スポンサーリンク

「職業で判断」は、昭和の産物。

職種では何も分からない時代になった。
 
 
 
今回の話は、平成生まれくらいの若い世代の人には
むしろ
 
 
「は?当たり前じゃない?」
 
 
と思われる内容かもしれない。
 
 
 
でも、そう言う若い感覚を持っている人は、
 
「へぇー、昔はそんな価値観があったんだー」
 
くらいに読んでもらえると幸いだ。
 
 
 
 
さて。
 
 
 
今も多少は残っているのかもしれないけれど、
昔は、やっている職種を聞いただけで、ある程度
その人の経済状況や性格などがわかった時代があった。
 
 
弁護士や銀行員、医者などをやっていると言えば、
高収入でまじめな性格。
 
 
「一人で起業しています」なんて言えば
収入は限られていて、相当の変人。
 
 
 
そんな時代が、はるか昭和の時代にはあった。
 
 
 
 
 
だから、親の世代は
 
 
「結婚するなら、出来るかぎり
 “しっかりした”職業の人としなさい」
 
 
と言っただろうし、
 
 
初対面の人と話す時には
 
 
「どのようなご職業をされているんですか?」
 
 
と、まず相手の職種を聞いてから、その後の対応を決めよう
という人も、たくさんいた。
 
 
(っていうか、いまだに昭和を生きている人は
 職種だけを聞いて対応を決めたりする人もいる)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし。
 
 
 
現代は、相手の職種だけでは、相手の
 
経済状況も、
 
性格も、
 
人脈も、
 
夢も、
 
なにも分からない時代になっている。
 
 
 
 
弁護士や医者になっていても、
毎月の支払に追われてキュウキュウしていて、
尊敬できない人格で、
一人ぼっちで夢もない人もいる。
 
 
そしてもちろん、素晴らしい人もいる。
 
 
 
 
一人で自営業と言っても、
ネットの力を駆使して何千万の年収を稼ぎ、
社会に貢献し、
びっくりするようなコネクションをもちつつ
大きな夢に向かって進んでいる人もいる。
 
 
そしてもちろん、残念な人もいる。
 
 
 
 
「先生」といっても、年間1,000人単位の人に教え、
感動を与えて大成功する人や
副業としてタレントをやったりする人もいるかと思えば、
 
しょぼくれて、ケチなことをコソコソやり、
残念な毎日を送っている人もいる。
 
 
 
「酒屋」といっても、昔からの
近所のお客さんだけを相手に仕事している人もいれば
海外から直接酒を輸入して、ネットで何百ケースも
バンバン販売するような人もいる。
 
 
 
昔のように、職種だけでは、相手の何も見えてこない。
 
 
 
 
 
 
ということは。
 
 
ある意味、どんな職種を選んだとしても、
その後の人生は個人に任されているという、
 
「真の職業選択の自由」
 
の時代に突入したと言えると思えるんだけれど、
あなたはどう考えるだろう?
 
 
 
 
 
 
 
この、
 
「真の職業選択の自由」の時代を、
 
 
「ああ、不透明な、分かりにくい時代だ」
 
ととらえるか、
 
「やった!
 何でもできて、何でも成功する可能性のある
 素晴らしい時代だ」
 
ととらえるかは、各人の自由だろう。
 
 
どっちじゃないとダメ!
なんて、私が言えるわけでもないしね。
 
 
 
 
ただ、
 
時代としては、間違いなくそういう時代に
シフトしちゃったので、
 
時代に合わせた対応法は
知っておいた方がいいと思う。
 
 
 
 
 
つまり。
 
 
初対面の人に会った時に
 
「どのようなご職業をしているのですか?」
 
と聞かれることがあるだろうし、聞くこともあるだろう。
  
 
 
それはそれでいい。
 
 
 
でも、職種を話しただけで
 
「あー、そうなんですか」
 
とか
 
「スゴイですねー」
 
というところで話題を終わらせるような人は、
あなたに興味がないか、昭和の遺物なので、
それなりの付き合い方をすればいいと思う。
 
(キツすぎ?(笑))
 
 
 
 
 
 
そうではなくて、
 
 
職種を話した後、
 
 
「その職業を、どれくらいの規模でやっているのか?」
 
とか、
 
「その職業を、どうやっているのか?」
 
 
と聞いてくる人は、まずまず面白い人だと思うし、
さらに、
 
 
「その職業で、何を成したいのか?」
 
 
と聞いてくる人こそ、今の時代を生きている人のように思う。
 
 
 
 
 
 
そして、
 
 
逆に、もしそんな追加質問をされた時に
 
 
「え?そんなこと聞かれても困る」
 
 
とビビったりしないで、
 
 
「よくぞ聞いてくれた!」
 
 
と話せるような人になっていたいなぁ、
なんて思うんだよね。
 
 
 
 
 
  
今の時代を生きている若者は、おもしろいぜ?
ニヤリ。
 
 
 
有名企業の「名刺」が、まったく武器にならない。
 
 
どんな名刺を出したとしても
 
「あ、そうなんですか」
 
と、さっさとカバンにしまってしまうらしい(笑)
 
 
 
 
もちろん中には、有名企業の名刺が、それこそ
「切り札カード」みたいに効果を持つ若者もいるだろうけれど、
 
それは、年齢が若いだけの、
昭和の価値観に洗脳されている、
今を生きていない人みたいなんだよね。
 
 
一番かわいそうなのは、そんな「昭和の価値観」を
誰か(親とか、勤め先とか)に刷り込まれ続けて、
今を生きることができない、
若者を中心とした人たちなのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
もはや
 
「何の職業?」
 
は、会話のとっかかり以上の意味は持たない。
 
 
 
それよりも、
 
「で、どうやっているの?」
 
「で、何をしたいの?」
 
という質問こそが意味を持つ時代になった。
 
 
 
名刺は、紙に印刷されたものじゃなく、
心のありかたに刷られているものに変わった。
 
 
 
恐ろしい時代かもしれないし、
楽しい時代かもしれない。
 
 
いずれにしても、
いつのまにか変化してしまった価値観に
対応はしていける自分になっていきたいものだよね。
 
 
 
本日は、人によっては、ちょっと毒が強い記事だったかも。
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク