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あなたという千夜一夜物語。

物語の中に『千夜一夜物語』って、あるよね?
 
アリババの話や、シンドバッド、そしてアラジンなどが
含まれる、壮大な物語集だ。
 
そこには、人間の多くの喜怒哀楽、
愛、愚かさ、素晴らしさ、様々な人間模様が描かれる。
 
 
 
そんな『千夜一夜物語』。
 
 
女性不信になったために、毎晩一夜をすごしては
女性を亡き者にしていた王の蛮行を止めさせるため、
王のもとに嫁いだシェヘラザードが毎夜、物語を語る。
 
その物語の続きを聞きたい王は、二百数十夜にわたって
シェヘラザードを生かし続け、ついに殺すのを止めさせる。
 
というお話だ。
 
 
 
。。。が!
 
 
とっても興味深いことに、
ここに書いたシェヘラザードの物語は
『千夜一夜物語』の1001の話にはカウントされていない。
 
あくまで、物語が語られる経緯の話なんだよね。
 
 
これって、面白いな、と思う。
 
 
物語ひとつひとつにも、もちろん価値がある。
 
その上で、物語を語っている経緯そのものが
物語になっているって、素敵じゃない?
 
 
 
そして、
 
 
これは、シェヘラザードだけに
限った話じゃないんかな?なんて思う。
 
 
 
あなたが日々、暮らしている日常。
 
あなたが日々、やっている仕事。
 
あなたが日々、発信をしているもの。
 
 
そのひとつひとつにも、もちろん価値がある。
 
 
作った料理、描いた絵、歌った歌、撮った写真。
 
出会った人、励ました人、喧嘩した人、愛した人。
 
 
そんなひとつひとつが、宝石のように輝いている。
 
 
そして、その宝石ひとつひとつをつないで行くと、
それこそが「あなたの歴史」「あなたの人生」という
大きな物語になっている。
 
 
振り返ってみたら、
 
「あの時、なんであんなことをしちゃったんだろう?」
 
ということもあるだろう。
 
 
自分のやった仕事や、自分が作った作品を振り返ると、
 
「うわ、よくこんな恥ずかしいのを出したな」
 
なんていうこともあるかもしれない。
 
 
でも。
 
それは、あなたの「成長」という物語には
欠かせない要素の一つ。
 
 
 
また、うまく行く日もあるだろうし、
何をやってもうまく行かない日もある。
 
 
でも。
 
それは、あなたの人生に起伏を与え、
物語を、より美しく輝かせてくれるスパイス。
 
 
 
だから。
 
過去を否定せず、美化もせず、
未来に絶望せず、今日を紡ぐ。
 
そんな、ひとつなぎこそが、最高の価値。
 
今日一日がうまくいくかどうかなんて、
その壮大さと気高さに比べれば、微々たるものだ。
 
 
 
あなたが今日、何を生み出すかは分からない。
 
けれど、 
 
今日生み出したもの。
 
昨日生み出したもの。
 
数か月前、数年前、数十年前に生み出したもの。
 
そして明日生み出すものが織り重なって
 
 
「あなたという千夜一夜物語」
 
 
となり、あなたの人生になってゆく。
 
 
あなたが生み出す一日は、あなたにしか作れない。
 
そして、その一日を織って、
壮大な物語にできるのも、あなたしかいない。
 
 
できることなら、お互いに
 
「ああ、こんな物語を紡げて、よかった」
 
という人生を送りたいものだよね。
 
 
 
 
、、、というわけで、
 
私が書いてきた記事も、おかげさまで
本日で、とうとう通算1000記事となりました。
 
 
最近、読み始めてくれた方。
 
ずっと読んでくれている方。
 
ありがとう。心から感謝します。
 
これからも、どうぞよろしくね! 
 
 
ではでは。
 
 

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