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教える者が目指すべきところ。

先日、とある集まりで
ボクシングジムを経営されている方と
お話をする機会があった。
 
 
そのボクシングジムは、父親の代から
なんと50年続くジムで、
世界チャンピオンも輩出したという名門だ。
 
 
その経営者は、経営者であると同時に
名トレーナーなのだけれど、その方に聞いた
 
「名トレーナーの基準」
 
が、なるほど!と素晴らしかったので
今回はそれをシェアしたいと思う。
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
その方は世界チャンピオンを
育て上げた方なんだけれど、その方は
 
 
「トレーナーが言った通りのことを
 すぐにできるのであれば、みんなチャンピオンだ」
 
 
と仰るんだよね。
 
 
「左ジャブをもっと出せ!」
 
 
と言ったところで、それがすぐに
トレーナーのイメージした通りに出せるのならば
選手は苦労しない。
 
 
 
また、トレーナーと選手の間には、
経験も、体格も、リーチも、性格や得意な事も
すべてに違いがある。
 
 
なので、
 
 
その選手の持っている力を充分理解した上で、
選手が
 
 
「気がついたら、できていた」
 
 
という状態にまで持って行けてこそ、はじめて
トレーナーは名トレーナーになれる、
というお話だった。
 
 
 
うううーーむ。すげい!!
 
 
 
私はセミナー講師をさせていただいているわけだから、
ある側面から見れば「トレーナー」なわけだ。
 
 
参加してくれた人が、行動できるように
いざなってゆくわけだからね。
 
 
 
その時に、こっちがどんなに熱い思いで
 
 
「こう、やろうよ!!!」
 
 
「気合いだー!!!」
 
 
「メラメラーーーー!!!」
 
 
と言っても、それは通じない。
 
 
 
受講される人は、私とは違う人なんだからね。
 
 
 
なので、なにかを伝える者、トレーナーとしては、
相手が
 
 
「気がついたら、できていた」
 
 
という所に、自然とリードしていけるとエレガントだし、
そこを目指さないといけないんだな、と
あらためて教えていただいた感じだ。
 
 
 
 
そして、たぶん。
 
 
これは、ボクシングのトレーナーや
セミナー講師に限らず、
人に何かを教え伝える時には、まったく同じなんだろうね。
 
 
 
上司が部下に何かを教える。
 
 
親が子供に何かを教える。
 
 
技術を教える。マナーを教える。
 
 
 
そんな時に、相手の特性を考えて、
じっくりと粘り強くお伝えをして
 
 
「気がついたら、できていた」
 
 
という状態にまで持って行けるといいのだろう。
 
 
 
頑張っていきたいと思います。
 
 
ではでは。

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