「忘れられない人がいるんです。
どうやったら忘れられるんでしょう？」
ある程度生きてきたら、そういう人が
誰しもいるんじゃないかな？
たぶん。
「その人と関連のあるものを全部削除」
「他のことに没頭する」
「解釈を変えてみる」
「時が経つのを待つ」
ってな、思いつくあらゆる方法を全部やってみても
どうしても忘れることができない、って人。
でも、もう忘れた方が相手のためにも
自分のためにもなるだろう、って人。
仮に今、関係性が修復しても
どうしていいか分からんけど、
ついつい思い出してしまう、って人。
そういう人を、どうやって忘れればいいのか？
そりゃあ、もうね。
「諦めるのを諦める」
「忘れた方がいいことを忘れる」
しかないと思うよ？
「○○さんについては、もう考えないっ！」
考えてるやん。
「○○さんのことは、忘れるっ！！」
さらに思い出すやん。
もちろん、相手に迷惑をかけて
つきまとうのはダメ！ゼッタイ！だけど。
自分の心の中に勝手に住まわせている分には、
それはいいんじゃないかな？
てか、仕方ないんじゃないかな？笑。
もう、
「ありがとう」も、
「ごめんね」も、
「大好き」も、
直接は相手に言えなかったとしても、
その人の幸せを勝手に願っているのは、自由。
互いの人生の中で、何かの縁があって出会い、
そしてその役割を静かに終えて離れた。
辛いかもしれんが、それがすべて。
あとは、相手がどう思っているかに関係なく
自分の中に住んでいる相手は、そっと大切にしておく。
いろんな心理テクニックですべてが解決するなら
生きることは、たやすい。
時間がすべて解決してくれるなら、
私たちは、もっと気楽だ。
でも、
きっと、そんな相手に出会えたことは
人生に深みを与えてくれる。
それを今は苦く感じることがあったとしても、
いつか、あなたを優しく包み込む思い出になるはず。
意味があったんだよ。きっと。
相手に迷惑をかけないのであれば、
どう考えても自由だ。
忘れることを忘れて、
そっと心の中で住んでもらっていればいい。
その相手から何かを返されなくても、
他の誰かに優しさを贈れるようになるはず。
そんな風に、私は思うよ。
必要な誰かに届きますように。
ではでは。