スポンサーリンク

ナナメから『金のオノ、銀のオノ』

世界の名作童話をナナメから読んでみて
私の心の狭さをアピールするシリーズ。
  
 
 
さてさて。
  
 
今回取り上げるのは、
『金のオノ、銀のオノ』。
 
みんなも知っているだろうけれど
一応あらすじをおさらいしていこう!
(一部あらすじに、味付け変更アリ)
 
 
むかしむかしあるところにきこりがいて
環境破壊の森林伐採など、悪の限りを尽くしていましたが、
ある日、オノを池に落としちゃいました。
そこで出てきた水の女神に次々出されるオノに、
 
「オーノー!それボクのじゃない!」
 
と言っていたら、自分のオノと、
さらに金のオノと銀のオノが加わって
金利手数料なんと女神負担で拾ってもらえ、
 
「さらに木を切り続けなさい。
 私は水属性ですから」
 
と言われましたが、
いやしいきこりが二番煎じで儲けようとしたら
オノを失ったので、もう二度と環境破壊をしない、
と心を入れ替えたのでした。
めでたしめでたし。
 
 
という物語です。
 
 
 
え?この時点でナナメすぎる?
  
まぁ、みんな本当のあらすじは知っているだろうから、
ちょっと味付けしておきました(笑)
 
 
 
さてさて。
 
 
スタンダードなストーリーに従って
ナナメ読みもしますよ、ちゃんと。
 
 
この物語の、正規のストーリーの教訓って、
 
 
「正直者は報われて、
 嘘つきは損をする」
 
 
ということだよね。
 
 
それはそれで、まぁ分かると言えば分かるし、
できることなら、いつも正直者が報われる社会が
実現できたらいいなー、とは思う。
 
 
 
でもね。
 
 
そんな世界が実現したとするならば、この物語で
まず最初に罰されるべきなのは、この
 
「水の女神」
 
なんじゃないかな?と思うよね?
 
 
 
だって、
 
この女神、きこりのモノじゃないと
分かっているのに、
 
 
「ヘイ!YOUの落としたオノは、
 このゴールデンなオノかい?」
 
「それとも、このシルバースタイルかい?」
 
 
って、聞いているんだよ?
 
 
もし、本当に金のオノか銀のオノか鉄のオノ、
どれを落としたのかが分からなければ、
最後に
 
 
「あなたは、正直です」
 
「あなたは、ウソつきです」
 
 
って、判断できないじゃない?
 
 
女神は、
 
「きこりが落としたのは、鉄のオノ」
 
という事実を把握しているという前提ありきで
この物語は構成されているわけだ。

 
 
ってことは、
 
「あー、こいつの落としたの、
 このアイアン・アックスだわー。
 
 でも、とりあえず試してみよう。
 さ、戸棚にしまっておいた金のオノと銀のオノを
 取り出して、っと。。。」
 
と、やっていることになる。
 
 
おいおい。
 
この女神、相当ハラグロいというか、性悪だよね?
 
 
「この、ウソつきーーーーっ!!!!」
 
 
と、声を大にして言いたい。
 
 
性悪度から言えば、ルパン三世に出てくる
峰フジコちゃんクラスのあくどさ。
 
相手を試すためなら、どんな手段もいとわない
恐ろしいオンナ。
 
警察ですら、おとり捜査が許されていないのに、
  
「ウフーン☆
 これ、あなたのでしょ?」 
 
と、誘惑して、誘導尋問をしかける。
 
 
もう、女神っていうか、小悪魔っていうか、
魔女だよね?実際??
 
 
 
自分から誘っておいて、
その誘惑に乗ったら、
 
 
「あら、そんなつもりなかったのにー」
 
「このスケベ!」
 
 
と、さっさと終電で帰っちゃうようなマネは
本当にやめていただきたいよな!?
 
なっ??
 
 
って、俺はどこに向けて叫んでいるんだ(笑)?
 
 
 
 
 
まぁ、ちょっと落ち着いて。
 
 
この物語が本当に伝えたいのは、
 
「正直者がすくわれる」
 
というよりは、
 
 
「下心があるとすくわれる。足もとを」
 
 
という事なのではないかな?と思う。
 
 
 
今回、たまたま正直者のきこりは
得をしたけれど、彼には下心がなかった。
 
しかし、嘘つきとされるきこりは、
残念ながら、下心があった。
 
 
どんな誘惑も詐欺も、
下心があるから、からめとられる。
 
 
「儲かりますよ」 
 
「これでモテモテ」
 
「楽してダイエット」
 
「お得に海外旅行」
 
「これでイケメンと結婚」
 
「孫に喜ばれますよ」
 
 
などなど。本人に、
 
「そうなったらいいな」
 
という下心がなかったら、
どんな誘惑も効果はない。
 
 
逆にいえば、下心があるところには
かならず落とし穴がある余地がある、
というわけだ。
 
 
そんな下心をたくみにキャッチして
詐欺師とかはお金とか鉄のオノとかを
奪ってゆくわけ。
 
 
 
いやはや。
 
 
あの女神、あの誘惑のたくみさ。
 
「水の女神」というよりは、
もうプロ意識バリバリの「オミズの女神」
だったんじゃないだろうか?なんて思うわ。
 
 
 
みんなも、下心に動かされて
大切なものを奪われないように気をつけようぜ!
 
 
。。。と、言っている私が一番
心が浮ついているから、ホントどうしようもない。
 
ホントスミマセン(笑)
 
 
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク