先日、今まで受けてきたセミナーとは
ちょっと毛色の違うものを受講してきた。
テーマは「アロマ」「香り」。
でも、
「いい香りを日常に取り入れて、りらっくすぅ~」
とか、
「うふふ、アナタにはこんなフレーバー☆」
みたいなフワフワしたものではなく、
「嗅覚は五感の中で唯一、大脳辺縁系に直結し。。。」
とか、
「人体の振動数が○○メガヘルツになると。。。」
みたいな言葉も飛び交うような、
かなーり「骨太」の内容だった。
もちろん、そんなオカタイ話ばかりじゃなくて
終始、とっても楽しい雰囲気のセミナーだったんだけどね。
講師の方の、すさまじく引き出しの多い知識に
裏打ちされたアロマセミナー。
いや、マジすごかったわ。
その中での学びはたくさんあったんだけれど、
なにせ「香り」を実際に感じる内容だったので
文章で表現できにくい部分も多い。
(興味あったら、受講しに行ってや)
でも、その中で、
「たしかにぃ~!」
と膝を打った、文章でも表現できる内容があったので
それをシェアしたいと思う。
さてさて。
世の中に、色んなコーチングとか
カウンセリングとかってあるじゃない?
それはそれで素晴らしいし、私自身も
必要に応じてコーチングチックなこととか
カウンセリングチックなことはするから
全然否定しない。
その上で、コーチングとかカウンセリングって
構造上の限界もあるなー、と気づかされたんだよね。
講師の方は、その構造上の限界を
「たまねぎの皮」
と表現をしていた。
どういう事か?というと。
コーチングとかカウンセリングだと、
いわゆる「問題」になっている部分にフォーカスして、
それを解決して行ったり、手放していけるように
サポートをしたりするよね?
その「問題」は、
はじめから本人が気づいている場合もあるだろうし、
コーチングとかカウンセリングをしている間に
忘れていた「問題」に気づく場合もあるだろう。
(過去のトラウマとか、問題視していなかったこととかね)
いずれにしても、その「問題」を意識してもらって、
そして対処していったり、対処のサポートをしたりする。
それはとっても大切なことと理解したうえで、
「で、その問題って、いつゼロになるの?」
っていうと、なかなか返答に困る。
人によって全然違うだろうけれど、
たとえば意識している問題がいくつかあるとして、
それを1コ1コ解決したり、手放したりしてゆく。
すると、今度は今まで無意識だったけれど、
「コレが問題の根っこにあったのか!?」
みたいな、過去からずっと関係していた問題が
湧きあがってくる。
で、
今度はその問題をクリアにしていくために
様々な処方を取りおこなってゆく。
そんな事をしているうちに
現実世界では色んな動きがあり、
また新しい問題が発生してゆく。
じゃあ今度は、そちらに対処して。。。。と、
やればやるほど深みにはまり、
「いつまで経っても終わりまへんがな!」
「ほんで、どこまで剥けば終わりますのん?」
という「たまねぎの皮」状態にもなってしまう。
あら、困ったね(笑)。
もちろん、ひとつひとつ丁寧に向き合っていく事も大事だ。
私自身、そうやって変化してきた部分もあるし、
他の人に対して、一つ一つに対するアプローチも行なってきた。
でも、その対処方法では時間がいくらあっても足りないし、
限界もある。
家にある一番大きな窓ガラスの汚れを
小さい綿棒でこすって落としているような、
そんな徒労感もある。
だとしたら、そうではなくて。
まず最初に、自分の最も奥深い場所に
ダイレクトに働きかけて、
「ああ、私はこんなことをやりたいと思っていたんだ」
「私の持っていた力は、こんなところに発揮されるんだ」
ということに気がつく。
すると、過去の小さなトラウマにいちいち対処しなくても
自分が「開いて」ゆく。
対処療法ではなく、一番深い根っこに
ダイレクトに働きかける。
そんな方法もあるじゃない?と
講師の方は教えてくれた。
そして、講師の方が様々なアプローチを試した結果、
現時点では
「アロマ」
「香り」
が、最もダイレクトに「奥の奥」に届く、という結論のもと、
今はアロマを中心に活動しているという事だった。
(だから、もっと効果のあるアプローチがあったら
そちらに乗り換えるのは全然こだわりないよ、
と笑顔で教えてくれたりもした)
先ほどの窓ガラスのたとえで言うのであれば、
中心めがけてホースで
「ズババババン!」
と水をかけて、汚れを根こそぎ飛ばしてしまうような
イメージになるのかな?
そして、キュッキュッとワイパーでみがいて
ハイ、完了!みたいな?
個人的には、それで充分以上だと思うし、
もしそれでも気になる「ガンコなココロの汚れ」があったら
その上でコーチングなりカウンセリングなりの「綿棒」で
落としてしまえばいいのかな?なんて思う。
使いわけだよね、道具って。
そして。
これは何も、カウンセリングとかコーチングとか
アロマとかセミナーとかだけの話じゃないと思う。
日々、仕事とか家事育児とか日常生活で
さまざまな問題っていうのは起こるものだ。
それに対して、
「こんな問題が起こった!じゃあこう対処しよう」
とか、
「またこの問題か!じゃあこのアプローチで」
とかいう方法も、もちろん必要だろう。
その上で、ちょっと一度問題を別の視点で見て
「あ、こうすれば、全部解決するわ」
みたいなアプローチがないかどうかを
探してみる姿勢も、あっていいかもしれないよね。
日常で、
「仕事してる感」
「なんかやっている感」
を出すために、あえて問題の本質には向き合わず、
対処だけして時間を費やす。
そんな風に生きるのもアリだけれど、
そんなことしている間に、人生終わっちゃうよね?
講師の方は優しいので、そんな風には言わなかったし
全然思ってもいないだろうけれど、
「ああ、やばいわー。俺、やばいわー」
みたいな感想も持ったセミナーでした。
まだまだ、色んな道の領域ってありますよね~
ではでは。