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ハウカラビィ

いや、別に焼き肉の新メニューじゃない。
そんな紹介記事が、今年最後の記事になったら、
 
「どんだけ食い意地はってるねん!?」
 
ということになってしまう。
 
 
そうじゃなくて、これは
 
「学びの順序」
 
のお話。
 
 
 
 
さて。
 
 
あなた自身、今までたくさんの事を学んできただろう。
 
それは、学校で学んできたこともあるだろうし、
社会生活の中で学んできたことも含まれる。
 
もちろん、もっと別のジャンルで、
あなたが自分の時間とエネルギーを注いで
学んできたものもあるだろう。
 
 
それらの中で、
 
「これは、平均的な人よりは
 深く学んでいるし、体得しているんじゃないかな?」
 
と、少なからず自信を持つ学びもあるよね。
 
 
人によってさまざまだろうけれど、それが
 
料理の人もいるだろうし、
楽器演奏の人もいるだろうし、
写真の撮り方や撮られ方の人もいるだろう。
 
 
やや抽象度の高い、
「コミュニケーション」とかが得意な人もいるだろう。
 

私の場合だったら、たぶん
株の売買だったり、文章を書くことだったりするのかもしれない。
 
 
 
 
で。
 
 
どんなジャンルの学びにも言えるんだけれど、
当然のことながら、初めて学ぶ時って、あるじゃない?
 
 
その時に、どんな人も最初に目を奪われるのは
 
 
「ハウ( How = やり方 )」
 
 
だと思うんだよね。
 
 
料理だったら
 
「簡単だけど豪華に見える
 お手軽パーティクッキング」
 
みたいなレシピが嬉しくなるし、
 
 
楽器演奏だったら
 
「たった90分のレッスンで
 初心者が1曲弾けるテクニック」
 
みたいのがいい。
 
 
それだけでなく、
 
「写真撮影の三分割法」
 
とか、
 
「株式の売買、ゴールデンクロス」
 
とか、
 
「文章がうまく見える6つの順序」
 
 
といった、
 
「これだけ覚えれば、もう理解したも同然なんじゃね?」
 
と思えるような「聖杯」を求める。
 
 
 
そして、そういった「How」を求めるのは、
基本的に正しいと思う。
 
 
はじめから
 
「この学びと向き合うための、心の持ちようは
 いかなるものになるのか、、、ならないのか。。。」
 
みたいだと、やり始める前に疲れちゃうでしょ?
 
 
それよりも、はじめは「手軽なテクニック」を求めて、
 
「その学びと触れ合う楽しみ」
 
「出来なかったことが出来るようになった喜び」
 
で、ワクワクしちゃいなよユー!
って思う。
 
 
 
そして、
 
 
楽しいから、とか、より深く知りたいから、
と学んで行くうちに、なぜかどんなジャンルでも
 
 
「ああ、結局は、今の自分次第なんだ。。。」
 
 
と気づく。というか、気づかされる。
 
 
そうなった上で、
 
「ビィ( Be = あり方 )」
 
を探求すればいいと思うんだよね。
 
 
 
もうね、本当ね、いろんな師匠の言う事が全部同じ。
 
それがどんなジャンルであっても、
 
 
「最終的には、今の自分のあり方です」
 
 
みたいな。
 
 
料理の味も「あり方」。
 
楽器演奏も「あり方」。
 
文章も「あり方」。
 
 
芸術方面だけじゃなくて、
 
優れたセールスマンも
自分のあり方が売上げに直結すると言うし、
 
株式の売買なんて、モロに
あり方に直結して利益が出たり損したりする。
 
 
 
「How」を、ある程度習得していくと、
どこかで必ず壁にぶつかる。
 
なぜなら、「How」は人から教えてもらえれば、
なんとか習得することができるから、
時間と粘りさえあれば、誰でも手に入れる事が出来る。
 
 
ただ、プロが知っている「How」をすべて学べば、
プロとまったく一緒の成果が出るか?
というと、コレが違ったりするんだよね、面白いことに。
 
 
そこから、
 
「何が違うのだ?」
 
と突き詰めてゆくと、
 
「結局、自分のあり方の問題だ」
 
となるんだと思うんだよね。
 
 
 
ってなワケで、
 
 
「ハウカラビィ」
 
とは、
 
「ハウ( How = やり方 )からビィ( Be = あり方 」
 
のこと。
 
 
 
面白いことに、
 
「あなた、もう色んな事をマスターしてるやん?」
 
と思えるような人でも、その人にとって慣れていない分野の事は
 
「やり方」から学ぼうとするんだよね。
 
 
ビジネスで大成功している人も、
私から株を学ぼうとすると
 
「で、儲かる銘柄の見つけ方っていうのは?」
 
という「やり方」をついつい聞いちゃうし、
 
 
私自身なんかは
 
「で、すぐにカッコいい写真が撮れるコツは?」
 
「で、パパっと料理がうまくなるコツは?」
 
「で、近道できるコツはなんなの?」
 
と、上っ面ばかりを追い求める典型例。
 
 
「そんなにコツは?コツは?って聞く前に
 コツコツ努力せい!!」
 
と一蹴されること、受けあいだ。
 
 
 
 
だから。
 
 
なにかものごとを習得しようと思った時には
 
「ハウカラビィ」
 
でいいんだ!と肚に落としちゃった方が良いと思う。
ある意味、開き直り?(笑)
 
 
 
まずは、徹底的に「やり方」を知る。
そして、真似る。
 
その後、行き詰ってきたら自分の「あり方」に目を向ける。
 
そんな順番で良いと思うんだよね。
 
 
 
そして、
 
もし誰かに、自分が得意なことを
教え伝える時にも、この
 
「ハウカラビィ」
 
を意識すると伝わりやすいと思う。
 
 
 
自分が得意なことって、
すでに「あり方」の重要性に気づいているから
という理由だったり、
 
自分にとってすでに価値が低くなっている
「やり方」を教えることにも抵抗があったりして
 
ついつい、
 
「はじめから、あり方を教えてあげよう」
 
と思いがちなんだよね。
 
 
人は、自分が価値を感じていたり、課題だったりすることを
教えたがるんだけれど、それは相手にとって全然親切じゃないし、
価値を感じてもらえない。
 
 
なので、自分がスゴイ人だと思われなくてもいいから
徹底的に「やり方」を伝える。
 
 
その方が、相手にも喜んでもらえてハッピーだ。
 
 
 
 
 
さらに。
 
 
どのジャンルでも調子に乗って「天狗」になっている人は
間違いなく「ハウ天狗」だ。
 
「私は、どうやれば良いのか分かっている」
 
「この実績は、誰も追いつけないだろう」
 
みたいにね。
 
 
「やり方」も、もちろん奥は深いんだけれど、
人と比較することがしやすく、なんとなく
「頂点」が見えやすい。
 
だから、
 
「他の人よりやり方を知っている」
 
という状況が見えやすく、そうなると「天狗」にもなる。
 
 
 
しかし、フォーカスが「あり方」に向かうと、
人は天狗になることは出来ない。
 
あり方の奥は深すぎて、頂点どころか
 
「今、やっと一歩入れたの?どうなの?」
 
という状態が、永遠に続くからだ。
 
 
 
どのジャンルのプロフェッショナルでも、
「あり方」に目が向いている人は、
自分の技術を自慢したりしない。
 
 
それは、その人が謙虚であるということもあるけれど、
永遠に深く高い「あり方」の世界に目が向いていると、
本気で
 
「自分なんて、まだまだだ」
 
「でも、がんばるぞ!」
 
という意識になる。
 
 
だから、
 
誰か天狗になっている人がいたら、
 
「ああ、まだ道途上のハウ天狗なのね」
 
と思って華麗にスルーしておけばいいし、
もし自分自身が天狗になっていることに気づいたり
誰かに指摘されたのであれば、
 
「おっと、そろそろ、あり方に目を向けるタイミングなんだな」
 
と思いなおせば良いと思う。
 

 
 
さてさて。
 
 
あり方とやり方は、両輪。
 
どちらか一方だけでも、前に進むことは出来ない。
 
 
あり方とやり方のバランスが取れている時、
もっとも前に進みやすいのかもしれない。
 
 
とはいえ、
 
「ハウからビィ」
 
「やり方から、あり方」
 
という順序を通して、螺旋階段のように駆け上がるのが
どうやら学びの順序としては、いいみたいだ。
 
 
自分にも、他の人にも
そんなフォーカスをもって学びを習得し
伝えることができるのが良いのかもしれないね。
 
 
ではでは。
良いお年を!

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