「あの人、いつも同じことばっかり」
「また、あのパターンかよ。笑」
と、呆れられるように
同じパターンを繰り返している人って、いるよね?
その人を見ると
「ああ、またあの話だろう?」
「たぶん、こうなるよ。。。ほらね!」
みたいに、毎度毎度のパターンで
みんなに読まれてしまう。
普通はそうなることを恐れて、
「出来る限り、新しいことを提供しよう」
「みんなに、アッと驚いてもらおう」
と考えて、「ワンパターン」と言われる事態を
避けようとするかもしれない。
それは別に特定の職業に限った話ではない。
お笑い芸人さんは常に新ネタを模索しているし、
ビジネス上でも新製品開発に余念がないし、
男は新しいデートコースを考えるのに夜も眠れない(笑)
でもね。
ワンパターンって、
実は、ものすごいパワーを持っていると思うんだよね。
そもそも、継続をしていないと、
ワンパターンって認識されることって、ないじゃない?
もちろん、相手が不快になるような
「またかよっ!!?イライラ!」
は、よろしくないと思うけれど。
「ほら、また始まったよ。笑」
と、半ば呆れられつつも、
もう半分は安心感を提供できていることって
本当に凄いと思うんだよね。
そういえば以前、、、と言っても高校生くらいの時だけれど、
物語の作り方の本を読んでいた時。
(どんだけオタクなんだよ、俺)
「ワンパターンを恐れない」
ってことが書いてあった。
ドラゴンにさらわれたお姫様を救いに行く勇者の話。
仲間が仲違いするんだけれど、最後は協力する話。
男女が突然出会って恋に落ちる話。
動物を通して家族が絆を深めていく話。
そんな「また、そのテの話か」と呆れられるかもしれない話たち。
けれど、そのパターンに乗ってしまうことを恐れてはいけない。
なぜなら、何回も語られているパターンには
必ず人の心を動かす「何か」があるわけで、
そこを無視していいはずがない。
パターンを恐れて完全オリジナルな話を
たかだか「かけだし」のオマエが作れると思うなよ?あん?
と、かなり挑発的に書かれていたことを覚えている。
当時は高校生で、世の流れに乗ることに
極度の反発を抱いていたけれど、今から思うと、
「いや、ホンマやわ。ええこと言うわ」
と、その本に拍手を贈りたいね。
人から愛されるパターンには、
やはりそれなりの洗練された「何か」がある。
それを手にしそうだったら、
「またワンパターンって、飽きられるかな?」
なんて言って引っ込めるのではなく、
むしろ前面に出した方がいいだろう。
水戸黄門も、
ドラえもんも、
男はつらいよシリーズも、
「いつもより多く回しております」
の、海老一染之助・染太郎師匠も、
軟式グローブのパークマンサーさんも、
Youtubeのヒカキンさんも、
愛されるべきワンパターンを模索し、
ひとつの完成形を見つけだし、
「ああ、まただよ」
と言われながらも、素晴らしい価値を提供している。
(知らない例もあったかもしれないけれど、
そこは華麗にスルーしておいてください)
自分の中に「ワンパターン」という基礎、土台を作り、
その基礎に飽きることなく提供し、
その上で、たまに違うことにもチャレンジする。
そんな人、組織、企業が、本当に強いのだと思う。
企業も、メイン商品を一本持っているかどうかで
組織体としての強さは全然違うし、
歌手もヒット曲を、作家さんも代表作を持っていると
やはり全然違うだろう。
さてさて。
「まだ、それやってるんだ?」
と鼻で笑い、バカにする人は、
まず間違いなく自分の「ワンパターン」が認識されるほどは
何も継続していない人たちだ。
「ワンパターン」と呼ばれることは、
とっても誇らしい。いわば勲章だ。
その「ワンパターン」は、継続すればするほど
あなたの力になり、ブランドになる。
そして、そのパターンが認知されれば
「あ、これって、あの人のパクリじゃない?」
と、模倣者が出て来るほどに影響力を持つこともある。
パターンにはまることを恐れず、
ワンパターンと呆れられることを恐れず、
基礎に飽きることなく、継続してゆく。
そんなものを、お互いに見つけられたらハッピーだよね。
私も頑張りたいと思います。
ではでは。