どんな業界も、
はじまって
↓
勢いがついて
↓
ピークを迎え
↓
ピークが過ぎ
↓
安定期を迎え
↓
衰退していく、
という流れがあるよね。
で、どんな業界でもそうなんだろうけれど、
「いつがピークなのか?」
という事って、なかなか分からないと思う。
業界に属していない人にはまったく分からないし、
業界内にいる人であっても、
自分たちの業界が、今ピークなのかどうかって
判断がつきにくいと思うんだよね。
そんな中、
「もしかしたら、これがピークの徴候かも」
という仮説を思いついたので、
今日はその話をしようと思う。
どんな業界にも共通しているピークの徴候。
それは、
「有名人ビジネスで儲ける人が出てくる」
なんじゃないか?と思った次第。
ここで言う「有名人ビジネス」というのは、
芸能人とか、プロスポーツ選手などではない、
「メディア素人」が、
「自分を露出して、それをビジネスにしよう」
と、戦略的に動き、それが機能する状態のこと。
この辺の線引きは難しいんだけれど、
業界の牽引役とかが、勝手に
メディアに取り上げられるのではなく、
無名の人が、戦略的に、業界外の一般大衆に対して
有名になってビジネス化しようとする行為のこと。
そう考えると、ソフトバンクの孫正義さんは
「有名人ビジネス」には当てはまらない。
ホリエモンさんは、半々。
今、ネット界で、ネット業界に属していない人に対して
有名になろうとしている人たちは
「有名人ビジネス」を戦略的に行なっている人、
と言えるかもしれないね。
ネット業界以外だと、ちょっと前は
・キャリアウーマン(業界、じゃないけど)
・ホスト
・株やFXなどの投資トレード
・ラーメン
・ハウスマヌカン
・ゲーム
なんかで、
「有名人ビジネス」
にチャレンジする人がいたんじゃなかったかな?
と思うけれど、どうだろう?
この流れは、
考えて見れば当然の話で、まず業界の初期の頃には、
そもそも業界があること自体が知られていない。
だから、「○○界のカリスマ」なんて言われても
普通の人はピンとこないわけだ。
そこから、だんだんと業界の勢いがついて来て、
業界に属していない人でも、
「そういう業界があるんだ~」
くらいは知るようになる。
そして、すそ野が充分に広がったと認識した
業界内の何人かが、
「有名人ビジネスに打って出よう!」
と、チャレンジを開始するわけだ。
そこで、何十回か、何十人かのチャレンジ失敗があり、
その土台を超えて、ほんの数人が
有名人ビジネスを成功させる。
テレビやメディアなんかに、
バシバシ登場していくわけだ。
そして、時を同じくして、
その業界は、あるピークに達するんじゃないかな?
と思うんだよね。
有名人ビジネスにチャレンジしようとする人たちは、
「機を見るに敏」な人たちで、
かつ、ある程度実績をあげている人であろうから、
個人的には、
「すごいなぁ」
と思う。
(自分がやりたいとは思わないけれど)。
業界が成熟してくれば、必ず誰かがチャレンジしようとする
ビジネスなので、そこにあえて乗り込んで行こうとする
パワーは素晴らしいと思う。
そして、ここでいう「ピーク」を迎えたからと言って、
その業界が完全に衰退するかどうかは、わからない。
ラーメンだって、投資/トレードだって、
ホストだって、ゲームだって、
今もたくさんの新規参入者がいる。
業界自体がなくなったり、完全に落ち目になるわけじゃない。
むしろ、認知が定着するような業界もあるくらいだ。
なので、一概には言えないんだけれど、
有名人ビジネスで成功する業界人が現れた時点で、
ものすごい勢いのある状態から、
安定の転換点にはなるんじゃないかな?
なんて思うんだよね。
もともと私は株式のトレーダーなので、
「変化の一点」
をみつけるのが好きみたい。
今日の話、あなたにはどんな考えが
頭に浮かんだ?
ではでは。