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君の名は。

先日、久しぶりにカップヌードルを食べていて
ふと思ったこと。
 
 
「あー、最近のカップヌードルって、
 昔みたいに、いかにもカラダに悪いような味は
 しないんだなぁ」
 
「いろいろ、進化し続けているんだなぁ」
 
なんて思っていた。
 
と、同時に。
 
「あれ?
 ってことは、今、私が食べているのは
 昔のカップヌードルじゃない、ってことだよな?」
 
「じゃあ、これは私の知っているカップヌードルではない。
 全然別の商品だ」
 
「なのに、なぜか私はこれを
 “カップヌードル”と認識して食べている。
 これって、どういうこと!」
 
なんて事も考えた。
 
 
まぁ、我ながら
 
「カップヌードルくらい、普通に食べようよ」
 
とも思うんだけれど、考え始めちゃうんだから
仕方がない。
 
 
でも、考えてみると、そういったものは
辺りを見回してみると、枚挙にいとまがない。
 
キリンラガービールだって、
以前は熱処理していたのに、生ビールになっているし、
 
ポテトチップだって、昔の味とは全然違う。
 
 
もちろん、食べ物だけに限らない。
 
 
プロ野球チームだって、
構成メンバーは変わり続けているけれど、
やっぱりジャイアンツだしタイガースだし、
 
いろんな会社だって、どんどん人員は変わるのに
その会社自体は存続し続けている。
 
 
さらに言えば、
 
日本という国は、悠久の歴史の中で
どんどん人が変わり、制度も変わっているけれど
やっぱり日本だし、
 
あなたの全身の細胞は3~4ヶ月で全部入れ替わると
いわれているけれど、やっぱりあなたはあなただし
私は私だ。
 
 
 
逆に。
 
以前とまったく同じ内容の商品であるにも関わらず、
ネーミングを変えることによって、
まったく違う認識をされ、爆発的に売れることもある。
 
はごろも石鹸が、白ゆき石鹸になって
爆発的に売れるような感じ。
 
(知る人ぞ知るネタだね。
 スミマセン、スルーしてください(笑))
 
 
 
 
って事はだよ?
 
なんとなく、名前っていうのは実体のない存在で、
実体は目に見えているモノそのもののような
気がしているけれど、
 
実は、実体こそが幻想で、
名前こそが「実」をもっている、
なんて事も言えるんじゃないのかな?
 
と考える次第。
 
 
モノ、あるいは人や組織に、名前という情報が貼り付けられる。
 
その結果、その存在に命が吹き込まれ、
「認識」が始まるんだなぁ、なんて
あらためて思っちゃったんだよね。
 
(おいおい、そんなことを考えてたら、
 カップヌードル、伸びちゃうよ、俺(笑))
 
 
 
さてさて。
 
そんな「名前」なんだけれど、
ただの文字や音が並んでいるだけでは
名前は生みだされないと思うんだよね。
 
そこに、名をつける人、名を採用する人の想いや、
いい意味での期待。いわゆる「魂」が込められて、
どんなものにも名前がつけられる。
 
特に、新しくこの世に生み出される存在においては
なおさらそうだろう。
 
 
商品だったら
 
「お客様に愛される商品になってほしい」
 
「分かりやすく、親しまれやすく
 かつインパクトのある名前をつけて世に送ろう」
 
という想いがあるだろうし、
 
 
組織だったとしても、
 
「私たちのビジョンを表すような名前を」
 
「社会に供給する立場として、ふさわしい名前を」
 
なんていう想いがある。
 
 
さらに。
 
もちろん、あなたの名前は、親から
 
「どんな人間になってほしいか」
 
という想いがこめられていることも多いに違いない。
 
 
文字づら、響き、
そしてそこに込められた魂。
 
これがモノ、組織、人に宿って、
はじめて「命」の認識が生まれるのかもしれないよね。
 
 
 
自分の名前が、嫌いな人もいるかもしれない。
 
それは否定しないし、今のあなたには
ふさわしくない場合もあるだろう。
 
 
そんな時は、自分で自分に名前をつければいいわけだ。
 
私も「イグゼロ」を、自分で命名して名乗っているわけだし。
 
(まぁ、自分の本名が嫌いなわけじゃないんだけれどね(笑))
 
 
 
名前。
 
 
普段は忙しくて、ただの分別の用途にしか
使ってなかったりもするかもしれないけれど、
 
あらためて、自分のまわりにある存在の名前に
 
「その名前がつけられた背景」
 
「その名前に宿る魂、命」
 
に、想いを馳せてみるのも、
新たな気づきがあるかもしれないよね。
 
 
自分で自分に、今の自分にふさわしい
新しい名前をつけて遊んでみても
面白いかもしれない。
 
そこには、今まで出会えなかった
新しい変化が待っているかもしれないよね。
 
 
あなたの名前は、なんですか?
 
あなたのまわりにある、あのモノは、
なんでそんな名前なんでしょう?
 
あなたの近くにいる人に、
名前のルーツを聞いてみたら、なんて答えるでしょう?
 
 
そこにはきっと、素敵な発見があるんじゃないかな?
 
 
ではでは。
 

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