「小さな事ができなければ、
大きなことはできない」
と言われていることが多いよね。
例えば、仕事でも、
コピーを取るとか書類を丁寧に扱う
ことが出来ないと、大きな仕事はできない。
なんて言われたり、
人間関係でも、
自分の一番身近にいる人を大切に出来ない限り、
より多くの人を幸せになんてできない。
なんてことが言われて、
それが当たり前みたいに思われていたりする。
私も、はじめは
「なるほどなぁ」
「たしかになぁ」
なんて感心をしたんだけれど、
ちょっと考えてみると、現実はどうだろうか?
と考えてしまったんだよね。
私が知っている、いわゆる
「稼げる人」
「仕事が出来る人」
の中には、いろんなタイプの人がいる。
もちろん、何をやらせても上手い人もいるんだけれど、
いわゆる「小さな仕事」と言われていることでは
全く使い物にならない人もいる。
コピーを取ってもらったら間違えるし、
棚に書類を整理してと頼んだら、
余計に書類がバラバラになったりもする。
でも、そんな人に、億単位の仕事を任せると、
きっちり成果を出したりもする。
人間関係でも、身近な人とはトラブル続きで、
男女関係のトラブルも絶えないような人が、
数百人単位にプラスの影響を与えてたりする。
妻子や国を放り出して、
自分が好き勝手なことをやっているうちに
悟りを開いちゃったブッダみたいのもいる。
そうやって現実を見てみると、
「小さな事ができなければ、
大きなことはできない」
なんて、一概には言えないんじゃないかなぁ、
なんて思うんだよね。
それって、なんか
「まずは短距離走でスゴイ選手にならなければ
フルマラソン選手には、なれない」
と言われているような気もするし、
別の表現で言えば、
「大型トラックを運転できるようになるためには、
まずは自転車に上手く乗れなければならない」
みたいに言われている気もする。
もちろん、
完全に同じジャンルのことであれば、
「小さな事ができなければ、
大きなことはできない」
という言葉は、当てはまるだろう。
1枚のコピーができなければ、
10枚のコピーは、やりくいだろうし、
1人のお客様に、特定の商品を販売できなければ
100人のお客様に、その商品を売るのは難しいだろう。
でも、世の中に「完全に同じ」というものは
ほとんどない。
特に人間関係においては、「完全に同じ」という
シチュエーションは、ほとんどないと言っていいだろう。
だから、
「私は、身の回りの人とケンカばっかりしているから、
別の人を幸せにしてはいけない」
なんて考えて、自分で自分を縛る必要なんて
ないと思う。
今の自分が幸せに出来る人を幸せにする。
それを、自分が好む範囲で広げていく。
そんなことで良いと思うんだよね。
人間関係は、心理的距離が近くなればなるほど
実は難易度が高い。
距離が離れている人を幸せにするのは
比較的簡単だ。
距離が近い人を、常に幸せにしておく方が
はるかに難しい。
自分ができることをする。
それが大きかろうが小さかろうが、
そんなことは、関係ない。
そんな風に思うんだけれど、
あなたはどう考えるだろう?
まぁ、私自身は、誰を幸せにしているのかなんて
まったく分かっていないんだけれどね(笑)
ではでは。