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「Noと言えないんです」。

「どうも断るのが苦手で。。。」
「つい、相手に合わせちゃうんです」
 
と、そんな相談がやってきた。
 
 
相手の期待に応えたい。
 
できれば、いい人、カッコいい人でいたい。
 
自分が断られたらイヤだったから、
相手には、そんな思いをさせたくない。
 
 
と、いろいろな理由があるだろうけれど、
たしかに「No」というのは勇気がいるよね?
 
私だってそうだ。
 
 
 
そんな中、悩みを打ち明けてくれた彼に
まず質問したのは、
 
 
「たとえば、あなたが何十億円も持っていたとして、
 誰かに ” 100円あげるからこれやって ” と
 言われたら、嫌なことでもやる?」
 
 
ということ。
 
 
 
彼は非常に察しのいい人なので、
 
 
「いや、やらないですね。
 やるかやらないかは、相手ではなく
 自分で決めると思います」
 
 
と答えて、私の言いたいことを汲んでくれた。
 
 
 
そう。
 
 
自分がやりたいことだったら問題ないのだけれど、
そうでないのに「No」と言えないのは、
 
 
「足りない」
 
 
からだ。
 
 
お金が足りなければ足りないほど、
自分の本意じゃないことにも「Yes」と言わざるを得ない。
 
 
そして。
 
 
愛が足りなければ足りないほど
自分の本意じゃないことにも「Yes」と言って
相手からの雀の涙ほどの愛を渇望せざるを得ない。
 
 
 
「人にNoと言えないんです」
 
 
というのは、
 
 
「人からの愛に飢えています」
 
 
に、極めて近しい。
 
 
 
繰り返し言うけれど、
自分が進んでやりたいことだったら、そうじゃない。
 
 
でも、自分の本意じゃないのにやる時は
目の前にぶらさげられたお金や愛などの
「何か」が足りたい時じゃないかな?
 
 
 
恋をしたら、その人の言うことなら
なんでも聞いて、かなえてあげたくなる。
 
それが、本当はやりたくないことが含まれていても
相手の笑顔のためにやってしまう。
 
それは、愛を求めての心情もあるだろう。
 
 
 
そして、
 
どんな人からの頼みも断れないのは、
慢性的に愛情を欲しているからじゃないかな?
 
 
軽い頼み事なら、気のいい人なら
 
「あいよ!」
 
と答えちゃうだろうけれど、そこで
 
「Noと言えなかった。。。」
 
とは悩まないだろう。
 
 
「あちゃー、また受けちゃったよオイラ」
 
 
と、からからと笑ってやるだろう。
 
それくらいなら、良いように思う。
 
 
 
そうでなく、本当は「No」なのに「Yes」と
いうのであれば、それは
心が乾いている状態なのかもしれない。
 
 
 
 
「じゃあ、そんな時は、どうすればいいの?」
 
 
という事になると思うけれど、
基本は3段階で自分を満たしていけばいいんじゃないかな?
 
 
第1段階は、なんでもいいから
自分の好きなことをやる。
 
 
できれば創造的なことの方がいいかもしれないけれど
そんなエネルギーすらないのであれば、なんでもいい。
 
マンガを読んでも、テレビやネットを見ても、
音楽聴いても、美味しいもの食べても。
 
ただ、ネガティブな内容のものや
ジャンクなものじゃない方がいいだろう。
 
 
まずは、人にどんな風に思われてもいいから
自分が最低限動けるようなエネルギー補給をする。
 
 
「これって、浅いのでは?」
 
とか、
 
「自己中心的なのでは?」
 
なんて、思わないでいい。
 
 
おエライ先生の話、
ごリッパな講釈をたれる奴なんて、ほっとけ。
 
 
そんな時に、深さや正しさなんて、
なんの役にも立たない。
 
 
そんなん、愛情不足の危機的状況の時に
消化しようと思ったら「食あたり」おこすぜ?
 
 
人の状況を見ずに「これがいい」なんて言うのは
視野狭窄の処方違いに過ぎない。
 
 
なので、愛の緊急避難状態の時は、
自己中心的に自分を満たしてから、次に行けばいい。
 
 
 
で。
 
 
ある程度元気が取り戻せたら第2段。
 
何かを発信してみよう。
 
 
自分の好きなことでいい。
 
自分の好きな発信方法でいい。
 
 
どんな形でもいいので、
 
自分の思いを、誰かの役に立つように。
 
 
下手でいいし、深くなくても構わない。
 
ただ、自分に正直に。カッコつけずに。
 
 
 
すると、誰かはあなたに「Yes」と言ってくれるだろう。
 
 
その「Yes」が積み重なれば、
自分の存在に、あなた自身が「Yesなのかな?」と
思えるようになる。
 
 
はじめはヨチヨチ歩きでも、
その支えから、自分を変えていける。
 
自分の中の、自分自身の「Yes」を育てていける。
 
 
そうなれば、どんどんと自分の本意じゃないことに
「No」と言って、頼んできた人に快く思われなくなっても
グラつかない自分になって行ける。
 
 
 
そして、第3段階になれば、
 
もはや他の人が「Yes」と言ってくれるから、ではなく、
自分自身が自分に「Yes」を下せるようになる。
 
誰かの賞賛を手放し、
誰かの侮蔑の攻撃を手放し、
誰かの承認を手放し、
誰かの誤解を手放す。
 
ただ自分を生きる。
 
自分が自分の主導権を握るわけだ。
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
第1段階、第2段階、第3段階は、
ハッキリとした境界線じゃなくて、あいまいでいい。
 
その日その時によっても変わるだろうし、
相手によっても変わるだろう。
 
 
でも、
 
「Noと言えなかった。。。」
 
というのであれば、どんな方法でもいいから
心を愛とYesで満たせばいいと思うよ。
 
 
自分が満たされている状態でのNoは、
言う時に余裕があるから、
断られた方もそんなに嫌な気持ちにならない。
 
すべては、自分しだいなのだ。
 
 
 
私も、常に自分で自分の主導権を握り、
いつも気持ちの良い「No」も言える人でありたいですわ。
 
 
ではでは(^^)/

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