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足し算より引き算。

今の世の中、
たくさんの商品であふれているよね。
 
そんな商品の中には、
 
「うぉお!このクオリティでこの価格!?
 びっくりだわー!!」
 
と、度肝を抜かれるものもあるし、
 
「認めたくないものだな、
 自分自身の若さゆえの過ちというものを」
 
と、買って後悔するようなものもある。
 
 
そして、
安い商品、廉価版、低価格モデルを買うたびに
 
「あー、これは足し算思考で作られたものだな」
 
と思うか、あるいは
 
「これは引き算思考で作られたものだな」
 
なんて思う。
 
 
 
基本、価格を聞いて
いい意味でビックリするようなものは
「引き算思考」で作られている。
 
 
ここで言う「引き算思考」っていうのは。
 
 
ハイクオリティなものを作れる実力は、ある。
 
そして、出来る事なら
そのハイクオリティなものを提供したい。
 
しかし、コストの関係上、やむを得ず
あまり使わない機能を削除したり
使う素材を変更したりする。
 
ハイクオリティなものから
ギリギリの判断で「引いて」いく感じ。
 
 
ただ、
 
「とにかく引けばいいよね」
 
という無計画な引き算ではなく、
 
「どうにかして、本来のクオリティを維持したまま
 手に届きやすい価格にしたい」
 
という、血のにじむような思いで作られたものが
素晴らしい「引き算思考」の商品やサービスだと思う。
 
 
 
対して。
 
今回の話で言うところの
「足し算思考」で作られた商品やサービスは
 
「とりあえず、これだけは付けとくか」的に
作られた商品。
 
100円ショップで売られるナベを作るにしても、
 
「とりあえず、ナベだから取っ手はつけておくか」
 
「水が入れられるくらいにはしておくか」
 
みたいに作られている商品イメージ。
 
これだと、あまり良い商品にはなりにくい。
 
 
そうではなくて。
 
本当は、最高のナベを作りたい。
しかし、100円ショップで売るためには、
コストが極端に限られている。
 
そこを、最高の知恵と技術と経験で
なんとか素晴らしいものにしていく。
 
結果として、ギリギリまで
コストという贅肉を絞った
 
「スマートなナベ」
 
が完成する。
 
 
そんな「引き算思考」だと、
びっくりするような商品になると思うんだよね。
 
 
 
もちろん、これはナベだけじゃなくて
なんでもそうだと思う。
 
ラーメンとか他の料理でもそうだし、
 
電化製品でもそうだし、
 
アクセサリーとかでも、もちろんそうだろう。
 
 
 
そして。
 
実際に物的コストがかかるものだけでなく、
知的サービスについても、言えるはずだ。
 
 
たとえば、
私がやっているセミナーなんかも、
 
「今回は低価格セミナーだから、
 ここまでのクオリティでいいだろう」
 
なんて考えて作ると、
あとで恐ろしい代償を支払う事になる。
 
その代償とは「信用失墜」。
 
 
セミナーという無形の商品には、
物的コストは、ほとんどない。
(テキスト印刷代とかくらい?)
 
だからといって、
 
「これ以上の事が知りたかったら、
 高額セミナーに来てね」
 
みたいな態度がミエミエなのは、
「足し算思考」のセミナーで、なんか好きじゃない。
 
 
セミナーで制限されているもの。
 
それは「時間」と「テーマ」だ。
 
時間は、限られている。
時間無制限セミナーとかやりたいけれど、
そういうわけにはいかない。
 
(将来やってみてもいいが(笑))
 
 
テーマも、制限がある。
そうじゃないと、何のセミナーだか
わけが分からなくなる。
 
 
なので、「時間」と「テーマ」という制限の中、
いかに満足してもらえるか?
 
セミナーのコンテンツを作り込む時に
「この値段だから、これは語らない」
と作っていくわけではなく、
 
今回の時間では、やむを得ず
語れない部分もある。
 
今回のテーマでは、やむを得ず
省く部分もある。
 
でも、そんなギリギリまでシェイプした中で
最高の内容を作り込む。
 
 
そんな「引き算思考」で内容を作れたらなー、
と(少なくとも理想としては)思っている。
 
 
 
別にセミナーに限った話でもない。
 
 
私は詳しくないけれど、
プログラミングという知的サービスもそうだろうし、
 
カウンセリングとか、占いと言った
人と向き合うサービスでもそうだろうし、
 
家事なんかもそう言える部分が
あるかもしれない。
 
 
知的サービス、無形サービスの場合は、
 
まず「価格」で制限をするのではなく、
サービスを提供する上で
何が制限要因なのかを自分なりに把握したうえで、
そこからギリギリにシェイプする
 
「引き算思考」
 
で作り上げていくと
 
「おお!この価格でこのクオリティ!」
 
と驚かれて、お金以上に得ることの難しい
「信用」を得られるのかもしれないよね。
なんて思う今日この頃。
  
 
 
うう。
 
こうやって書けば書くほど
 
「イグさん、ああ言っていたんだから
 もっとスゴいの作ってよ!」
 
「あんなこと書いている割には
 大したことないよね!?」
 
と言われるリスクが増大すると言う恐怖(笑)
 
 
どうぞこれからもお手柔らかに(笑)
 
ではでは。
 

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