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コミュニケーション・スタンス

先日、とある画伯と対談をしてきた。
 
 
どんなジャンルの絵でも描くことができ、
頭脳も明晰。雑学にも長けている。
 
会って話をするのは初めてだったんだけれど、
色々な学びを得て、メモらせてもらった。
 
 
その画伯は、10歳。
 
私のセミナーに何回も足を運んでくれている受講生、
というよりは仲間になっている方の息子さんだ。
 
 
 
「うちの息子、ユニークなんで
 一度イグさんに会ってもらいたい」
 
という依頼をずいぶん前から受けていて、
今回、「対談」という形で実現をしたわけだ。
 
 
対談会場はお寿司屋さん。
 
貸し切りにしてくれた会場の座敷には
10歳の画伯と私。
 
向かいのカウンター席には、
ずらりと大人のギャラリーが並ぶ。
 
なかなかシュールだよね。笑。
 
 
 
で、
 
こちらの心づもりとしては、
 
 
「イグさん、生きるってなんですか?」
 
「うーん、それはね。。。」
 
 
みたいなことを聞かれると思っていたんだけれど、
実際は、
 
 
「イグさん、こういう都市伝説、知ってます?」
 
「イグさん、チキンラーメンのあと
 カップヌードルができる経緯、知ってます?」
 
 
みたいな豆知識を披露され、
 
 
「ぇ!!?そうなの?」
 
「知らんわー!もっと教えてくれる?」
 
 
みたいに、私が教えを乞う形となったという(笑)
 
 
 
でも、後半になると
彼もいろいろと耳を傾けてくれて、
本当に充実した時間を送らせてもらった。
 
 
3時間以上ぶっ通しで、
大人が大勢見守る中、
ほぼノンストップで語り合えるのだから、
画伯の集中力は、ハンパないと思う。
 
 
 
 
さて。
 
 
今回の対談で彼に勉強させてもらったことは
たくさんあるので、また記事にして書きたいと思うけれど、
まずはこれ。
 
 
本当に、「フラットにきく」ことの大切さ。
 
 
これを、さらに深めることができたことに
心から感謝をしたい。
 
 
 
 
 
私は常々、
 
 
「媚びず、驕らず、
 相手目線できき、
 自分から見えることを提案する」
 
 
ということを大切にしている(←できているとは言ってない)。
 
 
 
相手が、はるかに年上でも。
 
相手が、社会的にどんな地位にいようとも。
 
男性でも、女性でも、自分と同意見でも、違っても。
 
 
媚びない。
 
驕らない。
 
 
そして、相手の話をきく時は、
 
できる限り相手の世界に寄り添い、同じ方向を向き、
 
相手の痛みを痛みに感じ、
相手の喜びを自分の喜びとする。
 
 
 
その上で、相手とは違う人生を歩んでいる者の一人として、
 
「私には、こう見えていることがある」
 
ということを、押し付けずに、あくまで提案として
相手に進言する。
 
 
 
もちろん努力ベースなので、
 
 
「おいおいおいおい、イグこのやろう
 全然ちがう態度じゃねぇかよオマエ!!」
 
 
とツッコむ方多数だと思うけれど、ゴメンね。
 
 
 
 
まぁ、そんな基本スタンスを意識してはいるのだけれど、
 
 
「10歳男子との3時間対談」
 
 
は、人生初の経験だったので、
果たしてそれができるかな?と、実はドキドキしていた。
 
 
 
結果は、分からない。
 
相手がどう思ったかが、すべてだから。
 
 
 
でも、
 
少なくともその意識を持って
彼との時間を過ごせたのは、個人的には、とてもよかった。
 
 
 
たぶん、
 
「媚びず、驕らず、
 相手目線できき、
 自分から見えることを提案する」
 
という意識をしなかったら、
小物のワタシは、つい
 
 
彼のことをあなどって、媚びていたかもしれない。
 
 
彼に対して、驕った不遜な態度をしていたかもしれない。
 
 
私が得意なフィールドに話を持って行き、
彼の話をきけずにいたかもしれない。
 
 
だとしたら、彼の見えている世界への入門を
許されなかったかもしれない。
 
せっかく、私の知らない素敵な世界を教えてくれているのに。
 
 
そして、彼も私が本気で言っていることに
耳を貸さなかったかもしれない。
 
 
こちらの提案を、単なる大人の押しつけに感じたかもしれない。
 
 
 
そう。
 
 
 
相手と歳が離れていても、驕らない。
 
 
相手を尊重しているようなそぶりをみせて、媚びたりもしない。
 
 
大人のスタンスを保ったまま、安全圏で話をきかない。
 
 
全部を共感できるわけじゃないけれど、
それは大人同士でも同じことだ。
 
 
価値観を押し付ける権利はない。
できるのは、あくまで提案までだ。
 
 
それは、友達でも恋人でも家族でも師弟関係でも
まるで関係なく同じ。
 
 
 
もちろん、「このスタンスが絶対いい!」とも言わない。
言ったら、それが押しつけになるからね。
 
  
あくまで私の努力ベースのスタンスだ。
 
 
 
 
うまくできたか?
 
うまくできているか?
 
それは、分からない。
  
 
 
ただ、今回の対談をして、
 
 
「やっぱり、私はこのスタンスで行こう」
 
 
と、あらためて感じることができた。
 
 
 
それは、10歳の彼が、少なくとも私との対談を
楽しんでくれたように感じられたから。
 
 
ありがとう、画伯。
 
また長崎に行った時は、語り合えたらうれしいな。
 
 
 
そしてみなさま。
 
もし私が上記のスタンスを大幅に違えていたら、
その時は、どうぞ教えてくださいませ☆
 
 
 
ではでは。

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