ビジネス系のスクールとか
個人事業主むけの本とかに
「お客さまのターゲット層を決めて
しぼりこもう!」
みたいのがあったり、
「キャッチコピー(最初の一文)は
とにかく派手に!好奇心を刺激して!」
みたいのがあったりもする。
でもさ。
それって、なんでなん?
という説明は、あまりされないんだよね。
「理由?そうすると、売上が上がるから」
「そうしないと、集客できないから」
ってのは、答えにならない。
てか、それを理由にしていたら
そのビジネスは、いつか滅びる。
だって、それって、
自分(売り手)のことしか考えてないやん?
商売の基本は、
売り手も買い手も(あと取引先も)全員が
よし!となること。
それなのに、
「ターゲットをしぼれ!
キャッチコピーは好奇心を煽れ!」
ということの意味や本質を知らないまま行けば、
いつかは愛想をつかされる。あたりまえ体操。
「じゃあ、どんな意味があるのですか?」
ってことだけど、それはシンプルで、
「お客さまを理解しようとする」
「信頼関係を築こうと努力する」
という姿勢の結果が、
お客さまをしぼることになるのであり、
キャッチコピーが必要になるわけや。
あくまで、姿勢の結果論。
どんな事業でも、
お客さまに提供できることとできないことがある。
得意なこともあるし、苦手なこともある。
付き合いたいお客さまもいるし、
他に行ってもらった方がいいお客さまもいる。
それを明示していくと、
「私は、こういうものを
このような方々に提供できます」
「こういう人の力になれます。
でも、こういう方は私は力になれません」
という話になっていくわけで、
いわば、お客さまへのラブメッセージに近い。
ちょっと飛躍するけど、だって、
「僕と付き合ってください!」
「なんで私なの?」
「あなたが女性だからです!!!」
みたいのって、ヤヴァくね?
絶対、付き合いたくないよな?
あるいは、
「あなたのことを占います」
「へぇ~」
「昭和生まれの日本人であるあなたは
こんな運命!」
「ざっくりすぎーーーー!!!」
ってなるやん?
そこに愛は、ないやん?
またキャッチコピーにしても、
「こういうことを解決したいとか
こういうことに興味を持っている人は、
どんな想いを抱いているのだろうか。。。?」
と、まだ見ぬ「想い人」(お客さま)に
思いを馳せて試行錯誤した結果、
届くようになるのが本来の姿だ。
結果としては、興味性の高いものになる場合もあるし、
そうではなく、寄り添うような言葉になることもある。
でもその根底には、
「私の提供できるものが
必要なあなたに届きますように」
という、願いの矢があることは変わりない。
放つ矢が当たるためには、
経過として引き絞ることもあっただろうし、
矢を鋭く、まっすぐに飛ばすための工夫もあっただろう。
ただ、その根っこがないまま、
「絞れば絞るだけ威力が増すんでしょ?」
「鋭い方が、刺さるよね」
というのは、愛の矢ではなく、攻撃の矢に堕してしまう。
そんな風に思うのでありんす。
さてさて。
ビジネスをやる際でも、
誰かにメッセージを届ける際にも、
「ターゲットを絞って、興味深く」
は、必要だろう。
でもそれは、相手を思いやった
結果そうなるのであって、
そのテクニックありきではないと思う。
自分だけにフォーカスが向いた矢は、
いつか自分自身を貫き、滅ぼす。
そんな風に思うのでごわす。
私も気をつけたいと思います。
ではでは。