二流サラリーマン精神で学ぶと
もったいない。
「学ぶ」ということは、
人によって様々なスタイルがあると思う。
一つのことをじっくりと学ぶスタイル。
たくさんのバラエティを体験しながら
学ぶスタイル。
自分なりに全体像を
しっかり把握してから学ぶスタイル。
とにかく、やりながら
トライアンドエラーを繰り返すスタイル。
どんなスタイルでも構わないだろうし、
同じ人が、時と場合によって
学びのスタイルを変えるというのも、
素晴らしいことだと思う。
その上で、
たくさんの人が学んでいる姿も見てきて、
私自身も多くの学びを得ている過程で、
「ちょっと、もったいないかもなぁ」
というスタイルがあるので、
今回は、それをシェアしようと思う。
私が「もったいない」と思うスタイル。
それは、
「二流サラリーマン」的に学ぼうとするスタイルだ。
はじめに断っておくが、
私は、いわゆるサラリーマン、企業で勤める人を
侮辱しているわけではない。
というより、むしろ
大きなチームの中で、様々な価値を創り出していく
という生き方を見て、
「自分にはできない」
と、頭が下がる思いで敬意を抱いている。
今回の例で言うところの「二流サラリーマン」とは
まったく別の次元であるということを
まずは確認させてもらって、話を進めていくとしよう。
さて。
二流サラリーマンの学び方。
それは、「まず保証を得る」という姿勢なんだよね。
たとえば、
セミナーで
あるワークをするように講師が言ったとしよう。
その時に、ワークをやる前に
「このワークをしたら、人生が変わりますか?」
とか、
「このワークをしたら、
私の欲しいものが手に入るんですか?」
と“保証”を求めようとする。
また、ある人の相談に乗っているときに
「この本を読んでみるといいかもよ」
とお勧めした時に、
「その本を読むと、答えが書いてあるの?」
とか、
「それを読めば、今のモヤモヤがスッキリするの?」
と聞いてきたりする。
その姿勢は、まるで、
「この仕事をしたら、いくら給料がもらえるの?」
「どれだけ福利厚生が、しっかりしているの?」
と、はじめに確認する二流サラリーマンのように
思えてしまうんだけれど、どうだろうか?
個人的には、順番が逆なんじゃないかな?
と感じる。
「これをやったら、変われますか?」
ではない。
変わるために、やるんだ。
「これを読んだら、スッキリするの?」
ではない。
スッキリするためには、まず読むんだ。
そこに保証はない。
やることに、100%のリターンは保証されていない。
結局、ゼロかもしれないし、
時によっては、マイナスかもしれない、
でも、やる。
そこに可能性があり、
現時点で、自分にとって必要だと判断したら、やる。
それしかないんだ、と思う。
100%のリターンは保証されていないからこそ、
1000%以上のリターンがある時もある。
そんな風に思うんだよね。
「一か月働いたら、○○万円もらえる」
「ここに勤めていれば、○○の福利厚生が保証されている」
「ここで勤めきったら、○○の年金がある」
といったような事を確認するのがダメ、
と言っているわけではない。
ただ、まず自分が得られるものを確保してからじゃないと
動くことすらできない、というのは、もったいないように
思う。ただそれだけだ。
「この本を読めば、悩みがスッキリするの?」
いや、悩みがスッキリするかもしれないから、読むんだ。
「このセミナーに出れば、私は変われるの?」
いや、変われるかは分からないけど、変わるために出るんだ。
「この教材を買えば、楽して儲けられるの?」
いや、稼いできた人の思考回路を知るために、買うんだ。
「告白したら、あの人と付き合えるの?」
いや、そんなの分からない。
でも、自分の愛に気付いてもらうために、告白するんだ。
「日本にいたら、生涯安泰なの?」
いや、自分が充実した人生を送るためにも
自分のいるステージ、国を充実させていくんだ。
自分に出来るところから。出来る範囲で。
考えてみれば、生まれてこの方、保証されている事なんて
実はほとんどない。
保証されているように見えることも、
たまたま、相手が約束を守ってくれたにすぎない。
せっかくの自分の生涯なんだから、
誰かに保証を期待し、
相手が約束を守ることに依存するのではなく、
自分の足で立ち、
歩いていく方向を決めた方が
後悔が少なさそうだよね。
それが、たぶん「充実した旅」の秘訣なんだろうから。
お互いに、素敵な旅を重ねられるように
協力し合って歩いていきたいものだよね。
ではでは。