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ブルーオーシャンという幻想。

「ブルーオーシャン戦略」。
 
あまりなじみのない言葉かもしれないけれど、
私の記事を読んでくれている人は、
成長意欲の高い人が多いから知ってるかもしれない。
 
(もちろん、知らなくても全然問題ない)
 
 
ざっくりすぎる説明をすると、
 
「価格とか品質とかサービスの競争が
 激化している市場(レッドオーシャン)じゃなくて、
 競合相手のいない市場(ブルーオーシャン)を見出して
 そこでビジネスしましょうや」
 
という話。
 
 
詳しく書くと大変だから、とりあえず
 
「類似する商品やサービスを提供しているところが
 ほとんどないところで
 独占的にイイ思いしようや」
 
という認識で(かたよりながらも)良いと思う。
 
 
 
 
で。
 
 
この「ブルーオーシャン」って、
言葉がキレイなのもあって、
 
 
「ああ、たしかに人と争って儲けたいわけじゃないしな」
 
「低コストで高付加価値をつけられるなんて最高だ」
 
 
みたいに、平和なイメージで受け取られることが多い。
 
そして、優しい人であればあるほど
ポポポポポ~ン、と、ブルーオーシャンに憧れを
抱くような気もする。
  
 
 
まぁ、たしかに中にはそんな
 
「夢のブルーオーシャン」
 
みたいのもあるかもしれないけれど、
ちょいと考えて見ると、
なかなかそんな甘いものじゃないのがわかる。
 
 
 
だってさ。
 
 
見込み客がすでにたくさんいて、
 
参入するのにさほどの資力を必要とせず、
 
他の人が目をつけないビジネス。
 
 
そんなのって、なかなかないと思わん?
 
 
 
それって、
 
「気候も温かで、水もあり、
 自然災害もほとんどなく、
 平和に暮らしていける無人島を探そう」
 
みたいなもので、
 
 
「そんなところがあったら、
 すでに他の人が住んでおるわ!」
 
 
ということの方が多いと思う。
 
 
 
もちろん、人のニーズは無限だし、
ビジネスを仕掛ける側の発想も無限だから
 
「絶対にない!」
 
とは言わないけれど、
それにしても、ニーズをくみ取る力と
ビジネスとして形にする実践力は、相当必要そうだよね?
 
 
 
なぜ急にこんな話をしたのかと言うと、
私が尊敬してやまない方のニュースを
たまたま見たから。
 
 
その方の名前は、水木一郎さん。
 
 
アニソン界の帝王、「アニキ」の愛称で
尊敬されながらも親しまれている人だ。
 
 
ウィキペディアには90カ国以上で掲載され、
持ち歌は、なんと1200曲以上。
 
世界一有名な日本人歌手で、
なんと最近は道徳の教科書にまで
出ることになったんだゼーーーーット!!!!
 
 
 
。。。で、
 
 
今でこそ「帝王」と呼ばれているけれど、
その道のりは、決して楽ではなかったそうで。
 
「無個性」と揶揄され、
「漫画の歌の歌手」という意味で仲間から数ランク下に扱われ、
歌手なのに、レコードに顔も載ることがない。
 
 
でも、そんな中、地道に努力を重ねられて、
今の地位を築いた、というわけだ。
 
 
 
 
そして。
 
 
 
この「アニメソング」というのが、実は
今でいうところの「ブルーオーシャン」だったのではないかな?
 
なんて思うんだよね。
 
 
 
ニーズはある。
 
競合相手は当時少なかった。
 
付加価値は充分つけることができる。
 
 
ただ、
 
明らかに、当時としてはカッコ悪く、
他の歌手は参入しようとしない。
 
ひとつもふたつもランクを下に見られ、
努力した分、本当に欲しかったものを
水木さんが手に入れられていたのか疑わしい。
 
 
 
 
たぶん、いま何らかの「ブルーオーシャン」を
見つけることができるのだとしたら、
こんな市場なんじゃないかな?
 
なんて思う。
 
 
 
お金も手に入って、
 
競合相手が全然いなくて、
 
かつスマートで、カッコいい。
 
 
そんな市場をみつける努力をするよりは、
 
 
「今はカッコよくなくても、
 自分ができることで、誰かのためになっている」
 
みたいな市場を見出そうとする方が
 
「ブルーオーシャン」
 
を見つけるのは、早いような気がする。
 
 
 
多くの労力を自ら割いて、
その市場へ関心を持つ人を増やしてゆく。
 
まったくお金にならない啓蒙活動を
不毛なまでにやりつづけて、
やっと「先行者」という宝にたどりつく。
 
 
そんな感じだと思うんだよね。
 
 
 
 
 
「ブルーオーシャン」というものに
夢をいだくのもいいかもしれないけれど、
 
「なぜ、そこに他の業者は参入して来ないのか?」
 
という疑問を持ち、
 
 
「それでも、わたしはここでやっていこう。
 ここなら、時間と労力が無駄になってもかまわない」
 
くらいの覚悟を持てる方が、実は
「ブルーオーシャン」を泳ぐことができるのかもしれないね。
 
 
 
ま、そんなことを言いつつ、
私は自分がどんな海を泳いでいるのかすら
全然分かっていなかったりするんだけれどね(笑)
 
 
 
アニキ!!すごいゼーーーーーット!!!!
 
 
 
ではでは。

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