さあ、まったく時代にそぐわない事を話そう。
今どき、こんな話をするとすぐに怒られそうだが。
ああ、今回、
冒頭で「男性は」「女性は」という表現をした。
が、正確には「男性性」「女性性」で、
肉体的に男性であっても女性性もあるし、
その逆も真なりだ。
ただ、傾向としてこのようなことが言えるのではないかな?
ということで話していこう。
男性は走らされ、女性は見られ続ける。という話だ。
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さて。
男性は、生まれた時から強制的に「レース」に
参加させられている。
それは男性全員が、本人が望もうが望むまいが
人生の始まりから終わりまで、ずっとずっと続く過酷なレースだ。
レースの終わりは、
本人が完全に男性からリタイアした時か、
人生が終わるまで続く。
リタイアした場合は、世の中すべてを憎むか、
達観(したフリを)してプライドを保つしか選択肢がない。
そのレースの勝者には富と名声と、
それにふさわしい異性(たち)を得る。
そのレースの敗者は、何も得られない。
そんなレースだ。
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女性は、生まれた時から強制的に「コンテスト」に
参加させられている。
審査員は、世の中の男性たちのほとんどすべて。
そして同じ境遇であるはずの女性たちだ。
こちらもまた、ひとつも望んでいなかったとしても
まわりの「目」が「どれだけ女性なのか?」を審査している。
そしてその審査基準は、かなり偏っている。
審査員になってほしくない人も勝手に審査してくるし、
審査項目が、外見的なものへの配点が著しい。
そのコンテストで優秀な成績を収めている女性は
様々な援助が入り、自信を持ちやすく、生き易い。
そのコンテストで選ばれていない女性は、
援助を得難く、生き難い。
そして残酷なことに、本人がリタイアを選ぶことが
男性よりも圧倒的に難しい。
なぜならレースは自分で走るのをやめられるが、
コンテストは審査員がいる限り続くからだ。
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そのため、男性と女性では「戦略」が異なってくるし、
欲求不満になった時の行動が異なる。
男性は、
「いかに自分が優秀な男なのか?」
ということを、常に証明し続けるのが基本戦略だ。
本当に男として優秀ならば、
別にアピールする必要もない。
実力(外見、能力、財力、運など)で
ライバルたちより前に出ればいいだけだ。
そこまでトップじゃなければ、
「自慢」という形で、自分の男性力をアピールしなければならない。
いかに自分の能力が高いか?
いかに自分の論理が正しいか?
いかに経済的に成功しているか?
いかに昔のオレはワルだったか?(≒他の男より強かったか)
自分で言わなければ、誰も言ってくれないのだから
必要な「戦略」となってくる。
さらにアピールする部分がない男性になってゆくと、
「奪う」ことで自分の欲求不満を満たそうとする。
女性から奪う。
自分よりも弱い男性から奪う。
自分よりも「レース上位」の男性からは
直接的には奪えないので、間接的に奪おうする場合が多いが。
性的な動画などが、イチャラブなものが少なく
バイオレンスな感じのものが多いのは、
この「奪う」側面が強いからだと推測する。
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対して女性は「コンテスト」なので、
「いかに自分が愛されているか?」
をアピールする傾向がある。
自分が愛して欲しい人にすでに愛されていて、
「コンテスト」で満たされた女性は、アピールする必要がない。
街に出れば「コンテスト」はずっと続いているが、
そのコンテストを必要とするかしないのかを、
女性は自分で決めることができる。
しかし、自分の解釈の中で、
どの「コンテスト」のタイトルも持っていない場合は、
いかに愛されているのか。
いかに幸せか。
いかに他を選ぶよりいいのか。
いかにモテているのか。
を叫び続ける必要がある。
男性は「レース」で挫折しても「コンテスト」に参加できないが、
「コンテスト」を諦めた(もしくは積極的に脱退した)女性は、
「レース」に参加することも可能なので、そんな道を選ぶ人もいる。
さらにアピールすることに疲れた女性は
「蹴落とす」ことに力を注ぐ場合も多い。
女性の悪口を言う。
誰かの足を引っ張る。
審査員たちに文句を言う。
気づかないうちに、誰かを蹴落とすことが
唯一の救いのように感じてしまう。
そんな悲しい戦略を選ぶ人もいる。
それが最良の不満解消だと信じて。
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さてさて。
ここで言いたいのは、
ディスり合う話でもなく、
誰がどれだけのランクなのかという話ではなく、
「ね、お互い大変だよね」
という話だ。
また、今回はあえて「男性」「女性」と書いたが、
あくまで「男性性」「女性性」の話なので、
「男性も、こういう面あるじゃない!?」
とか
「女性だってホニャララララーーっ!!!!」
とか、そういう話でもない。
お互いに、
強制的に参加させられてしまっているものがあるから
それぞれに愛情をもって接する方がいいよね、という話。
少なくとも、あなたのそばにいてくれる人は、
そんな競争の中でも出会えたかけがえのない人だし、
あなたの男性、あなたの女性を、
あるいはそれを超えた人間として、
あなたを敬ってくれている人なのだろうから。
周りにいてくれる人に、敬意と感謝を込めて。
なんかの参考やインスピレーションになれば幸いです。
ではでは。