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ナナメから『マッチ売りの少女』。

みんなが知っている童話を、ナナメから読み解いてみよう!
というオハナシなんだけれど。
今回は『マッチ売りの少女』な!
 
 
あらすじは、みんな知っているだろうけれど、
 
大みそかの街、少女が父親におどされて
マッチを売るんだけどノルマ達成率ゼロでビビって
商品に手をつけて幻を見て異世界転生しました。
 
っていう話だったよな?(あれ?)
 
 
普通に読むと、
 
「少女かわいそう」
 
「大好きなおばあさんのところに行けてよかったね」
 
「父親の行為は国際法上、虐待にあたるのでは?」
 
「マッチよりライターの方が先に発明されてたんだぜ?」
 
といった感想になると思う。 ←
 
 
しかしここは、ちょっと違う見方を持ってほしい。
 
 
この物語で一番罪深いのは、「少女の父親」だ。
それは間違いない。
 
しかし、その罪は、
 
「売れなかったら少女を殴るから」
 
だけではない。それよりも大きな罪を犯している。
 
 
それは、
 
「売れる形で少女に営業させてない」
 
という罪である。
 
 
「大みそか、路上でマッチを売ってこい!」
 
って、なかなか難しいぜ?
 
それがプロ級のプレゼン能力を持っている大人でも
たぶん相当難しい。
 
そんな無理難題をまだ幼い娘にやらせてるのが
クルクルパーパパである。
 
もっと、売りやすい形を考えてあげるのが
上司の役目だろ?と思う。
(いつのまにか上司)
 
 
たとえばシンプルに、
 
「大晦日なのに、食事も暖炉もありません。
 家には病気がちの父が待っています。
 お父さんを助けたいんです。マッチ100円」
 
と書かれた紙があるだけで、
少女の持っている「幼さ」が武器になっただろう。
 
 
なに?そんな手はいやだ?
ならば、
 
「このマッチを1本動かして
 正しい計算式にできるかな?
 楽しい問題が30問セット!
 (すぐに使えるマッチ棒つき)」
 
とかでもいいぜ?
 
 
モノを売りたい時は、
そのものじゃなくてハコかソフトを売るんだ。
 
ワインを売りたいのなら、ワインセラーを売る。
ピアノを売りたいのなら、ピアノ教室を売る。
 
当然だろ?それくらい考えてやれよ(←ムチャぶり)
 
 
まぁ、少女の父親がどういう人かは知らないが、
マッチを売る知恵が自分にないのなら、
 
「マッチって、どう売ればいいんですかい?」
 
と誰かに聞いて、実践してから
少女に委託すればよかったのだ。
 
 
やってみて  言ってきかせて させてみて
誉めてやらねば 人は動かじ
 
って、山本五十六元帥も仰っているだろう?
 
 
少女の方も、ツッコミどころがあると言えばある。
しかし、それはまだ年端もいかない子には酷だろう。
 
やっぱ、大人の責任だ。
 
 
 
さてさて。
 
これってけっこう、現代社会でも
起こっている話だったりするよね?
 
「売れる形を作らないまま、
 部下にセールスを押し付ける」
 
という形。
 
 
それもひどいけれど、自分一人で
 
「売れる形を作っていないまま、
 自分で売ろうとして自爆」
 
みたいなこともある。
 
 
ぶっちゃけ「売れる形」がないまま
力押しで売れる時代じゃない。
 
そこには、アイディアが必要だ。
 
 
なので、マッチ売りの少女は
 
「売れる形を作らないまま
 商品を売ろうとしても、自滅」
 
「売れる形が分からなかったら、
 分かる人に聞いてみよう!」
 
という、とても大切な教訓を教えてくれる童話、
ということになる(ならない)
 
 
どんな分野であっても、
ドツボにはまる前に、助けを乞う方がいいですな。
 
お互いに気をつけたいものでありんす。
 
 
ではでは。
 

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