スポンサーリンク

「本物」は売れない。

今回の話は、やや辛口の
ビジネス系のお話。
 
 
いやー、厳しいことかもしれんけど、
ホント、「本物」って売れないんだよねぇ。
 
 
本物じゃなくて、
カギカッコつきの「本物」ね。
 
 
モノやサービスは真髄を極めていて、
本当にすばらしい。
 
ただ、広がらない。
 
 
それが、「本物」。
 
 
 
 
いや、売れないって言っても
ゼンゼン売れないのではなくて。
 
数人の熱狂的ファンと、
多くても20人~30人くらいの
リピーターには売れるけど、
そこからガガンと広まらないパターン。
 
 
 
もちろん、
 
 
「私は売ることを目的としていない。
 分かる人だけが分かればいい」
 
 
っていうのならば、それでいいし、
ワタシだって、そういう形で提供しているものもあるので
それがダメ!なんて言うつもりはない。
 
 
 
 
ただ、
 
 
「もっと、みんなに知ってもらいたい!」
 
「業界で有名な、ナンタラさんみたいになりたい」
 
「この業界を引っ張るような商品に育てたい!」
 
 
っていうのなら、
考え方のど真ん中の根底そのものをシフトさせないと、
いつまで経っても「売れる本物」には、ならないと思う。
 
 
 
 
 
じゃあ、どないすればいいの?
ってことなんだけれど、
 
 
「そもそも、大多数のお客さまは
 売り手が本当に提供したいものには、
 1ミリも興味がない」
 
 
ってことを、腹の底の底から理解しないと
ずっとズレ続ける。
 
 
 
それは、物的な商品でもそうだし、
コンテンツなどでも同じだ。
 
 
 
大多数のお客さまは、
真髄なんかには興味がないし、
世界をよくしようということの優先順位は低い。
 
そこに興味があるのは、熱狂的ファンだけだ。
大多数は、そのステップまで来るつもりもない。
 
 
 
売り手が専門的に研究していることの
基本のキすら触れたことがないのに、売り手が
 
 
「おお!これはすばらしい発見!」
 
 
と感動したり、こだわったりしたものは、すべて
 
 
「え?
 なんかよくわかんない???」
 
 
となる。あたりまえ体操。
 
 
 
お客さまが欲しいものは、
より具体的で、今日からお客さまの日常に浸透するもの。
そして、すぐに効果が実感できるもの。
 
 
しかし、
 
 
売り手が提供しがちなのは、
抽象度が高く、世のためにもなること。
そして、コツコツ続けていくと
しだいに効果が出てきて、本当に人生を豊かにするもの。
 
 
ここのギャップを埋めようとするか、
そのままにするかで、販売という意味においては
大きな差が生まれる。
 
 
 
 
そして。
 
 
この差の根底にあるのは、
売り手側の「わが身可愛さ」であることが多い。
 
 
 
 
「自分なんか、まだまだ」
 
と、遠慮するのも、
 
 
「そんな低レベルなものを提供できない」
 
と、プライドを持つのも、
 
 
「それでお金を取っていいの?」
 
と、困惑するのも、
 
 
「それは、この商品やコンテンツのことを
 理解してない」
 
と、誰かのアドバイスを蹴るのも、
 
 
「世界のために、このやり方で広めたい」
 
と、「王道」を進もうとするのも、
 
 
 
つまるところ、お客さまじゃなくて、
自分自身を見ているからじゃね?
 
 
 
そして、「低俗」に走って、
バンバン売っている人を冷ややかな目で見て
 
 
「私の方が高尚」
 
 
「私の提供しているものを
 理解してくれる人は高尚」
 
 
と、うそぶいているのも、
結局、自分フォーカスだからじゃね?
 
 
 
や!あいやあいや!!
 
 
お金儲けに走って、
価値あるものを低俗に染めろ!
って言ってるわけじゃない。
 
それはそれで、自分フォーカスでしかないからね。
 
 
 
そうじゃなくて、ただ、
 
 
「もっと、みんなに知ってもらいたい!」
 
 
と思いながらも、
 
 
「いや、それは違うから。そうじゃないから」
 
 
とブレーキかけていると、
結局「知る人ぞ知る、自称本物」で終わっちゃうかもよ?
って話。
 
 
 
まぁ、大量販売、大量消費の時代は終わってて、
たくさんの選択肢の中から選ばれることが増えていくから
どちらが正義とか、そういう話じゃない。
 
 
 
 
ただ、その「こだわり」は、
 
お客さまが欲しいこだわりなのか?
 
それとも自分の中だけで決めた「枠」なのか?
 
 
 
そこは、少なくとも何かを提供する時には
立ち止まって振り返ってみても、いいのかもね。
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
繰り返すけれど、
「知る人ぞ知る本物」も価値がある。
 
 
てか、個人的には、
そういうものの方が価値は高いとも思う。
 
 
 
その上で、
 
「あの売れているものは、低俗」
 
って言いながら、指をくわえているのも
なんとなく違うかもしれないよね。
 
 
 
分かりやすく提供している人は、その中で
 
 
「本当に提供したいのは、
 こんなんじゃないけど。。。。」
 
 
と、もがいている。
 
 
 
その「もがき」がなくなったら
心が麻痺した金の亡者になるので、それはそれで、
真っ逆さまに堕ちてデザイヤー!!だ。
 
 
 
ま、気をつけたいものやね。
 
 
お仕事として、ワタシは
どっちもやっているので、
なんとなく書いてみた。
 
 
コンテンツ、商品メーカーが
もっとも陥りやすい罠のお話でした。
 
 
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク