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絶対にぶつかる人間関係。

今まで衝突しなかったことがない!!
と断言できる人間関係がある。
 
それは、ビジネス上での
「コンテンツメーカー」と
「マーケター」の関係である。
 
 
 
まず簡単に両者を説明しておくと。
 
 
「コンテンツメーカー」っていうのは、
いわゆる商品やサービスの中身を作る人。
 
対して「マーケター」というのは、
その商品やサービスを売る役割の人だ。
 
 
 
「コンテンツ」ってのは、めっちゃ広くて、
日常雑貨から食品、バッグや美容品などの品々。
 
あるいは絵とか、写真とか言った作品。
 
さらには知識やスキル、情報。
占いやコーチングやスピリチュアルなものも。
 
 
とにかく誰かが時間をかけて学び、
自分の中で体系化し、生み出したものすべてだ。
 
 
 
ただ、「良い商品だから」といって
放っておいたら売れるか?というと、
そんなことは奇跡でもない限り起こらない。
 
なので、「こちら側から売ってゆく」という
マーケターが必要になってくるわけだ。
 
 
  
もちろん一人で二役をできる人もいるのかもだけれど
それは、なかなかの神レベルだと思う。
 
少なくともワタシは、両方を自分でやって
爆発的に売れたためしがない。
 
 
 
なので、
 
「わたし、作る人コンテンツ持ってる人」
 
「わたし、売る人」
 
っていう役割分担をすることになる。
 
 
 
、、、んだけれど、
 
まぁ、モメる。衝突する。意見がかみ合わない。
 
 
 
典型的なのは、
 
「あなたのコンテンツ、
 こういう切り口で売り出しましょう!」
 
というマーケターの意見に
コンテンツメーカーがNOを言うパターンだ。
 
 
 
もちろん、マーケターの言うとおりにやるのが
いつの場合でも最善策だ!なんていうつもりはない。
 
 
コンテンツメーカーが大切にしているところを
マーケターがうまく汲み取って、
お客様に届けなければならない。
 
 
 
ただ、そのうえで、
コンテンツメーカーさんの「こだわり」は、
お客様にとっては
 
「わからない」
 
「しらない」
 
「いらない」
 
「それじゃない」
 
ということもたくさんある。
 
 
 
特に、新規のお客様を獲得するためには、
 
「わかりやすい」
 
「しってるけどよさそう」
 
「ほしい」
 
「それそれ!」
 
じゃないと、見向きもされない。
 
 
 
読んでいると「そりゃそうだ」と思うかもしれないけれど、
現実的には、たいていミスをおかしてしまう。
 
 
特に、ものすごく真面目に自分のコンテンツに
向き合ってきた人であればあるほど
 
 
「こんな初歩的なものでは
 お客さんをだましている気持ちになる」
 
「同業の人たちに
 程度が低いとバカにされるのではないか?」
 
「私が現在たどり着いている
 最高基準のものを世に届けたい」
 
 
という気持ちが強く、
マーケターの考えに賛意を示さない。
 
そして、売れない。
 
 
 
大きなことを言っておいて全然効果ないのなら
だましていることになるが、
はじめから初歩的なことを発信しているのだから
だましていない。
 
 
程度が低いとバカにする人は、
あなたより売れていない人だから気にすんな。
そもそも、同業にすごいと思われるためではなく
お客様のためのコンテンツだ。
 
 
コンテンツメーカーが最高峰!
と思っていることに、すぐ着いてこれるなら
その人はもうお客様じゃなく、ライバルか仲間だ。
 
 
 
だから、立ち止まろう。
 
 
 
コアじゃないお客さまが欲しいのは、
 
魚の釣り方ではなく、今すぐ食べられる魚だし、
 
カルピスの原液ではなく、カルピスウォーターだし、
 
精神論じゃなく、即効性のある具体論だ。
 
 
  
そして、ほとんどのお客さまは、
 
魚やカルピスウォーターをくれて
具体論を重ねた実績のある人から
コアなことやモノを買いたいと思う。
 
 
逆に言えば、
簡単なものを買ってくれた人の中の何割かが、
コアなものにまで興味を示してくれるのだ。
 
 
 
なので、初手から
 
「本質論しか教えたくない」
 
という人は(別分野ですさまじい実績がある場合は別として)
ビジネスとしては苦戦すること必至だとは思う。
 
 
また、マーケターは、
そのように言っている人とは組んではいけない。
ひでぇ時は訴訟になる。マジで。
 
 
 
まぁ、もちろん、両者とも売れなくていい!
と思っている場合は、まったく問題ないと思うけれど。
 
人生、売れるのがすべてではないので。
 
 
 
 
さてさて。
 
 
今回はコンテンツメーカーさんからすると
ややキツい印象があったかもしれない。
 
 
ただ、勘違いして欲しくないのは、
 
「だからマーケターの言うことを聴け!」
 
っていう話じゃあない、ということ。
 
 
マーケターの話に耳を傾けなかったら
今以上には売れない。
 
しかし、いつもマーケターの言う通りに動いてばかりだと、
いつのまにかコンテンツに宿る「魂」が消える。
 
 
お互いに尊重し合える関係が一番なわけだ。
 
 
 
そう。
 
 
「産み出し、守る」コンテンツメーカー
「外に出て、稼ぐ」マーケター
 
 
そのパートナーシップこそが、
そのコンテンツという「大切に育てた子」を
すくすくと育ててゆくのだから。
 
 
ではでは。
 
 
 
 

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