ふと、お掃除ロボット「ルンバ」を見て
「ああ、人生だな」と思った。
ルンバっていうお掃除ロボット、あるやん？
（他の名称でも出ているけど）
あれって、最新の技術の粋が集められて
「もっとも丁寧に効果的に掃除ができる」
ように作られているはずなんだけれど、
見ていると、どうもそうは見えないんだよね。
あっちにぶつかり、こっちにぶつかり。
ちょっと進んだかと思えば、戻ったり。
また同じところをグルグル掃除したり。。。
でも、終わってみれば、
ちゃんとキレイに掃除がされている。
人間が普通に
「これが効率的じゃないの？」
と思ってやる以上に、ピカピカだ。
そんな風にクルクルまわって、
いそいそと掃除をするルンバを見てると
「人の一生も、そんなものかもな」
なんて思う。
この世の中がまっさらで、
なんの障害物もないのであれば、
もっと違う進み方もあるのかもしれない。
でも、
様々なところにハードルがあり、
「落ちたらアウト」という危険も
はらんでいるのが現実の世の中。
それでもなおかつ歩んでゆき、
人生全体を味わい尽くすためには。
障害物にコツンと当たったら方向を変え、
何度となく同じような場所に行き当たり、
進んだかと思えば戻り、
落ちそうになったら、引き返す。
そんな、一見無駄だらけなことを繰り返して
自分のフィールドを総なめにしてゆくのが、
実は最も「効率的」「効果的」なんじゃないかな？
ほら、ルンバと同じように。
そう。
私たちは、同じような日々を何度も繰り返す。
そして、同じような過ちも犯すし、
「やらなきゃよかった」と引き返すこともある。
でもさ。
仮に私たちが生まれてきた意味が
「人生のフィールドを味わいつくす」
「世俗を吸収し、魂を浄化する」
ということであるのだったら。
ルンバさんと同じような動きをしてしまっている
私たちは、もしかしたら「正解」なのかもしれない。
だから、大丈夫。
今日のあなたが、昨日のあなたの繰り返しであっても。
大した変化がなくても。
３歩進んだと思ったら、２歩下がったように感じても。
まったくの無駄足を運んでしまったと感じても。
あなたの人生全体という意味では、
「丁寧で、効果的」
な一歩を進んでいるんだよ、きっと。
お互いに、今日を生きて行こう。ね。
。。。ルンバなのに、
ちょっといい話っぽかったでしょ？(笑)
ではでは。
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