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フィットする言葉を着る、ということ。

私は他の人に比べると、
言葉に対する思い入れが強い方だと思う。
 
(そうじゃなかったら、
 毎日のように記事を書いていないわい) 
 
 
なので、
 
ネット記事でも、電車の中刷り広告でも
道行く人の、なにげない日常会話でも、
とにかく言葉に敏感に反応している。
 
 
その中で、
 
「お!いいな!」
 
とピンと思うのは、
 
「言っている人と、
 言っている言葉がベストマッチしている時」
 
だなぁ、なんて、しみじみ感じる。
 
 
 
言葉というのも、すべて関係性がからんでくる。
 
 
どんな時に、その言葉を言うのか?
 
どんなシチュエーションで、その言葉を言うのか?
 
どんなイントネーションで、その言葉を言うのか?
 
どんな気持ちを込めて、その言葉を言うのか?
 
 
そして、
 
 
どんな人が、その言葉を言うのか?
 
 
それによって、伝わる意味は
まったく変わってきてしまう。
 
 
 
シンプルな「こんにちは」という言葉でも、
 
 
友達や仕事の関係者に普通に言えば
日常の1シーンでしかないし、
 
とても親しい仲なのに、喧嘩をしてしまった
次の日に言われたら、なんかよそよそしい感じだし、
 
執念深いストーカーから逃げるように
誰にも告げずに引っ越してきたはずなのに
ストーカーが現れて言われたら、
ホラー以外の何物でもないし、
 
二十数年も会えなかった生みの親と
とうとう再会を果たした時に交わしたら
それだけで、もうドラマだ。
 
 
 
言葉は力を持っているけれど、
それは「場」と「人」があってこそだ。
 
 
特に「人」は大事。
 
 
全然知らない人が
ピッタリのシチュエーションで
偉人の名言を引用しても、
 
「で?アンタは誰なの?」
 
ってしらけてしまうことはあり得る。
 
 
でも、どんなシチュエーションでも
林先生が
 
「今でしょ!?」
 
って言ったら、それは「本物」として理解される。
 
(という例えが、もうちょっと古いね)
 
 
 
「言葉は、発信する人によって価値を変える」。
 
 
それをみんな理解しているからこそ、
CMではイメージにあった有名人を起用するのだろうし、
偉人の名言には、必ず言った人が記されるよね。
 
 
「 われわれが何かを
  成し遂げようとしているとき、
  ルールなどない。
 
   - トーマス・エジソン - 」
 
 
みたいな感じにね。
 
 
これが、
 
「 われわれが何かを
  成し遂げようとしているとき、
  ルールなどない。
 
   - ジャイアン - 」
 
とかになると、意味合いが全然変わってきてしまう(笑)
 
 
 
言葉は人に寄り添い、
人は言葉によって、さらに輝ける。
 
 
そういう意味においては、言葉って
「服」みたいな側面もあるなぁ、なんて思う。
 
 
 
その人にジャストフィットしている言葉は、
その人の魅力をさらに引き出し、
本人をさっそうとさせ、
 
出会う人を気持ちよくもさせ、
本人も、周りの人も元気にすることが出来る。
 
 
それは、その人の個性に合ったファッショナブルで
クールなデザインの「服」みたいに思えるんだけれど、
どうだろう?
 
 
 
そんな、
 
「自分にフィットしている言葉」
 
を、いくつか持っているのは、
その人やまわりを、より豊かにするのかもしれない。
 
 
言葉って、本当に素晴らしいなぁ、と思う。
 
 
仕事のプロフェッショナルとして「着る」言葉。
 
料理人として「着る」言葉。
 
歌手として「着る」言葉。
 
写真家として「着る」言葉。
 
父や母として「着る」言葉。
 
何者でもない、一人の人間のあなたとして「着る」言葉。
 
 
いろいろあると、
暮らしに彩りが増えるかもしれないよね。
 
 
 
そして、
 
 
言葉の力を信じている一人としては、
 
誰かに「その人が言ってこそ価値のある言葉」
 
を贈れたら、最高に嬉しいね。
 
 
私自身が言うよりも、
贈った人が言う方が何万倍も輝く言葉。
 
 
その人その人にピッタリフィットする
服をデザインするような感覚で、言葉を紡ぐ。
 
 
ライターと言う側面からすると、そんな
 
「言葉の仕立て屋さん」
 
みたいな役割も、担えたら嬉しいと思うわ。
 
 
 
さてさて。
 
 
あなた自身をさらに輝かせる、
あなたにジャストフィットした言葉は、
あるとしたら、どんなものになるでしょう?
 
 
それは、あなたの仕事を表す言葉でもいいし、
 
あなた自身を元気にする言葉であってもいい。
 
 
そんな「秋の新作」みたいな言葉を考えてみるのも、
秋のひとときの、素敵な過ごし方かもしれないよね。
 
 
ではでは。
 

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