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ユニークさは、ほどほどに

「自分独自の強みを持ちたい」
 
「ユニークな存在でありたい」
 
「オリジナリティを発揮したい」
 
といったように、
自分の中に、他の人が持っていないような
強みを見出したいと思っている人は、けっこういると思う。
 
 
 
 
専門用語(でもないか?)では、
Unique Selling Proposition =USP
なんて言われていて、
 
「自分だけが持つ、独自の強み」
 
みたいのがあると、ブランディング的には有利だし、
プライベートでも仕事でも良いことがある。
と言われている。
 
 
 
 
 
もしかしたら、あなたも
 
「自分の独自の強みを見つけなくちゃ!」
 
と思って、頑張っているかもしれない。
 
 
 
それはそれで素晴らしいことだし、
独自の強みを持っていた方が、
何かとアピールできるのも事実だろう。
 
 
 
 
 
ただ、
 
私のまわりでうまく行っている人を見ると、
必ずしも「ユニーク」じゃなかったりするんだよね。
 
 
というか、むしろものすごい「ユニーク」を
追い求めている人は、仕事でもプライベートでも、
大してうまくいっていないという事実がある。
 
 
 
 
 
と、いうのも、
 
 
「自分の独自性を発揮しなくちゃ!」
 
と、がんばってしまうと、
本当に「他の誰も持っていないようなポイント」
に力を入れてしまうことになる。
 
 
 
 
結果として、
 
「すごいオリジナリティはあるんだけれど、
 誰からも理解されない」
 
とか、
 
「あまりに独自性がありすぎて、
 正直、ドン引きする」
 
という状態に陥ってしまっている人も
多かったりするんだよね。
 
 
 
 
たとえて言うと、
 
「誰もつけたことのない名前にしよう」
 
と、自分の子供に
 
「光宙(ぴかちゅう)」とか、
「樹理笑汰(じゅりえった)」
 
といった名前をつけちゃうような感じだ。
 
(まぁ、絶対ダメとは言わないが)
 
 
 
 
 
 
そうではなくて。
 
 
仕事でもプライベートでもうまく行っている人は、
「ユニークであること」よりも
「ユニーク感があること」を重視している。
 
 
「本当に誰からも理解されない」
 
という独自性は目指さない。
 
 
その代わり、「組み合わせ」とか「見せ方」によって
独自性があるように見せている人の方が
うまく行っている事が多い。
 
 
「多くの人が受け入れることができる」
 
「でも、組み合わせとかが新鮮なので
 独自のポジションを取ることが出来ている」
 
という人だ。
 
 
 
 
たとえば、私の友人の例で言えば、
 
「マグロ船に乗ったことがある」
 
という経験と
 
「円滑なコミュニケーション術」
 
を組み合わせて、企業研修でうまくやっている人がいる。
 
 
 
「マグロ船」というのは、たしかにすごい
独自性を発揮している部分なんだけれど、
それだけを前面に押し出しても、受け入れてもらえない。
 
 
ごく当り前な
「人との接し方」「人間関係のコツ」というメッセージを
マグロ船にからめることによって
 
「ユニーク感」
 
を出すことに成功している、と言えるだろう。
 
 
 
 
 
他には、
 
たくさんの転職を繰り返したり、引っ越ししまくったり、
たくさんの恋を経験しまくる「人生が散らかっている」人が
「片付けの仕方」を教えたりしてうまく行っていたり、
 
「お笑い芸人」なんだけれど、「バリバリのビジネスマン」
という側面も持っている人が、うまく行っていたりする。
 
 
 
やっていることの一つ一つは、
他の人に、わりとすぐに理解してもらうことが出来る。
 
 
でも、その「組み合わせ」とか「見せ方」で、
 
「こんな人、他に見たことがない!」
 
と、「ユニーク感」を演出することに
成功していたりするんだよね。
 
 
 
 
まぁ、そもそも、そんなにキャラクターを
立てなきゃいけないのは、
 
自分を「キャラクター」として売り出す仕事を
していないかぎりは、そんなに必要ない。
 
 
 
もっと地味な内容で、その「組み合わせ」によって
魅力を分かってもらうのが良いんじゃないかな?
と思う。
 
 
 
 
誰でも、元から唯一無二のユニークな存在。
 
 
それを分かりやすく演出するのは良いと思うけれど、
あんまり頑張りすぎない方が
みんなから受け入れられる存在になるのかもしれないね。
 
 
ではでは。
 

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