いろんな事を実現させて輝く人と、
そうでないまま終わる人っていうのがいるよね？
もちろん、
別にみんなに分かりやすく輝くだけが人生じゃないし、
本人が幸せであるのならば、どんな生き方もアリだと思う。
その上で、
「もっと、いろんな事を実現させてゆきたい！」
「成長を、分かる形で実感したい！」
「欲しいもの、欲しい状態を手に入れたい！」
と思っている時に、
「じゃあ、その変化のキモは、なぁに？」
と問われたら、
「もがき力」
が決定打になると思う。
この「もがき力」ってのは何か？というと、
まぁ、読んで字のごとくなんだけれど。
「自分が色々やっているのに、
目に見える形で成果が現れない時、
それでも頑張り続ける力」
とでも言うと分かりやすいかな？
基本、人生全般で順風満帆な人というのはいない。
成長したいとか、何かを実現させていきたいと
思っているのであれば、なおさらだ。
成長ってのは、今の自分じゃないものになることだし、
実現させるっていうのは、
今の自分じゃないあり方の結果、
現実が追いついて来た時に生まれるものだからね。
（異論は認める。笑）
で。
当然のことながら、今の自分じゃないものになろうとする時には
必ず大きな障害というか、壁というか、
報われない時期っていうのが出て来てしまう。
その時に、どれだけ「もがける」かが、
その後の成果を決定づけると思うんだけれど、どうだろう？
たぶんそれは、どうやら自然の摂理みたいで、
ほら、チョウも、見事な成虫になる前には、
必ずサナギになるじゃない？
そのサナギである間は、はた目には
じっと動かずに、何もしていないように見える。
でも、サナギの中では、
今までの人生（っていうか虫生）で味わったことのないような、
すさまじい「もがき」で、膨大なエネルギーを費やしている。
また、冬の間の樹木は、
葉っぱも落とし、何も活動していないように見える。
けれど、樹木の中では、これまたすさまじい生命力で
冬を越し、根を張り、年輪を刻むという「もがき」が
繰り広げられている。
そしてこれは、人間でも同じだと思うんだよね。
はた目には、
「あの人、最近、何もやってないね」
「パッとしないね」
「もう過去の人だね」
「なにやってるんだろうね？」
と思われるように、分かりやすい変化がない。
それでも、本人は「次」のために、
自分の中で思考錯誤し、刃を研ぎ、
迷いながらも「もがく」。
そんな人にだけ、思ってもみないような
変容が訪れるんじゃないかな？と思う。
イモムシが美しいチョウになるように。
枯れ木だと思っていた木が、
季節が変わって雄々しく葉や花をまとうように。
この「もがき力」の逆に当たるのが「いじけ力」かな？
自分にとっての「冬」の時期になると、
「もがく」ことはやめて、いじけちゃう。
「何やってもうまく行かないから、もうヤダ！」
とか、
「全然ダメだ」
と言って、逃げるように安易な方向転換をするとか、
「だって、あの人が悪いから」
と、誰かのせいにしたりとか。
もちろん、長い「冬」の間、
ずっともがき続けないとダメ！なんてことは言わない。
休むことも大事だし、気分転換も必要だし、
誰か他の人に当たるのも、時には必要だろう。
ただ、思いっきり投げ出して、逃げ出して、人に当たった後は
「ふぅ、そんなこと言ってても仕方ないよね」
と、また自分の「もがき」に立ち戻ってゆく。
成果が出ない。もがく。
成果が出ない。もがく。
その繰り返しが、いつの間にか
自分がチョウになるために必要なプロセスだったことに気づく。
そんな感じだと思うんだよね。
私自身が知っている、人格的にも社会的にも素晴らしい人たちは
間違いなくこの「もがき力」が素晴らしく秀でている。
どんなに優しい雰囲気の人も、
切れ味バツグンのクールな人も、
ボーっとしているような人も、
全員が、根っこに「もがき力」を持っていて、
その力の結果として、輝くチョウになっているような気がする。
この「もがき力」が試されるのは、
なにも長いスパンの話だけじゃないようにも思う。
極端に言えば、たった一日の中でも
うまく行かない事にぶち当たることがあるだろう。
その時に、
「なんでこんな事が起こるの！？」
「メンドクサイ！」
「なんで、、、ひどい、、、」
と、ひとしきり思った後は、
自分の「もがき力」を信じて、ひたすらがんばる。
そんな積み重ねが、いろんな成果に結びついていくのかも
しれないよね。
あなたが今、どんな境遇にいるのかは分からない。
ただ、あなたが日々の中で
もがいている事があるのだとしたら、
それは決して無駄じゃない。
今よりも美しく、素晴らしいチョウになるための
プロセスであることは、間違いないのだから。
長い「冬」であればあるほど、その後に来る季節は、
素晴らしく充実したものになるのが自然。
お互いに、精一杯「もがいて」いきたいよね。
ではでは。