前回に引き続いて、先日飲みに行った友人との会話。
前回は「動」のエネルギーと「静」のエネルギーがあり、
そのどちらもが大切なんだけれど、
「動」に目を奪われがちだよね。
というような話をシェアした。
同じ友人が話している内容なので、
今回話す話も概念的には近い話なんだけれど、
今回は、一緒にいる「人」の話。
最近は、友達の数が多い方がいい、
というような風潮もあるし、
数々の飲み会とかイベントとかで
仲間と一緒にいる時が多い、と言う人もいるだろう。
もちろん、自分の意志で、
気のあった仲間と一緒に過ごすのは楽しいし、
それは素晴らしいことだろう。
ただ、
「なんか、1人でいると寂しいから」
とか、
「孤独感や疎外感を感じたくないから」
とか、
「付き合いでも参加しておかないと
あとで困ったことになりそうだから」
といったような理由で、
じゃんじゃん飲み会やイベントに参加し続けるのは、
けっこう疲れるよね?
「あの人には、こう接しなきゃ」
とか、
「この人には、こんなことを言わなきゃ」
という風に気を遣いっぱなしだと、
帰り道に、ため息をつくハメに陥るだろう。
そこで友人は、ひと言。
「遠慮するくらいなら、
別に一緒にいなくてもいいんだよね」
と言う。
それは、決して冷たい意見ではなく、
むしろ心がこもっている意見だ。
この世には、本当にたくさんの人がいる。
今までに出会った人もいるだろうし、
まだ出会っていない人もいるだろう。
あなたが、本当に心を合わせられる人と
有意義な時間を使うべきじゃないだろうか?
そして逆に、この世のすべての人と出会い、
仲良くなることは、あなたの一生の時間をかけても
まず無理だろう。
気を遣って、表面上の付き合いをすれば、
それはいつか相手にも伝わる。
お互いに気を遣いながら、
表面上の付き合いをしてるなんて
そんな無駄な時間は、あなたにも相手にもないはずだ。
あなたが気を遣っている分、
相手の時間を奪っているという見方すらできる。
この世にたくさんの人がいるのだから、
気を遣って疲れるような付き合いをするくらいなら、
むしろ、その相手とは一緒にいなくていい。
一生のうちで出会える、限られた人の中でも
お互いに心が分かりあう人と一緒にいればいい。
そんな風に言うんだよね。
もちろん、
「そうは言っても。。。。」
という時もあるだろう。
仕事上の付き合いもあるだろうし、
人によっては、家族や親類の付き合いが
重い人もいるだろう。
全部の人間関係を放り出すことは、
なかなか出来ないというのも
現実問題として、あるかもしれない。
でも。
心の中に、
「遠慮するくらいなら、一緒にいなくていい」
というルールを、ひとつ加えてみるのはどうだろう?
いつも適用できるルールじゃないかもしれない。
それでも、友達付き合いが鬱陶しくなったときや、
行く気のしない飲み会、イベントに参加しようとする時に
心の中でつぶやいてみるのも、いいかもしれない。
また、普段は気の合う友達でも、
「なんか今日は、言いたいことが言えずに遠慮しちゃいそう」
なんて思った時は、
「会わない」
という選択肢もあるんだ。ということは
覚えておいてもいいかもしれないよね?
以前、
「そんなことを言っても、
誘われて予定が空いていたら、
断るのが申し訳なくて、行っちゃうんです」
という風にため息をついていた人がいた。
その人には、私は、
「じゃあ、しばらく、
スケジュール帳を持ち歩くの、やめれば?」
と助言したことがあった。
その場で予定が分かるから、
その場で相手の誘いを断れない。
それくらいだったら、
スケジュール帳を持ち歩くのをやめて、
「ごめん~、今スケジュールがわからないから、
またあとで連絡するね」
と言えばいい。
スケジュール帳がないんだから、
本当にわからないわけだ。
心苦しいことはないだろう。
で、
相手と別れた後、スケジュールを確認する。
スケジュールが空いていて、
その人と一緒に過ごしたいのならば
「スケジュール空いてたよー」
とか、
「スケジュール空けたよー」
と、相手に連絡すればいい。
相手は、間違いなく
その場でOKをもらうよりも喜ぶはずだ。
(ちょっとハラグロだが(笑))
そしてもし、スケジュールが空いてたにしろ
その人と一緒に過ごす気にならなければ、
「ごめん~、やっぱりスケジュール空いてなかった~」
と、メールかなにかで伝えればいい。
面と向かって断るよりも、
たぶん断りやすいだろう。
「でも、そんなことしたら、
もう誘われなくなるんじゃないですか?」
と思うかもしれない。
でも、
そもそも、今回一緒に過ごす気分になれない人に
また誘われても、たいていは行く気にならないだろう。
もし、今回だけどうしてもその気にならないのであれば
あなたがその気になった時に、あなたから誘えばいい。
シンプルだよね?
さてさて。
当たり前すぎる話なんだけれど、
あなたの時間は、あなたの時間だ。
あなたが誰と一緒にいるか、いないかをきめるのは
あなた以外にはいない。
誰かのために時間を使っても、
それは本当は、その人のためにはならないことも多い。
「遠慮するくらいなら、一緒にいなくていい」。
こんなルールもあるんだ。
と、心の片隅に置いておいても、いいのかもしれないね。
これに関しては、私はほぼ完全に実行しているなぁ。
一緒にいたい人としか会わない。
そして、心を許しあえる人と、ぜいたくで豊かな時間を過ごす。
私と一緒に時間を過ごしてくれている人、ありがとう。
ま、単に、私がワガママなだけという話でもあるんだけれど(笑)
ではでは。