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「動」の価値、「静」の価値。

先日、友人と飲んでいた時があった。
 
。。。というより、私のネタのほとんどは、
友人と飲んでいる時に生まれている(笑)
 
 
 
その友人は、非常に理知的で、感性も豊かな人なので
バラエティ豊かな話をさせてもらえたんだけれど、
その中のひとつを、今回はシェアしたいと思う。
 
 
 
 
さて。
 
 
 
 
今、ネットを見ていると、
 
 
「大金持ちになる方法は、コレ!」
 
 
とか、
 
 
「異性にモテるには、コレ!」
 
 
と言ったような広告はバンバン出ているし、
そんな広告に心動かされることも多いと思う。
 
(もちろん、私も例外じゃないよ)
 
 
 
 
 
 
また、
 
自分に近しい友人からも
 
 
「今日は、こんなにたくさんの友人と
 楽しい時間を過ごしました!!!」
 
 
とか、
 
 
「海外に来て、初めての経験を楽しんでいます!!」
 
 
みたいな報告とかも目にするだろう。
 
 
 
 
それはそれで「素敵だな」と思うんだけれど、
なんかそういうのを見ると
 
 
「今の私って、どうなんだろう?」
 
 
「みんな充実していて、いいなぁ」
 
 
なんて思ったりもする。よね?
 
あれ?しない?(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
でも、
 
 
その友人から言わせると、それらはすべて
「動」的なエネルギーなので、目立つだけだそうだ。
 
 
 
 
 
「動」的なエネルギーは、目立つ。
 
そして、人の心を燃え上がらせる。
 
 
 
しかし、「動」的なエネルギーだけに偏ってしまうと、
本来持っているその人自身の力が出なくなってしまう。
 
 
「動」だけでなく「静」のエネルギーも
人間は必要としているよね。
 
 
 
そんな話をしてくれた。
 
(私の解釈も、多大に入っているけれど)
 
 
 
 
 
今、たとえば
 
 
「断食」
 
 
とか、
 
 
「座禅」
 
 
といった、非常に地味なものも人気を博していて、
ある講座などは、3ヶ月も待たないと
受講できないそうだ。
 
 
 
 
大々的な広告なんかは全然ないんだけれど、
口コミで広がって、受講者が後を絶たないらしい。
 
 
 
 
 
目立たず、あおらず。
 
でも着実に広がりをみせている。
 
 
 
そんな感じらしい。
 
 
 
 
 
で。
 
 
どうやら、断食とか座禅を大々的に広告してみても、
あまり効果がないらしい。
 
 
 
というのは、
 
「大金持ちになる」とか「モテる」というのは
人の「動」的なエネルギーを刺激するものなので、
広告の効果が高い。
 
 
 
でも、「断食」「座禅」というのは、
本人の内側を見つめ直すために行なう
「静」的なエネルギーに関わるものなので、
 
広告を打っても、響かないことが多いらしい。
 
 
 
本人が、「自分の内側を見つめたい」という
「静」的なニーズが起きた時じゃないと意味がなく、
 
本人がその気になった時にはじめて、
主体的に探して、自然にたどり着くもののようだ。 
 
 
 
 
「お金」や「モテ」のように、
 
炎が飛び火するように
 
「私も!私も!」
 
となるのではなく、
 
 
 
樹が、じっくりと枝を伸ばすように
自然な形で、必要なものにたどり着く。
 
 
 
そんな感じらしい。
 
 
 
 
 
 
 
「静かなものは目立たず、
 動いているものは、目立つ」
 
 
まぁ、当たり前といえば当たり前なんだけれど、
 
 
友人の話を聞くうちに、
 
 
「ああ、最近ちょっと、
 動くものに反応的になり過ぎていたかもなぁ」
 
 
なんて、反省をしたんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
動くものには、エネルギーがある。
 
 
でも、静かなるものにも、またエネルギーが在る。
 
 
 
 
 
自分の中に、両極のエネルギーがあることを知り、
 
自分以外の動いているものに反応的になりすぎないように、
自分の軸を見つめる。
 
 
そんなことも必要だよなぁ、
と改めて感じた次第。
 
 
 
 
心を燃やす時も、もちろん必要。
 
ただ、大地に根を張るようにように、
自然の摂理に従って、
じっくり、ゆっくり進み、思考し、軸を育てる。
 
 
 
どちらも大切にしたいよね。
 
 
 
過激な広告も、友人のリアルな充実も、
 
「今、それがそのままの形で
 本当に私に必要なのか?」
 
と考えると、実はそうでないことも多い。
 
 
 
自分にとって必要な「根」と「軸」を、
自分のペース、自然なペースで張ってゆく。
 
 
そんな心の余裕を
お互いに持っていたいものだよね。
 

ではでは。
 

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