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謝らない

「ごめんね」。
 
 
この言葉を、あなたはどんな時に言うだろう?
 
 
もちろん、相手に謝りたい気持ちの時に言うだろう。
 
相手に、悪いことをしてしまったな、
と思った時にも言いたくなると思う。
 
 
 
ただ、最近、このひと言を
本当に言ってしまっていいのだろうか?
と考えてしまう、ひとつの思考回路がある。
 
 
 
それは、
 
「相手に“ごめんね”と伝える事で
 楽になるのは、相手?それとも自分自身?」
 
という疑問だ。
 
 
 
以前は、相手を不快にさせてしまったり、
相手に悪いことをしてしまったと思った時には
すぐに
 
「ごめんね」
 
と言っていた。
 
 
 
 
 
でも。 
 
 
すぐ「ごめんね」と言った事で救っているのは、
実は自分自身なんじゃないか?
 
楽になっているのは、自分の方だけなんじゃないか?
 
 
と、ある時から疑いを持ち始めてしまったんだよね。
 
 
 
 
 
相手にとって私自身が「いい人」でありたい、
という安易な気持ちから謝ったとしても、
相手は、さらに不快な気持になる。
 
 
 
 
 
あなたは、
 
こっちが「ごめん」と言った直後に、相手に
 
「そんな簡単に謝るなよ!」
 
「ごめんなんて言わないでよ!」
 
と言われた経験はない?
 
私は、けっこうあるんだよね。
 
 
 
 
 
 
おそらく、そんな時は
相手に対して本当にすまないと思っている気持ち以上に、
  
「早く謝って、楽になりたい」
 
「今の緊張状態から“自分”を救いたい」
 
なんて気持ちが動いちゃっていて、
それを相手が察知するから、
相手はさらに不快になると思うんだよね。
 
 
 
 
なので、
 
 
最近は、自分が悪いことをしたな、と思っても
すぐに「ごめん」と言えなくなってしまった。
 
 
「ここで謝って、楽になるのは
 本当に相手なんだろうか?」
 
「もしかしたら、自分が楽に
 なりたいだけなんじゃないか?」
 
 
なんて考えてしまう。
 
 
 
 
結局それは、自分の中だけで判断している事なので、 
相手は、
  
 
「ちゃんと謝れよ!」 
 
 
と、思っているのかもしれないし、
私の中の単なる
 
「男性的な身勝手なプライド」
 
「加齢による頑固さ」
 
なのかもしれない。
 
 
 
 
でも、
 
 
「ここで謝っちゃえば、自分が楽になるわ」
 
「ここで謝ると、いい人でいられるわ」
 
という気持ちを自分の中で感じた時は
「謝りたくても謝らない」というシチュエーションも
出てきている。
 
 
 
 
 
 
その人の中では、私は「悪人」とか
「悪い事をしても平気な人」という評価になるんだけれど、
 
相手にとって
 
「あの人は最悪だった」
 
という風に思う方が、相手が楽になると思った時は
それでもいいかな?なんて思っている。
 
 
 
いつもは、自分が楽になるハラグロテクニックだけれど、
ちょっと別のハラグロテクニックかもね。
 
 
 
 
 
 
 
他には、感覚的に近い話では、
 
自分がセミナー講師中、
セミナー中に、完全にはハッキリ言いきれないことも
断言するようなシチュエーションだ。
 
 
「このやり方で、バッチリうまく行きます」
 
「○○は、□□に決まっています」
 
 
なんてね。
 
 
 
それも、本音を言えば
 
「まぁ、違う考えもあるかもしれないけれど」
 
とか、
 
「100人が100人とも、
 100%うまく行くかはわからないけれど。
 やる気がなかったら、そもそもダメだし」
 
なんて思う場合もある。
 
 
 
 
でも、私が言いきっておけば、
「悪人」になるのは、私であってお客さんじゃない。
 
 
 
「あのイグゼロの言っていたことは、ホラ話だよ」
 
「イグゼロは詐欺師だね」
 
 
と私を悪者にしておけば、
自分のやり方のまずさとか、実行力の不足などを
相手は責めないで済む。
 
 
大切な時間をかけてセミナーに来てくれて、
貴重なお金を頂戴している以上、
それくらいの役は担わないと、お客さんに失礼でしょう?
 
 
 
などと言いながら、
やっぱり「いい人でいたい」という
自分のエゴと、常に戦っているんだけれどね。
 
 
そうじゃなかったら、
こんな記事は書かずに、
 
「誰にどう思われてもかまわない」
 
というスタンスを貫けばいいんだから(笑)
 
 
 
 
 
 
 
世の中には、
 
「悪者」
 
「空気読まない」
 
「詐欺師」
 
「傲慢なやつ」
 
と言われている人もたくさんいる。
 
 
 
その人たちは、本当に傲慢な部分も持っているだろう。
 
でも、もしかしたら、「あえて」の部分も
持っているのかもしれない。
 
 
 
あなたが「悪人」だと思っている人。

その人が、あなたの「より深い傷つき」から
守ってくれている部分があるとしたら、
それはどんな所なんだろうね?
 
 
ではでは。
 

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