ゴミを入れればゴミが出てくる、が。
けっこう有名な言葉なのかもしれないけれど
個人的に最近知った言葉がある。
それは、
「G・I・G・O」
という言葉で、
「 Garbage In, Garbage Out 」の略。
つまり
「ゴミをインプットしたら、
アウトプットされるものもゴミ」
という意味だ。
これは、まさしくそうだんだろうなぁ、
と、日頃の自分のインプットの一部を反省する。
人の思いは、その直前に受けた
外部からの刺激に対する反応であることが多い。
そして、物事に対する解釈は、
それまでに自分が外部からインプットした
知識に左右される。
ひどい話を聞けば、
「ひどいなぁ」
という思いが湧きあがってきてしまうし、
汚いものを見れば
「汚いなぁ」
という思いが湧きあがってくるのが自然だ。
「いやいや。
物事というのは解釈によって決まるんですよ」
「反応は自分で選べるのです」
みたいに自己啓発的な考えもあるだろうけれど、
「解釈を選べる」
という考えも、それ以前にどこかで
インプットしたから浮かんでくるわけなので、
やはりインプットは大切なんじゃないかな?と思う。
どんなに精神力が鍛えられている人であっても、
自分自身にとって「ゴミ」となるようなインプットばかりを
していたら、アウトプットも影響される。
結果として、ゴミのような濁って荒んだ
アウトプットになりやすくなってしまうだろう。
で、だ。
「じゃあ、ゴミのような情報のインプットをやめて
プラスのインプットを心がければいいんですね?」
となるわけだが、それは正解でもあるが
「ちょっと待って」
と言いたくなる気持ちもある。
たしかに、いいものをインプットすれば
いいものがアウトプットしやすくはなるだろう。
でも。
それまでに「ゴミ」をインプットして疲れている脳に、
いきなり「ものすごく前向きなインプット」をしても
拒絶反応が起こる場合もある。
身体と同じで、体調を崩して胃腸が弱っている時に
いきなり栄養満点なものをとろうとしても
それは消化吸収されない。
いきなり、ものすごく前向きなメッセージをインプットしても、
「ハァ?
そう思えれば楽だよねぇ~~~~!!!!」
「アンタは、いいよねぇぇぇぇぇええぇぇぇえ!!!!!??」
とナナメに斬って捨てたりすることになったり、
逆に
「トテモ、カンドウ!
れっつ!!!ぽじてぃぶ!!!」
「ワタシは、ウマレカワリマシタ!!!」
みたいになって、ちょっとイタい人になるのがオチだ。
「ねぇ!?
こんな風に考えればいいんだよ!!」
「あなたの夢は何?それを叶えるためにはね。。。」
なんてポジティブぶっていたとしても、
それは本当のポジティブじゃなくて、
「脳が食あたりを起こして、
インプットしたものを、そのまま吐いているだけ」
という状態だ。
自分の脳や心の栄養になんかなってないから、
どんなに前向きぶっても、実際はゴミのままだ。
じゃあ、どうすればいいんだろう?
と考えた時には、やはり身体性に立ち還ることになる。
いきなりものすごいポジティブな
「推進する情報」
を摂取するのではなく、まずは
「やさしく、自然な」
情報を摂取するのがいいんじゃないかな?
なんて思う。
「やさしく、自然な」というのは、
たとえば、そのまんま自然がある風景を見に行ったり、
人工的すぎない音を聴いたり、
新鮮な空気を吸ったり。
または、胃腸が疲れたら断食をするように
情報から離れてみたり、とか?
ゴミのインプットをし続けていたところに、
ゴミを片付けてもいないのにプラスをインプットしようとしても
それには無理がある。
まずは、体調を戻すように
脳をスッキリさせて、リセットしてからでも
遅くはないと思う。
さてさて。
脳が健全な状態であれば、しばらくは
「ゴミをインプットしても、
アウトプットされるものはプラス」
とできる。
逆に、脳が不健全な状態であれば、
「プラスをインプットしても、
アウトプットされるものはゴミ」
になる可能性も高い。
なので。
疲れていたとするならば、
まずは、日頃のインプットを見直して、
「ゼロリセット」
を心がければ、いいのかもしれないね。
私も、自分自身、見つめ直してみますわ。
ではでは。