ここ最近、友人と飲んでいると、
隣のテーブルに男女ペアがやってきて、
男性が必死にその女性を口説こうとしている
シーンに、なぜか必ず出くわす。
もう、ほとんど毎回出くわすので、
「なに?カミサマは、
私に何かを伝えようとしているの?」
というほどの遭遇率だ(笑)
そして、その口説きパターンが、
ほぼ全員同じで、ことごとく“残念”なパターンが多い。
明らかに、女性が「引いて」しまっている状態。
共通して挙げられるパターンが、
・飲食店のお店の人に、横柄な態度をする。
・話題は、自分の仕事の話。
・仕事の話をするうえで、必ず
「誰それは、ダメ」と、誰かを引き合いに出し、
自分の優等性をアピールする。
・女性の話は、聞かない。
・「俺のおごりだから」アピールをする。
必要以上に注文する。
・やたらと「この後どうする?」を話に盛り込む。
と言った感じ。
こうやって、文章にすると
「いや、さすがにそんな人、
もういなくなっているでしょう?」
「昭和ですか?縄文時代ですか?」
と、耳を疑うかもしれない。
けど、本当にそう言う人ばっかりに遭遇するんだよね。
女性を口説こうと必死になるのは、
悪いことじゃない。
また、変に女性にへりくだる草食系男子がいい、
とも、一概には言えない。
女性が、その男性の言動を喜んでいれば、
もちろんどんなに「俺アピール」しようが
「この後」の話をしようが、かまわない。
問題なのは、
せっかく二人で会っているのに
相手の女性の反応は、全然感じとっていない、
という所だと思うんだけれど、いかがでしょ?
この前、隣の席に座っていた人なんか、すごいぜ?
席に着くなり、店員さんに
「一番早くできるもの、もってこい!」
って、命令形で伝えて、料理が来るまでは
自分の自慢話。
料理が来て、しばらく話していたと思ったら、
その男性が、赤ワインの入ったグラスを
テーブルから落としちゃったのね。
もちろん、グラスは割れて、
他のお客さんにも破片や赤ワインが
飛び跳ねてしまった。
相手の女性は、他のお客さんに
「大丈夫でしたか?すみません」
と謝っているのに、男性は、他のお客さんには何も言わず、
店員を呼びつけて
「あ、これ、吹いて片付けて」
と、これまたぶっきらぼうに命令するだけ。
で、しきりに
「この後どうする?この後どうする?」
と、さかりのついた犬のように聞くばかり。
結局、私たちが飲んでいるよりも後に来たのに、
女性が「もう帰りますね」といって、席を立ってしまったので
男性も追いかけるように、そのまま去っていった。
まぁ、ここまでのは久しぶりに遭遇したけれど、
他のも、けっこう「どんぐりの背比べ」だ。
将来医者になることが決まっている研修医が、
自分の今の仕事を愚痴りながら、
でも口説いていたり、
すさまじく年の離れている、いうなれば「おっさん」が
やたらと高いものを、食べきれないほどオーダーしていたり、
「なんか、みんな頑張るなぁ」
「でも、方向性が残念に見えるなぁ」
という人に、なぜかたくさん遭遇する。
(別に、隣の席の人を
じっくり観察しているわけじゃないんだけれど
すごい目立つんだよ!?)
まぁ、
「じゃあ、あんたはどうなの?」
と聞かれると、全然自信はないし、
そもそも口説くシチュエーションにならないんだけれど、
言葉として違和感があるのが、
「口説く」
という言葉。
基本、女性は「口説け」ないよね?
男性サイドから色々しゃべってアプローチして
女性に好意をもってもらうなんてのは、
その道の「達人」しかできないことで、
それはもう「アート」の世界に匹敵するほどの難易度だ。
凡人は、決して女性を「口説く」ことはできない。
女性は、脳内に2つの箱があり、
男性に会った時に、瞬時にどちらかの箱に入れる。
その2つの箱とは
「興味アリ」という箱と「ゴミ箱」だ。
そして、「ゴミ箱」に入ったら、
もうどんなに頑張っても、基本、復活はありえない。
(ここを話し始めると、
1日セミナーくらいの内容になるので、
今回は割愛するけれど)
で、
興味アリボックスに入った人が、
女性にも興味をもっていることがわかると
好感度があがる。
そして、その好感度の上げ方は、基本
しゃべるのではなく、相手の女性の話を聞くことだ。
相手の女性の話に、的確なレスポンスをすることで
基本、好感度はあがっていく。
だから、
「口説く」
なんていうのは、いわゆる普通の男性は
目指さない方がいいわけで、それくらいなら
「耳聴く」
技術を磨いた方が、お互いのためになると思う。
どう思います?男性のみなさん?女性のみなさん?
まぁ、他の男性が女性にどうアプローチしてもいいんだけれど、
出来れば隣の席に座った時に
「これは、女性も気持ち良くなっているだろうなぁ」
「いい男って、世の中にたくさんいるなぁ」
と思えると嬉しいなぁ、と思う次第。
もう私はいいので、
みなさま頑張ってください(笑)
ではでは。