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言葉の違いが感覚の違い。

前回、
 
「イメージするのが苦手と感じている人は
 視覚でイメージしなくてもええんやで」
 
という話をしたところ、
興味を持ってくれた人が多かったので、
そこにまつわる別の話を。
 
 
ちょっと復習をしておくと、
人は自分の持っている五感の中で
優先して使っている感覚があり、中でも
 
・視覚優位
 
・聴覚優位
 
・体感覚優位
 
というタイプがいるよ。という話をした。
 
 
そして、「イメージする」というと
映像を思い浮かべなければならないという
先入観がある人もいるかもだけれど、
 
聴こえるであろう音をイメージするのでも、
 
そこでの体感覚をイメージするのでも、
 
あなたに合った方法でいいんだよ。
 
 
という話だった。
 
 
 
 
今回は、そのタイプの差による言葉遣いの違いについて。
 
 
いろんな人の相談に乗っていると、
その人のタイプによって、微妙に表現が違ったりする。
 
 
たとえば、視覚優位の人は相談してくるときに
 
 
「あの人との話が見えないんです」
 ↑
 え?話って、見るものなの!?
 
 
「目の前に壁があるんです」
 ↑
 え?ないけど?
 
 
みたいな表現を使うことが多い。
 
あと、図に描いたり何かに喩えたりする。
 
 
 
 
聴覚優位の人は、
言語化能力には長けていることが多く、
説明はできるんだけれど、
 
 
「トーンが合わない」
 
とか、
 
「リズムを崩される」
 
 
みたいな表現をすることもある。
 
あとは、どこか他人ごとのような印象を受けたりもする。
 
 
 
 
また、体感覚優位の人は、
同じ質問内容であったとしても
 
 
「会話がフィットしてなくて、冷たく感じる」
 
 
とか、
 
 
「なんか、、こう、、、チリチリする感じ、、?」
 
 
といった表現を使う頻度が高い。
 
あとは、言葉がまったく出てこなかったりする。
問題は、言葉にできるところにないからだ。
 
 
 
(ちなみにワタシは、やや聴覚優位なので
 やたらと言葉に頼る傾向がある)
 
 
 
で、だ。
 
 
相談をされる側としては、
 
相手の心に寄り添って、共感し、
 
その上で解決の道筋を作れると理想だ。
 
 
 
なので、
 
共感するタイミングでは、
相手の感覚タイプに合わせた姿勢が望ましいと
個人的には思っている。
 
 
 
 
そう。
 
 
 
「話が見えない」と言っている人は、
真剣に話を「見よう」としているのだ。
 
「壁がある」人は、
本当に目の前に大きな壁があるのだ。
 
 
「トーンが合わな」かったり「リズムを崩される」のは、
その人の人生セッションにおいて、大問題なのだ。
 
 
フィットしなかったり冷たかったりするのは、
ものすごい違和感で、心が凍える事態だし、
チリチリするより、モフモフしたいのだ。
 
 
 
相手の使う言葉から、相手の世界を知る。
 
 
そして、同じ世界を見ることこそが
共感だと思うんだよね。
 
 
 
共感がなければ、どんなアドバイスも意味がない。
 
 
「この人、分かってくれている!!」
 
 
と信用してもらえなければ、
その先の、その奥の心を教えてくれることはない。
 
 
だから、まずはその人の世界を共有したいと思っている。
 
 
 
 
そして。
 
 
その上で、何かの解決策を提案する時は、
さまざまな方法があるだろう。
 
 
相手と同じ世界を共有したまま
正面突破できる時もある。
 
 
そうではなくて、新しい視点を提供するために
あえて、相手が普段はメインに使っていない感覚で
 
 
「その壁って、触るとどんな感じなの?」
 
 
とか、
 
 
「トーンが合わないってことは
 違う視点でものを見ちゃってるってこと?」
 
 
とか、
 
 
「フィットしてないってことは、
 なんか不協和音が聴こえる感じ?」
 
 
みたいに、相手の世界に揺さぶりをかけてみたりもする。
 
 
もちろん、寄り添いながらなので
あくまでスパイスとしてだけどね。
 
 
そうじゃないと、その場は
なんか解決した気になるけれど、
結局、自力で何かの解決に向かえないこともあるので。
 
 
 
基本的には、ワタシは最近
この感覚タイプについては
そこまでツールとして活用してない。
 
もっと相手に寄り添える方法があるから。
 
 
 
でも、
 
 
「共感」
 
「解決」
 
 
という道具のひとつとして
あなたの道具箱に入れておいてもいいかもね。
 
 
 
ただ、相手をコントロールするような目的で使うと、
必ずしっぺ返しをくらうので、
活用する時は、愛情を持って使用することをお勧めします(笑)
 
 
ではでは。

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