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バランスをとる、とは?

「なんでも、バランスが大事ですよ!」
 
「バランスをとりましょう」
 
 
なんて話は、どこでも聞くよね?
 
 
栄養のバランスもそうだし、
 
仕事とプライベートのバランスもそうだし、
 
思想なんかにしても、バランスの大切さは
よく言われる。
 
 
個人的にも、何事においても
バランス感覚は大切だと思っているし、
とても本質的な考え方だと思う。
 
 
その上で、
 
「バランスをとる」
 
ということは、必ずしも
 
「極端に行き過ぎない」
 
ということではない、と思っている。
 
 
 
「極端に行ったら、バランスが崩れるじゃないですか!?」
 
「偏らないことが、イコールバランスなんじゃないですか?」
 
 
と、以前は私もそう思っていた時があったんだけれど、
その考え方だと、ずいぶんを見えるものが狭くなってしまうように
思うんだよね。
 
 
 
バランスを大切にするあまり、
 
「偏り過ぎないように、偏り過ぎないように」
 
と、中立を保とうとしていると、
結局、人間的な幅が小さくなり、
檻に閉じ込められてしまうような感覚になる。
 
 
 
なので、
 
一時的には、ものすごく偏ったとしても、
また別の時に、思い切り真逆にシフトする。
 
そうして、最終的にバランスを保った方が
いろいろと視野が広がるように思うんだけれど、どうだろう?
 
 
 
 
例えるなら、呼吸みたいな感じ?
 
 
呼吸は、
 
「吸う」と「吐く」
 
でできていて、それは完全に真逆の行為だろう。
 
 
 
でもそこで、
 
 
「なにごとも、バランスが大事だ!」
 
 
という言葉の表面を鵜呑みにして、
 
 
 
「吸ってばかりじゃいけない!」
 
とか、
 
「吐いてばかりじゃないけない!」
 
と、
 
 
同時に吸って、吐こう!
 
それがバランス!
 
 
みたいに考えて実行しようとしても、
 
昔のサザエさんみたいに
 
 
「フンガッフッフ!!」
 
 
となってしまうのがオチだ。
 
(今の若い人は、これを知らない可能性があるのか)
 
 
 
だから、
 
 
一時的には
 
「吸ってばかり」
 
 
そして別の一瞬を切りとったら
 
「吐いてばかり」
 
 
に見えたとしても、その両極を深く深く味わうことで
安定した、バランスの取れた呼吸ができ、
落ち着いた人間にもなることができる。
 
 
 
 
そして。
 
 
 
これは呼吸に限らず、全てにおいて通じるようにも思う。
 
 
 
「あの人、バランスが大事!って言っておきながら
 やることなすこと、極端だよね!」
 
 
「この前までAって言っていたのに今度はBだって!?
 一貫性がないね!」
 
 
なんて批判を受けることもあるかもしれない。
 
 
 
でも、本当にバランスをとるのであれば、
両方の「極」を知ることも大事だと思うんだよね。
 
 
深く深く吸って、深く深く吐く。
 
 
それを知っているからこそ、
バランスのとれた人間性を持つことができるように思う。
 
 
 
「やりすぎて、行きすぎて、そして戻ってくる」
 
 
 
ビジネスでも、プライベートでも、
人間関係でも、恋愛でも、
健康でも、時間管理でも、
思想でも、在り方でも、
 
 
 
やじろべえみたいにオドオドビクビク
バランスをとる方法もあるけれど、
 
あっちに転がり、こっちに転がりながら
雪だるまみたいにでかくなりながら
最終的にバランスをとる、という選択もあるのかもしれないよね?
 
 
あなたは、どちらが好みだろう?
 
 
 
ではでは。

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