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極めて私的な、私が働く理由。

先日、仲の良い友人と、かなり深い
ビジネス談義をしている時に、
 
 
「いぐちゃんは、もっと
 “なぜ今、この仕事をやっているのか?”
 ということを発信していくといいよ」
 
 
というアドバイスをもらった。
 
 
そのアドバイスをくれたのは、
出会った時から上から目線だけど、
ものすごく的を得たことを教えてくれる
年下のビジネスマンだ。
 
 
で、
 
 
その時は、
 
「なるほどなぁ。“なぜ”、かぁ。。。」
 
とメモをとるくらいしかできなかったんだけれど、
それからしばらく、
 
 
「なんで、今、私は色々と発信をしているのだろう?」
 
 
ということをずっと考えていた。
 
 
 
 
そして、現時点で辿り着いている答えが、
 
「世界平和のため」
 
とか、
 
「多くの人に貢献したいため」
 
というカッコイイものならば良いのだけれど、
残念ながら、そこまで人間はできていなかった。
 
 
 
ライターとかセミナー講師というお仕事を通じて
今、私は何を成したいのか?
 
 
それを考えて行ったら、極めて私的な欲求が
丸裸になっていった。
 
 
 
もちろん、仕事をしているのは
 
「お金を得るため」
 
という意味もある。
 
 
でも、お金を得るためだったら、
他にもいろんな選択肢があるはずだ。
 
それは、私に限らず、誰だってそうだろう。
 
 
 
今の仕事をやめることができるか?
 
 
という質問に「絶対に無理」と言える人は
おそらくいない。
 
 
考えてみれば、仕事を変えることは
100%不可能、という人はいないだろう。
 
 
もちろん、転職をしたり、今の仕事をやめたりするのは
リスクがある。
 
 
 
でも、だからといってイコール
 
「絶対に仕事は変えられない」
 
ということにダイレクトにはつながらないはずだ。
 
 
少なくとも私は、別に生まれた時から
ライターだったりセミナー講師だったりしたわけじゃないし、
他の仕事をしていたこともある。
 
 
だとしたら、なぜ今、この仕事を選んで、
発信をしているのか?
 
 
そんなことをつらつら考えているうちに
現時点で行きあたっているのが、
さっきも書いた通り、極めて私的な理由だった。
 
 
 
その理由とは、
 
 
「自分の言葉を、相手に伝える資格を得るため」
 
 
という、超絶ワガママなもの。
 
 
 
 
どういうことか?というと。
 
 
 
個人的には、相手に何かを伝える時に
もっとも大切なのは、
 
 
「資格」
 
 
だと思っている。
 
 
 
相手との信頼関係、という言い方もできるし、
 
相手が耳を傾けてくれるようになる姿勢、とも言える。
 
 
 
相手が私のことを信頼してくれていて、
私の言う言葉の前提には、相手への愛がある、
ということを、相手が理解してくれている。
 
 
それが「言葉を発する資格」だと思っている。
 
 

もちろん、Aさんには「資格」を有していて
Bさんには「資格」がないので、
同じことを言おうとしても
言ってはいけない、ということもあるだろう。
 
 
また、同じAさんにとっても
あるジャンルの話については言う「資格」があるけど、
別のジャンルの話ならば「資格」はまだない。
ということもあるだろう。
  
 
 
 
「資格」を有しているのであれば。
 
 
そしてそこに相手に対する愛情があるのであれば。

 
 
どんなことを、
どんな言葉を使って伝えても、まったく問題ないように思う。
 
 
しかし、その「資格」を有する前に、
相手になんの許可もなく言葉を発したとしても、
それは無意味だったり、あるいは誤解をされたり
人を傷つけることにもなりかねない。
 
 
そんな風に思う。
 
 
 
 
そして。
 
 
 
現在の私は、まだ多くの人に
何も言う「資格」がない。
 
 
 
信頼関係においても、
 
人間性においても、
 
社会的な立ち位置にしても。
 
 
今の私が発信したとしても、
それが相手にとって必要なものであったとしても
多くの場合はスルーされるのがオチだ。
 
 
だから、それをスルーされない「資格」を手に入れたい。
 
 
そんな風な、極めて私的な思いを持っている、
というわけだ。
 
  
 
 
ありがたいことに、少なくとも数年前の私よりは
今の私を信頼して話を聴いてくれたり、
あるいは本人の話をしてくれる人が多くなった。
 
 
 
だからこそ、
 
 
私が今の仕事をしている理由は、
 
 
「今よりも、もっと深く、
 
 大切な人に、大切なことを伝える資格を得るために。
 
 そして大切な人が心を開いた時、全てを受け入れるために」
 
 
という一点に行きつくように思う。
 
 
 
 
 
まだまだ未熟だけれど、
 
私が大切な人や、私を必要としてくれる人の心に耳を傾け、
 
相手にも私の言葉に耳を傾けてもらうために、
 
きっと今はこの仕事をしている。
 
 
 
そんな風に思う。
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
あなたなら、
 
 
「なんで、この仕事をしているのですか?」
 
「今と同じくらいのお金を稼ぐ方法は他にあるとして、
 なぜ今の仕事を続けているのですか?」
 
 
という問いに、なんて答えを出します??
 
 
 
その理由の奥へ、奥へ、奥へ行った時、
何が見えてきます?
 
 
私自身も、もっと深く考えてみたいと思います。
 
 
ではでは。

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