今回も友人から聞かせてもらった話なんだけれど、
「なるほどなぁ」と思ったので、シェアをしたいと思う。
特に経営者や個人事業主には必須の能力。
もちろん、どこかに勤めている人であっても、
この能力のあるなしで、トップになるかどうかが決まる
という能力がある。
さてさて。
その、働く者にとって最重要の
1つの能力って、あなただったら、何を挙げる?
ちょっと考えてみるのも、面白いかもしれないね。
考えてみてくれた?
「なにかの資格でしょうか?」
「営業力ですか?」
「コミュニケーション能力ですか?」
「数字を読む力でしょうか?」
などなど、さまざまな解答があると思う。
もちろん、そのすべてが必要だとは思うんだけれど、
今回、私が聞いた能力は、少なくとも私は
想像すらしていなかった能力だった。
働く者にとって、最重要の能力。
それは。
「問題開発能力」
である。
え?
いやいや、間違えてないよ(笑)
「問題解決能力」ではない。
「問題開発能力」だ。
ちょっと詳しく説明しよう。
考えてみれば、
我々が日々生活している中で、衣食住が揃っていれば、
たいていその環境に順応してしまう。
そうでなくとも、すでに現代の日本で生きていれば、
ある程度のお金さえあれば、
(少なくとも物質的には)それほどの不満もなく
生きていくことができるだろう。
別に、新しい商品など、
あってもなくてもいい、とも言える状況なわけだ。
そんな中では、たしかに
「問題を解決する」という能力は、
重宝はされるだろうけれど、実は必須ではない。
必須ではないし、問題を解決する能力は
そこそこ優秀で経験のある人だったら
そんじょそこらにいるからね。
それよりも、
もっともっと重要な能力は、
「これって、問題じゃないか?」
「こんなことが出来ていないのは、
おかしいんじゃないか?」
と、普通に行なわれている状態の中に「問題」を
見つける能力なんじゃないかな?
たとえば、昔はトイレでおしりをきれいにするのは
トイレットペーパーしかなかった。
それが普通だったし、
それ以外は誰も考えもつかなかった状態が
日本では長い間続いた。
そこに、
「おしりだって、洗って欲しいの」
という「問題」を「開発」する人が現れ、
またたく間に「ウォッシュレット」は
一般的な商品になっていった。
昔は、音楽を聴くのは
コンサートホールに行くか、
自宅でステレオを使って聴くのが普通だったし
それで何の問題もなかった。
でも、
「音楽を持ち歩けないなんて、問題だ!」
と考えた「問題開発能力」の高い人が、
「ウォークマン」という、画期的な商品を創り上げた。
この話は、昔の話ばかりじゃない。
「パソコンを使う時に、目を守るメガネがないのは問題だ!」
「スマホがあるのに、チャットができないのは問題だ!」
「ガソリンと電気で走る車がないのは問題だ!」
「ご当地にキャラクターがいないのは問題だ!」
と、さまざまな「問題」が「開発」されて、
現代にも新しい息吹を吹き込んでくれているわけだ。
経営者、個人事業主は、この「問題開発能力」がなかったら、
自分のやっている事業はつぶれる。
そもそも、小規模でやっている会社がひとつふたつなくなろうが、
社会全体には、ほとんど影響を与えない。
あってもなくても、いい存在なわけだ。
勤めている個人にとっても、この「問題開発能力」がなかったら
幹部クラスになることは望めないだろう。
(まぁ、幹部クラスにならなくてもいいんだけれど)
「必要な人材」というのは、相対的なものだ。
会社に利益をもたらしてくれる存在でなければ、
ぶっちゃけ、社員として雇っている意味はない。
なので。
コミュニケーション能力や資格、
数字に強くなることや、問題解決能力。
そういったものも磨くと同時に、
「問題開発能力」
も、同時に磨いていかないといけないなぁ、
と、友人の話を聞いて思った次第。
普段、何気なく見聞きしているものの中に
「問題」を見出す。
そんなセンスを磨くのは、
それこそ意識ひとつで大きく変わりそうだよね。
あなたが普段見過ごしている、
あなたの身近にある「問題」には、
どんなものがありますか?
ではでは。