか、お説教である。
 
 
相手の性格や個性や状況をまったく無視して
 
「うまく行きたいんなら、こう!」
 
と、自分の独りよがりの「成功法」を強いるのは、
もはや拷問。狂った宗教。ダメなマルチ商法。
 
 
5万歩ゆずって、幼児のしつけ期間の時は
「これはこうなの!」と教えることが少々あるかもしれん。
 
が、今まで何十年も生きてきた大人が困って
 
「なにかアドバイスを…」
 
と頼ってきた時に、型にはめようとするのは
もはやアドバイスではなく洗脳。
 
  
アドバイザー側が、
どんなに寄り添ってくれていようと、
どんなに実績があろうと、
 
最終的に型にはめようとしてくる人は
過去の栄光にしがみついている
時代遅れの恐竜なので、アドバイザーとしてはスルーだ。
 
 
「アドバイスとは、相互コミュニケーション」。
 
これを忘れている人に
助言を乞うてはいけない。
 
 
 
で、本題なんだけれど。
 
アドバイスを活かせる人と
そうでない人の違いも
 
「アドバイスとは、コミュニケーション」
 
の本質が分かっていれば
導き出されてゆくのだけれど。
 
 
アドバイスを活かせない人は、
「自分が今持っているモノを動かさない」人。
 
 
ここでいう「モノ」とは、
今までの自分のスキルだったり、
やり方だったり、時間の使い方だったり。
 
これらをそのままで、
成果だけ変えたい!っていう人は、非常に難しい。
 
 
ココが難しいところで、
今までを全部捨てて、アドバイザーの型にはまれ!
ってことでもない。
 
 
繰り返し繰り返し言っているように
「アドバイスとは、コミュニケーション」だ。
 
コミュニケーションというのは、
要は相互理解の手段だ。
 
 
アドバイザーが、自分の言うことだけを押し付けるのも
コミュニケーションではない。
 
と同時に、受け手が自分にとって都合のいいことだけを
取捨選択するのもコミュニケーションじゃない。
 
 
アドバイザーが寄り添っているように見かけて
型にはめようとするのと、
受け手が素直に聴いているように見せかけて
行動を全く変えないのは、立場に違いだけで同義だ。
 
 
だから。
 
アドバイザーは、
 
「どこなら相手は受け入れられるのか?」
「本当に解決したい問題はなんなのか?」
「なぜ、それを解決したいのか?」
「それにはどんな背景があるのか?」
 
を踏まえたうえで、聴き、話し、検証した
コミュニケーションの結果としてひねりだした
オーダーメイドのアドバイスをするべきだし、
 
 
受け手は、
 
「自分が頑固になっているのはどこなのか?」
「どれくらいなら、時間と勇気を持てるのか?」
「この人は、本当に信頼に足る人なのか?」
「そして、どうなりたいのか?」
 
を、アドバイザーとのやり取りの中から見出しながら
深く掘り下げて自己発見をしてゆく方がいいと思う。
 
 
 
たとえば1つのおもちゃ箱があって、
その中におもちゃがいっぱい入っていたとする。
 
「今までとは違った遊びをしたい!」
  
と思っているのに、今までのおもちゃ箱からしか
おもちゃを出さないのだったら、限界がありすぎる。
 
いくら、おもちゃをいれる順番を変えても、
変わった気になっただけで、解決にはなっていない。
 
 
「ここに、新しいおもちゃがあるよ」
 
と、アドバイザーが示して
 
「わぁ!それも素敵!」
 
と感動したところで、
自分のおもちゃ箱に固執している限り、
新しいおもちゃでは「遊べない」。
 
 
そして、現実世界の「おもちゃ箱」は
小さくなることはあっても、
アドバイスだけで大きくなることは、めったにない。
 
自分で今までのおもちゃを出し、
勇気を出して「新しい遊び」を思いっきりやり、
ふと家に帰った時、はじめて
おもちゃ箱が大きくなっていることに気づくのだ。
 
 
 
さてさて。
 
 
正直、人間は変わってもいいし、変わらなくてもいい。
 
ずっと同じおもちゃで遊べて幸せなら
それだって素敵なことだ。
 
 
だた、
 
「変わりたい!」
 
と、人にアドバイスを求めたのであれば
今までのおもちゃから(一時的にでも)離れる
勇気も必要になってくるだろう。
 
アドバイザーの時間も無限ではないので。
 
 
 
そして、
 
アドバイスをする側は、
 
「アドバイスはコミュニケーションである」
 
ということを肝に銘じて、
常にオーダーメイドすることを自分に課し、
 
相手が大事にしていたおもちゃから
一時的にでも引き離すんだ、という
覚悟をもってアドバイスするのがいいのだと思う。
 
 
コミュニケーションの中でも、
それは真剣勝負に入るものだと思うから。
 
 
ではでは。
 
 

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