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リーダー、最大の仕事。

基本、一人で仕事をするスタイルの私に
リーダー論を語る資格があるのか?
とも思うんだけれど、、、
 
 
先日、とある人と話をしていた時の話。
 
その人は、社会的にリーダーシップをとっている人で
人望も厚い、素晴らしい人だ。
 
 
そんな人に「リーダーとは?」を話している時に
 
 
「なるほど!」
 
 
と、ひざを叩いてもらった話があったので
今回はそれをシェアしようと思う。
 
 
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
リーダーの仕事って、なんだろう?
 
 
適切な判断をすることかもしれないし、
 
大きなビジョンを示すことかもしれない。
 
 
部下を食わせていくことかもしれないし、
 
プロジェクトを管理することかもしれない。
 
 
 
 
もちろん、
 
「これだけがリーダーの仕事だ!」
 
なんてことはないだろうし、
絶対の正解ということもないと思う。
 
 
 
 
ただ、
 
 
どんな小さな組織であっても、
家族という単位であっても、
 
 
「こんな素養があるリーダーは
 良いリーダーなんじゃないかな?」
 
 
と思うものがあるんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それは。
 
 
 
 
 
「仲間に“ありがとう”を言うためだけに、
 自分自身が環境整備をする」
 
 
 
 
という素養だと思うんだけれど、どうだろう?
 
 
 
 
 
これだけだと、ちょっと分かりにくいので
説明をすると、
 
 
 
 
たとえば、何か作業があったとする。
 
 
それは営業という仕事でもいいし、
事務処理でもいい。
 
 
 
そして、それは自分自身でやった方が
はるかに早く、上手にできるとする。
 
 
 
それでも、あえて誰かに委任するという方を選択する。
 
 
 
 
 
で、
 
 
 
 
ここからが大切なんだけれど、
その仕事を委任する理由が、
 
 
「自分の時間を増やすため」
 
ではなく、
 
「委任した人の成長をうながすため」
 
でもなく、ましてや
 
「権力をふるうため」
 
でもない。
 
 
 
 
ただただ、委任した人に
 
「ありがとう」
 
「助かったよ」
 
と感謝をのべるためだけに、委任する。
 
 
 
というのが、リーダーの素養のような気がする。
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
たとえば。
 
 
 
 
母親が、自分の息子や娘に
 
「はじめてのおつかい」
 
を頼むとする。
 
 
 
一番近くのお店で、
2~3種類のものを買ってきてね。
 
と、幼いわが子にお願いをする訳だ。
 
 
 
 
そして、元気に出かけてゆく子供に気づかれないように、
子供のあとを隠れながらついてゆき、見守る。
 
 
 
そして、途中何回もヒヤヒヤしながらも、
無事に帰ってきた子供に、
 
 
「ありがとう!とっても助かったわ!」
 
 
と言って、子供を抱きしめる。
 
 
 
 
たとえ、子供の買ってきたものが
頼んだものと全然違っていても、心から
 
 
「ありがとう」
 
 
と頭をなでる。
 
 
 
 
 
そこには、
 
自分の時間を効率的に使いたい、なんて気持ちはないし、
権力をふるいたいという気持ちもない。
 
 
そして、そのおつかいの精度が悪かったとしても
そんなことは、どうでもいい。
 
 
 
 
母親は、ただただ「ありがとう」を伝え、
わが子に「自信」を感じてもらいたいから、頼む。
 
 
 
 
結果として、子供の成長にもつながっているだろうし、
親も、子供の成長を願っている。
 
 
 
でも、それ以前に
 
「良く出来たね。偉いね」
 
のひと言を、子供に伝えたい。
 
 
 
そして、得意満面の笑顔を見たい。
 
 
 
 
そんな気持ちで、子供におつかいを頼むのではないだろうか?
 
(まぁ、あくまで妄想なんだけれど)
 
 
 
 
 
 
そして。
 
 
 
たぶんリーダーとしても、
そんな愛情を持っているリーダーだったら、
とっても慕われると思うんだよね。
 
 
 
自分に自信を与えてくれるリーダーと、
 
自分の自信を奪ってゆくリーダー。
 
 
 
あなただったら、どちらのリーダーに
着いていきたいと思うだろうか?
 
 
 
 
 
話がちょっと飛ぶんだけれど、
 
 
 
私に相談をしてくる人の中には、
 
 
「人にお願いをするのが苦手」
 
 
という人が、けっこういる。
 
 
 
 
その人たちは、数パターンに分けられるのだけれど、
多くの人が陥っているパターンの一つが、
 
 
 
 
「お願いをする時に、相手の能力によって
 頼むか、頼まないかを決めている」
 
 
 
というものがある。
 
 
 
 
 
「お願いをするからには、
 相手が出来るかどうかを考えなくちゃ」
 
という論理。
 
 
 
 
それはそれで間違いではないし、
考慮もした方がいいんだけれど、
 
 
それ以前に
 
 
「お願いをすること」と、
 
「成果を持ってくること」は、
 
別のことである、ということは
理解をしておいてもいいかもしれないよね。
 
 
 
 
 
お願いをするのは、
 
「お願いをした」
 
「そして、相手がお願いを受けてくれた」
 
というところで、完結する話だ。
 
 
 
もっと言えば、
 
「お願いをした」
 
という時点で完結する話で、
相手が受けるか受けないかも、実はどうでもいい。
 
 
 
さらには、その後、お願い内容が上手く出来たかどうかは
お願いをしたこととは、もはや全く関係がない。
 
 
 
お願いをした、それを受けてくれた。
 
 
 
それで、最大の感謝をして、よくね?
 
 
 
 
期待した成果を相手を持ってくるかどうかは
過剰な期待の上に妄想されたストーリーだし、エゴだ。
 
 
 
 
そうではなくて。
 
 
 
相手がお願いを受けてくれたことに、感謝する。
 
 
 
成果がどうであれ、
そのために時間と労力と心を注いでくれた。
 
 
それに「ありがとう」を伝える。
 
 
 
 
 
 
理想的なリーダーは、
 
もちろん全体の成果にも責任を負うんだけれど、
 
 
 
「相手にありがとうを伝えるためだけ」に、
 
 
苦労して環境を整えたり、
自分で出来ることを、わざわざ委任したりするんじゃないかな?
 
自分の子供をおつかいに出す、母親のように。
 
 
 
なんて考える次第。
 
 
 
 
 
 
 
、、、と、人には偉そうに語れるんだけれど、
自分はそんなリーダーになることを、ほとんど放棄しているので、
 
さらりと読んでいただければ幸いです(笑)
 
 
 
ではでは。
 

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