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プロということ。

以前、友人が
お料理のプロと一緒に接待をした時の話。
 
 
ひょんなことから、とあるVIPを
臨時で接待しなければならなくなった友人と、
お料理のプロの二人。
 
 
お料理のプロが当日
頼まれていたのは、シンプルに
 
「お茶出し」
 
だったそうだ。
 
 
VIPが講演の合間に飲むお茶を出す。
 
 
ただそれだけが、
今回、彼女に言われていた内容で、
もちろんボランティアだった。
 
 
 
 
しかし。
 
 
普段、料理のプロである彼女は、
事前に、
 
 
「そのVIPの方は、緑茶が好きなのか?
 ほうじ茶が好きなのか?
 それとも別の飲み物が好きなのか?」
 
 
「どんなお茶の葉を用意し、
 どんな温度で淹れ、
 どんなタイミングで出すのか?」
 
 
「どんな濃さが好みなのか?」
 
 
「どんな茶器を使えばいいのか?」
 
 
などなど、様々なリサーチをして
当日、お茶を出したそうだ。
 
 
 
あとから聞いた話によると、
そのVIPの方は、護身など様々な理由から、
 
 
「外で出されたお茶は、飲まない」
 
 
のが、普通だったのだそうだ。
 
 
 
 
しかし、
 
 
彼女の出したお茶から立ち込める香りをかぐと、
両手で茶器を口元に持って行き
 
 
「、、、美味い!」
 
 
と、喉を鳴らした。
 
 
そして、お茶のお代わりを求め、それも飲み干すと、
普段よりも力の入った講演に臨んだそうだ。
 
 
 
 
 
 
さて。
 
 
この話で、私が最も感銘を受けたこと。
 
 
それは、
 
お茶を入れた彼女は、ただのひと言も
お茶を入れるまでのリサーチの話もしなかったし、
 
 
「私がお茶を淹れました」
 
 
と、アピールもしなかった。ということ。
 
 
 
それは、彼女が控えめな性格だ、
ということもあるのだろうけれど、
料理のプロである彼女にとって
 
「お茶出し」
 
というのは、このレベルで普通であり、
ことさら自慢するようなことではないという事の方が大きい。
 
 
相手がVIPだから気に入られようとか、
自分の腕を自慢したいから頑張ったとか、
そういう話ではない。
 
 
 
単に、
 
「遠くから来た人に、
 美味しいお茶を飲んでもらおう」
 
という、純粋な心配りからだった。
 
 
 
そんなプロの姿勢に、心から頭が下がった。
 
 
 
 
 
 
 
最近、痛切に感じるのは、
 
 
「何にしても、その道のプロには かなわない」
 
 
ということ。
 
 
 
個人的には、私はけっこう「万能タイプ」で、
いろんなことを出来る方だと思うのだけれど、
それでも、
 
 
「本当に、プロには足元にも及ばない、、、、」
 
 
と、尊敬の念を抱く。
 
 
 
料理は、料理のプロ。
 
音楽は、音楽のプロ。
 
写真は、写真のプロ。
 
健康は、健康のプロ。
 
経営は、経営のプロ。
 
 
 
それぞれが、それぞれの道を進んできた結果が、
今、そこに現れている。
 
 
本当にすごいことだと思う。
 
 
 
 
なので。だからこそ。
 
 
私も、何かにおいて、プロでありたいと願い、
自分のなすべきことのエッジを研ぎたいと思う。
 
 
 
おそらく、ジャンルは全然違ったとしても、
 
「同じくらいのレベルのプロフェッショナリズム」
 
の人同士ならば、仲良くしてもらえるような気がする。
 
 
 
お互いに敬意を払い、
お互いの技術と経験を称賛し合える。
 
そんな関係が結べるように思う。
 
 
 
自分が磨いてきた道が誰かの役に立ち、
 
尊敬できるプロフェッショナルの方々に
心を開いてもらえる。
 
 
そんな自分でありたいから、
自分のプロフェッショナリズムを磨きたいんだな、
と、あらためて感じることができた。
 
 
ありがとう。
 
 
 
 
これからも、自分の技を磨いていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします~
 
 
 
ではでは。
 

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