本屋さんに行くと、
本でも雑誌でも
「リーダーシップを上げる方法」
とか、
「部下をついてこさせる方法」
みたいのが、けっこうあるよね。
個人的には、内容にもよるんだろうけれど、
どうも
「相手をコントロールする方法」
みたいなものと同列の扱いをしているものもあって
「それはちょっと、違うよね」
なんて思うものもある。
さてさて。
私見だけれど、リーダーシップというのは、
「自分自身とのコミュニケーション」
「自分が自分のリーダーとなる」
というものが確立していけば、
そのレベルに応じて、外の世界でも
リーダーシップが発揮できるようにとらえている。
まず、自分がどうなりたいのか？
そして、どうあるのか？
それをどれくらいの深さで腹に落としているかが
直接現れて来ると思っている。
自分とのコミュニケーションが深ければ、
深く考えた内容に興味を持っている人が
そのレベルに応じて、そのまま集まってくる。
自分とのコミュニケーションが浅ければ、
どこにも「磁力」は発生せずに、
リーダーシップをとることもない。
そんな感じだと思っているんだよね。
で、
「じゃあ、どうやったら自分自身との
コミュニケーションを深くすることが出来るのか？」
というのが課題になってくるんだけれど、
これは、２つしか方法がないように思われる。
その２つの方法とは？
まず、ひとつは、
「自分一人で、
じっくりと自分の人生について考える」
という方法。
「自分とのコミュニケーション」なんだから、
自分との対話が、まずは基本となるだろう。
当然だよね？
自分が、どう生きたいのか？
自分とは、何者なのか？
生きている間に、なにを体現したいのか？
その思考が言葉を生み、
言葉が行動を生み、
行動があり方を生み、
あり方が人を引き寄せたり、引き離したりするだろう。
自分とのコミュニケーションが、
そのまま時間差で外に現れて来る。
これは、シンプルだよね。
ただ、
この方法だけだと、
自分の今までの延長でしか考えることができないので、
限界があると思う。
今までの延長線上でできるのが「成長」だとすると、
別世界に飛躍するのが「進化」。
その「進化」は、自分一人だけでは
なかなかしにくいんじゃないかな？と思うんだよね。
なので、
２つ目のアプローチとして、
「他の人のあり方に触れる」
というのが、大切になってくると思う。
自分とは違う価値観に触れる。
自分とは違う世界を垣間見る。
自分とは違う人生の軌跡を感じる。
そういうのが大切だと思うんだよね。
品質のいいものを見たことがない人は
品質のいいものを作ることはできない。
それと同じように、
素晴らしいリーダーに触れた事がない人は、
素晴らしいリーダーには、なりにくい。
「他人のあり方に触れる」
というのは、できれば直接会うのが一番だけれど、
本でも、あり方に触れることはできるし、
遠い過去の偉人の歴史からも学ぶことが出来るだろう。
個人的には、素晴らしいアーティストさんの
ライブ映像なんかも、自分のあり方を見直すのに
とても貢献してくれている。
で、
この「他人のあり方に触れる」時に、
最も気づきが深い感情は、「恥」だと思うんだよね。
すばらしい人のあり方に触れた時、
「あー、なんて私って、自己中の考え方だったんだろう」
とか、
「なんでこんな日々の生活に追われているんだろう。
恥ずかしい」
とか、
「私って、お金のことばっかり考えているな。
こんな人、誰もついて来たくないよな」
なんていう、
「私って、恥ずかしい人間だ」
と思う感覚こそが、
「自分とのコミュニケーション」を磨き、ひいては
リーダーシップを開花させる「種子」になってくれると思う。
他の人のあり方に触れて、
自分の小ささに恥ずかしくなる。
そして、その恥ずかしい自分と
理想の自分がコミュニケーションする。
それが、基本的には唯一の方法だと思うんだけれど
いかがでしょうか？
１人で生きていくにしても、
チームをまとめるにしても、
どうやらリーダーシップは大切みたいなので、
私も、これからボチボチ「恥」をかいていきたいと思いますわ。
ではでは。