スポンサーリンク

自立の先にある二本の道。

「自立している」っていうのは、
なんとなくポジティブなイメージがある。
 
もちろん、「経済的自立」とか
「一人の人間として自立する」ってのは
大切な側面ではあると思うから、否定はしない。
 
 
ただ、
「自立」ってのは、
けっこう恐ろしいワナも待ち受けているので
個人的には注意が必要だと思う。
 

「自立しなきゃ!」
 
と、全部自分でやろうとする。
 
誰の助けも借りずに、甘えずにがんばる。
 
 
それは、ある意味いいことなのかもしれない。
 
でも、それが完成形を迎えると、どうなるか?
 
 
 
答えは、
 
 
「孤立」
 
 
になる。
 
 
 
ぜんぶ自立しちゃうと、孤立しちゃうんだよこれが。
 
 
(これ、仲間に教えてもらった言葉なんだけどね)
 
 
 
経済的にも自立して、
仕事も全部一人でできて、
プライベートでも、誰にも迷惑をかけない。
 
 
一見すると、素晴らしいことのようにも思うけれど、
それだと人生の醍醐味は味わえないように思う。
 
 
人生のフルコースは、
苦いものや酸っぱいもの、そして甘いものを
誰かと共にするから美味しいんじゃないかな?
 
 
もちろん、だからといって
何もかも他の人に依存するのも
問題だとは思うけど。
 
 
いい大人になっているのに
甘いものばかりを誰かの手を借りて
 
「あーん」
 
してもらうのも、それまた
人生のフルコースの楽しみ方としては、つまらない。
 
 
自分の目の前に現れた「料理」は、
自分の手元にある道具を使って、
手を動かし、口を動かして味わう。
 
それが、苦くても辛くても。
 
全部でフルコースなんだから。
 
 
 
でも、
 
そのフルコースは、一人で座って
食さなくていい。
 
 
誰かと、
 
 
「辛いね」
 
「苦いね」
 
「でも、おいしいね」
 
 
と言いながら食べればいいと思う。
 
 
時には、どうしても
自分だけで食べられないものが出てきたのなら
シェアしたっていいじゃない?
 
あなたにとって苦手なものが、
あなたのそばにいる人にとっては
たやすく食せるものなのかもしれないのだから。
 
 
自分ができることは、する。
 
でもそれは、誰かに頼っちゃいけない
ということではない。
 
 
なにかのスキルや知識で頼ることもあるだろう。
 
心が弱った時に、支えを求める時もあるだろう。
 
 
それは、お互いさまなのだから、
変に肩肘を張らなくてもいいように思う。
 
 
自立には、きっと二つの道がある。
 
自立を果たしたあと、孤立してゆく道と、
 
自立をした者同士が、手をつないで歩く道。
 
 
どちらを選んでもいいのかもしれないけれど、
私は誰かと手をつないで歩いていきたいな。
 
 
そのために、自分が担える役割を磨いて、
誰かにとってキツイ荷物は背負えるようになりたい。
 
その分、私には持て余すような荷物は
誰かに持ってもらえるような関係を作りたい。
 
 
そんな風に過ごしていけたらいいな、なんて思う。
 
 
ではでは。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク