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一期一会って、

「一期一会」を、かみしめる。
 
 
秋になってきて人恋しいから
ってわけじゃないんだけれど、
あらためて「一期一会」という言葉を味わっている。
 
 
 
 
もちろん、「一期一会」っていう言葉は、
以前から知っているんだけれど、
 
 
「深い言葉だなぁ」
 
 
なんて、再認識したんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
私の中で、「一期一会」という言葉を、
いつのまにか
 
 
「この人と会うことが二度とないつもりで
 会っている時を大切にしよう」
 
 
なんて風に解釈をしてしまっていたんだけれど、
ちょっと違うよね。勘違いをしていた。
 
 
 
 
 
 
「二度とないつもりで」
 
 
なんていう、心構えの話なんかじゃないんだよね。
 
 
実際に、もう二度と会うことはない。
永遠に。
 
 
 
 
 
 
「いやいや、さすがにそれは極端でしょ?」
 
「ちょっと大げさでしょ?」
 
 
と思うかもしれないけれど、そうじゃない。
 
 
 
 
 
 
 
たとえば、私の例で言うと、
 
 
昔、とても仲が良くて、心を通わせていた人がいる。
 
 
その人と話すことで、たくさんの気づきを得たし、
心の交流もあった。
 
 
でも、ひょんなことから、仲たがいをしてしまった人がいる。
 
 
 
 
その人は、もちろんまだ生きている。
 
 
今日もどこかで活躍しているだろう。
 
 
 
でも、
 
 
その人と今、何のわだかまりもない状態で
言葉を交わすことは、おそらくないだろう。
 
 
もちろん、仲直りをすることはできるだろうし、
していくつもりもある。
 
 
しかし、あの頃の、あのままで、
なにげない言葉を伝えあうようなことは、
今後どんなに仲直りしても、なかなか成し得ないのかもしれない。
 
 
 
 
 
友人にしてもそうだろうし、
 
パートナーにしても、そんなことがあるだろう。
 
親子の関係にしても、
 
先生と生徒の関係でも、 
 
仕事仲間に関しても。
 
 
 
 
「その時の自分」と、「その時の相手」が
出会うことは、もう二度とない。
 
 
 
 
 
 
「今の自分が、あの時に戻ったら
 あんな事、言わないのに」
 
 
「今なら、もっと相手を思いやれたのに」
 
 
なんて思っても、やっぱり「あの時」は
もう二度と訪れない。
 
 
 
 
 
 
 
だから。
 
 
今という時に出会えている相手に、
今と言う時が積み重ねてきた自分に会ってもらう。
 
 
それを大切にするといいんだろうなぁ、と
改めて思った次第。
 
 
 
本来の「一期一会」という言葉は、
そんな意味だったんだよね。
 
 
 
私の中で、いつのまにか「格言」みたいな
ポジションにしてしまっていたけれど、
 
 
本当は、血の通った、素晴らしい言葉なんだな、
なんて思ったんだよね。
 
 
 
 
 
まぁ、なかなか100%は難しいとは思うけれど、
できれば、
 
 
「あの時、あんな風にしなければよかった」
 
 
と悔やむよりも、
 
 
「あの時はあの時で、精一杯だったな」
 
 
と、若かりし自分に微笑みながら思い出せることが多いと
良さそうだよね。
 
 
 
完全に自戒をこめて。
 
 
 
ではでは。
 

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