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そこだけがフィールドか?

今回は、先日、仲の良い友達と
またお酒を飲んでいた時の話。
 
 
 
その友達のうちの一人は凄腕のコンサルタントさんで、
戦略思考が非常に長けた人物だ。
 
 
いわゆる
 
「コンサルでござい」
 
と自称しているインチキコンサルではなく、
長年、大小様々な企業にアドバイスをし続け、
当然のように売上げ等の実績を上げ続けている。
 
 
 
そんな仲間が、酒の席の雑談として
 
 
「もし友達から、日本では、まったく有名でないワインを、
 “売ってよ!”とお願いをされたら、
 まず、どこから着手する?」
 
 
という質問を投げかけてきた。
 
 
この質問は、その友人が
とある外資系コンサルティング会社の
面接を受けた際に出された質問なのだそうだ。
 
 
 
その場にいた私を含めた飲み友達たちは、
そんな話題が「大好物」なので、
各自、さまざまな意見を言いだした。
 
 
 
「そのワインの魅力を世の中の人に知ってもらうために
 プロモートをしかけるね!」
 
 
「品質がどうなのかを、まずは徹底的に調べる」
 
 
「どんな価格で販売できるのかで
 ライバル社を分析する」
 
 
 
などなどなど。
 
 
 
かく言う私は、もともとがお酒の流通業界に携わっていたので
 
 
「そんなの、まず流通ルートを確立するのが
 正解に決まっているじゃないか?」
 
 
と、たかをくくった。
 
 
 
 
 
 
そして。
 
 
問題を提示した友達は、一人一人の意見に
じっくりと耳を傾けたあと、ニコリと笑って、こう告げた。
 
 
 
「さて。それぞれのアイディアの発想元は、
 いったいどこにあるんだろうね?」
 
 
 
そう言われて、みんな「あっ!」と気がついたんだよね。
 
 
 
そう。
 
 
みんながそれぞれ
 
「これがいいんじゃない?」
 
と自動的に発想したのは、どこかしらで
今、自分がやっている仕事や、過去の成功体験に
関連したものだったわけ。
 
 
 
 
プロモートを提案したのは、映画業界の関係者。
 
 
品質に注目したのは、研究員。
 
 
価格に注目したのは、小売業界で活躍している人など。
 
 
 
もちろん私も例外ではなく、
自分の見てきた世界からの発想で
 
「流通に決まっている!」
 
と、即答してしまったんだよね。
 
 
 
コンサルの友達は、
 
 
「もちろん、自分の得意なフィールドがあるのは素晴らしいことだし、
 そこから発想するのは、ごく自然な事だよね。
 
 ただ、自分の得意なフィールド“だけ”で判断すると、
 それは見落としがあるのかもしれない」
 
 
と穏やかに言いながら、また別の雑談に移って行ったんだよね。
 
 
 
 
ちなみに、そのコンサルの友達に
 
 
「面接の時には、なんて答えたの?」
 
 
と聞くと、
 
 
「提案を、思いつく限り言った。
 その時、面接官の誰もが思いついていなかった提案があったみたいで
 それで合格をもらったよ」
 
 
と答えてくれた。さすがやわ。
 
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
私たちは、つい自分が慣れ親しんだフィールドから
自然と発想を始めてしまいがちみたいだ。
 
 
あなたは私よりも柔軟で広い視野を持っているかもだけれど、
特定の分野で自信があればあるほど、もしかしたら
 
 
「別の視点」
 
「別のプラン」
 
 
を見落としてしまうのかもしれないなー、
なんて思った次第。
 
 
 
その時にお酒を飲んでいた仲間は、普段からけっこう
柔軟な発想力を持っている人たちばかりだったから、
 
 
「それでも、自分のフィールドから
 発進しちゃうんだなー」
 
 
と思った経験でした~
 
 
 
ではでは。

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