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「媚び」と「褒め」の明確な差。

その人の良いところを当人に伝える。
それって、とっても素晴らしい事だよね。
 
 
言われることで、言われた当人も嬉しいし、
言った方も気持ち良くなったりもするだろう。
 
 
ただ、それが「ゴマスリ」だったり「媚びへつらい」
とかだと、言われた方も
 
「は?何を企んでるの?」
 
とか、
 
「そんな歯の浮くようなセリフ言われると、
 気持ち悪いんですけれど」
 
となるし、
 
言った方としても、たとえ相手が喜んだとしても
 
「あ~あ、なんか疲れちゃうなー」
 
といった疲労感が出てきてしまったりもするだろう。
 
 
 
誰しも、なんとなくは経験として
媚びるために何かを言ってしまったり、
誰かに言われたこともあるだろう。
 
 
その時には、なんか素直に受け取れないような
濁った感じを受け、どんよりーぬ、
な雰囲気になったりもするかもしれない。
 
 
でも、相手が心から言ってくれた褒め言葉は、
照れ臭いものの、気持ちよく
 
「ありがとう」
 
「そんな風に思ってくれるんだね」
 
と、嬉しく受け取ることが出来る。
 
 
この違いって、何なんだろうね?
 
 
 
 
さて。
 
感覚値としては理解している「媚び」と「褒め」。
 
 
この明確な差はなんなのか?
 
その答えが先日、
 
「ああ!そうかも!」
 
と見えたので、今回はそれをシェアしたいと思う。
 
(まぁ、もちろん「答え」といっても
 現時点の私から見た、ひとつの意見だけれどね)
 
 
 
さてさて。
 
 
この「媚び」と「褒め」は、言っている言葉自体では
全然分ける事は出来ないだろう。
 
 
たとえば、
 
「いつもキレのいいアイディアを出しますよね!」
 
みたいな言葉でも、媚び媚び感満載で
 
 
「うぇっへっへぇ~~
 ダンナは、いつもキレのいいアイディアをお出しになるぅ!
 
 もう、日本一!いや世界一!いや宇宙一!
 これからも着いていきますぜダンナぁ~~」
 
 
と、両手をスリスリしながら言ったら
それは、「媚び」だろうし、
 
 
サラリと自然に
 
「ホント、いつもキレのいいアイディアを出すよなぁ!」
 
と言ったら、それは「褒め」の可能性が高い。
 
 
 
また、社会的立場とかでも計れない。
 
 
「社会的に上の立場の人に言うポジティブな評価は
 全部、媚びである」
 
と定義したら、なんか悲しくなる。
 
 
 
そうではなくて。
 
 
たぶん、心理的な「位置」が関係するんじゃないかな?
と思うんだよね。
 
 
たぶん、「媚び」も「褒め」も、
言ったあと、心理的に、相手を
 
「今よりも高い位置」
 
にする効果があると思う。
 
 
 
ただし、「媚び」は、
 
言う本人が、心理的に
 
「今よりも、相手よりも低い位置」
 
に下がって行って、結果的に相手を見上げる位置取りになるイメージ。
 
 
相手の心理的位置は変わってないのに、
自分が「ズズズッ」とへりくだって下がって行って。
 
「ほぉら、アナタはスゴイですよね」
 
みたいに見せている感じがする。
 
  
 
 
対して、「褒め」は、
 
言う本人の「位置」は変わらずに言ったことによって
相手を飛翔させ
 
「今よりも高い位置」
 
に上昇させているようなイメージ。
 
 
自分自身を卑下したりせずに、
相手の良いところをそのまま伝える。
 
その結果、相手が
 
「そうか!私はそんなところが良いところなんだ!」
 
と、気持ちよくなれる。
 
 
そんな感じがするんだけれど、どうでしょう?
 
 
 
 
相手を喜ばすことは良い事だと思うけれど、
 
そのために自分を卑下したり抑え込んだりして
自分の自尊心を傷つける事は意味がない。
 
ましてや
 
「相手に気にいられるために、やむを得ない」
 
とか、
 
「とりあえず、メリットがあるかもしれないから」
 
と媚びたとしても、相手にもそれは伝わってしまう。
 
 
あなたにメリットを提供できるような
社会的、人間的に素晴らしい人だったら、
なおさらそんなのは見抜いてしまう。
 
 
言えば言うほど
 
「ああ、こいつの言葉は、薄っぺらいな」
 
みたいにもなりかねないしね。
 
 
 
そうではなくて。
 
 
本当に思った時に、自分が感じた本当の事を言う。
 
もちろん、あえてネガティブな事を言う必要はないから
そこは心にそっとしまっておくとしても。笑。
 
 
そうすれば、相手も
 
「ああ、本当に思ったことを言ってくれているんだ」
 
「あなたの言う言葉は、気持ちよく受け取れるね」
 
と、自分を飛翔させた上に、あなた自身に敬意を持ってくれる。
 
 
媚びている人に敬意を持つ人はいないけれど、
褒めてくれる人には、誰しも敬意を払ってくれるようになる。
 
そんな風に思う。
 
 
 
 
さらに。
 
 
よく
 
「自分が出来ていることを認めよう」
 
と言ったことが自己啓発なんかには書いてあるけれど、
これも同じだと思う。
 
 
本当はそんな風に思えていないのに
 
「でも、自分を認めないと。。。」
 
と、無理してやっても、ツラいし、イタい。
 
 
自分で自分にへりくだって
 
「でも、こんなところが、まだマシじゃない!?」
 
とか、
 
「わたしだって、がんばってる!」
 
なんていうのは、どちらか言うと
自分を誉めているのではなく、自分で自分に媚を売っている。
 
 
それだと自尊心は育たずに、
変な作り笑いをし続ける、残念な人になってしまう。
 
 
 
そうじゃなくて、
 
「あ、ここすごくね?わたし、マジすごくね?」
 
「いやー、がんばったわー!
 よくやってるわー!」
 
 
と、「私には価値がある」という大前提の土台に立ったうえで、
自分を自画自賛する。それも自然に。
 
 
そんな風になると、
自分で自分を飛翔させるエネルギーになるような気もするけれど
いかがでしょ?
 
 
 
「うーん、なかなか難しいですね」
 
と思うかもしれないけれど、それはきっとアタマで考えるから。
 
 
自分が気持ちよくなり、
自尊心が増すのであれば、なんでもいい。
 
 
ポジティブなことを考えた後に、
 
「ふぅ」
 
とため息が出てしまうようなら、それは「セルフ媚び」でしかないので
あまりお勧めしないかな?(笑)
  
ではでは。
 

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