漢字あそびシリーズ。
「勧める」「奨める」「薦める」の違い。
「勧」は、
「コウノトリ」と
「チカラ」が合わさった漢字。
ただ、ここで使われている「コウノトリ」は、
「援」に通じて、「助ける」の意味になるという。
なので、力をもって
【 助けて、行なわせる 】
という意味を持つ。
「奨」は、
「調理台」
「肉」
「右手(の脈をはかる)」
「耳を立てた犬」
が合体!
【 犬をおだてて肉を食わせる 】
という意味。
対して「薦」は、
「並び生えた草」
「一本角の獣」
で、
【 並び生えている草から一本角の獣が食べる草 】
という意味に。
(「薦」も「選」も「セン」だね)
「勧」には、すすめる側の思惑とパワーがある。
「奨」には、おだてて何とかしようというコントロールがある。
「薦」には、選択肢の中から選り抜くという意味がある。
(まぁ、もちろんコントロールすることも
出来るのだろうけれど)
アドバイス、という意味においては、
「おい、こうしろよ。
こうした方が良いって!」
と、無理やり「勧める」のではなく、
「ほら、やっちゃいよYOU!
えらいねえらいねー」
と、おだてて行動を「奨める」のでもなく、
「その場合には、これが良いと思う」
「選択肢の中では、これが合っているんじゃない?」
と、相手にとってベストなものを「薦める」のが
いいんだろうなぁ、などと考える今日このごろ。