スポンサーリンク

ネガティブ感情に対処する方法

 
ネガティブな思考や行動を
思いとどまらせる方法。
 
 
 
私の友人で、うつ状態になった人の回復を
サポートしようと奮闘している人がいる。
 
 
とても崇高な使命で、
現代社会には、とっても必要とされる人物だなぁ、
と思うんだよね。
 
 
 
で、
 
 
その人が、たまに話を聞かせてくれるんだけれど、
うつ状態になった人のニーズを知るために
リサーチをしていると、意外なことが分かったりするらしい。
 
 
 
友人は、てっきり
 
 
「休職中にお金が減っていくのが心配」
 
とか、
 
「自分が今うつ病なのか、どうなのか、わからない」
 
とか、
 
「うつ病になったのは、自分のせいだ」
 
「相談する人がいない」
 
「パワハラを受けていても、
 収入源が会社しかないので我慢している」
 
 
といったようなことで悩んでいると想定していたんだけど、
それ以外にも多いニーズが浮かび上がってきたんだって。
 
 
 
 
 
そのニーズとは、
 
 
「私をこんな状態にした奴に仕返ししたい」
 
「労災として認めさせたい」
 
「恨んでいる。許せない」
 
「自主退職の追い込まれた。元々は会社のせいだ。訴えたい」
 
「パワハラしてる最低の人間のあいつが
 なんで出世で、俺が退職なんだ!?」
 
 
という、ネガティブな感情だったんだって。
 
 
 
 
これを聞いて、
 
「本当に、真正面から立ち向かっている人じゃないと
 分かってこない、リアルなリサーチだなぁ」
 
と思ったよ。
 
 
 
 
その上で、最近
 
「このようなネガティブな感情を
 相手に消してもらうには、どうすればいいと思う?」
 
という相談をされたのね。
 
 
 
 
 
私は彼ほど真剣に、うつの状態の方と接していないので
 
「アドバイスしてもいいの?」
 
とも思ったし、対処はケースバイケースの側面の方が
強いだろうから、なかなか難しいな、と思った。
 
 
 
 
思ったんだけれど、
 
せっかく相談をしてきてくれた彼に
 
「基本として、私ならこうすると思う」
 
と話したことをシェアしようと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
まず、絶対にやるべきではないのは、

「そんな事を考えるよりも、ポジティブな方を向こうよ」

とか
 
「過去の解釈を変えてみようよ」

と、いきなり恨みを消そうとするのはNGだと思う。
 
 
 
そんなことをしても、相手は
 
「お前は分かっていない!」
 
「お説教かよ!?」
 
と、心を閉ざしてしまうからだ。
 
 
  
それよりも、相手の感情を深く理解し、
相手よりも積極的に

「どうやったら、恨みを晴らせるか」
 
を、一緒に考えてあげる姿勢をみせるのが
大事だと思うんだよね。
 
 
もちろん、本気で。
 
 
 
 
 
 
まずは、
 
「この人は、私の味方なんだ」
 
ということを理解してもらわないと、
どんな話も聞く耳を持ってくれない。
 
 
 
なので、
 
 
本気で、その当人よりも積極的に
「復讐計画」を練って、実際に行動する直前まで
もっていくのが良いと思う。
 
 
 
 
そうすれば、(演技だと思われない限り)
うつ状態になる人は、もともとは真面目で
優しい人なんだから、

 
「いや、そこまではひどいよ」

「そんな本気になったら、やばいよ」
 
 
という、自分の中の抑止力に目覚めてくれることが
多いと思うんだよね。 
 
 
というか、相手が
 
「マジでやばい!」
 
と、止めるくらいの方法を提示した方が良いだろう。
 
 
 
 
 
そして、当人が止めたら、そこで初めて

「じゃあ、本当はどうしたいの?」

と聞くのが良いと思う。
 
 
 
 
 
  
 
うつ状態になる人は、基本的に善良で真面目で、
それなのに理解されなくて
エネルギーを消耗してしまった人が多いだろう。

 
 
なので、
 
 
当人に変わって、
ネガティブな、暗黒エネルギーの塊になってあげる。

 
 
当人以上に、当人の心の中に巣くう
「悪魔」「シャドー」の声を代弁すれば
当人が本来持っている「善」の側面を引き出す事ができるだろう。
 
 
 
 
だって、本人も、心の底では
「善」でありたいと思っているのだもの。

(まぁ、もしそこまでやってもダメな人は、
 人間的に破たんしているので、救い難いと思うけれど)


 
 
相手が「善」のエネルギーを出してくれて、
なおかつこっちの話に耳を傾けてくれるようになれば、
 
そこからは、建設的な意見にも耳を傾けてくれるだろう。
 
 
 
 
 
で。
 
 
 
その上で
 
「どうやってネガティブな感情を消すか?」
 
なんだけれど、基本的には、

「消す」方法は、ほとんどないと思う。
 
 
 
 
 
ただ、
 
 
「消す」のではなく
「別の方向を向かせる」ことはできる。
 
 
ネガティブな感情に焦点が当たっている時は
ネガティブ感情しか目に入らない。

でも、別の方向を見てもらうことによって、
その後に

 
「恨みを晴らすなんて、バカバカしいこと考えていたな」

「あんなやつらのために、
 自分や自分の人生をさらに傷つけるなんて
 やらなくてよかったな」

 
と思ってもらうことはできると思う。
 
 
 
 
 
 
「相手のフォーカスの方向を変える」
 
もしくは、
 
「相手のフォーカスを、さらに大きな視点にして、
 今のフォーカスをちっぽけに感じてもらう」
 
ということをした後、時間の経過にしたがって
徐々にネガティブ感情を振り返ってもらう、
という順序のアプローチがいいかなぁ、
 
と、個人的には思うけれど、どうだろう?
 
 
  
 
まずは、相手のネガティブ感情への「共感」。
 
そして、それが充分相手に伝わってからの
「フォーカスの転換」。
 
 
そんな形がいいと思った次第。
 
 
 
 
 
 
 
あとは、
 
ここで注意しなくちゃいけないのが、
 
あまりにも相手に共感するがあまり、
自分がネガティブエネルギーに
飲み込まれないようにすること。
 
 
 
そのためには、
 
常に自分を観察している
 
「もう一人の自分」
 
を、心に常駐させておくのが良いと思う。
 
 
 
 
話がちょっと変わるんだけれど、
とある天才コピーライターさんがいるのね。
 
 
その人は、コピーを作るために
お客さんとなる人と同じような生活体験をしてみる
ということを大事にしている。
 
 
つまり、
 
生活が苦しいサラリーマンに商品を売ろうとする時は、
その人の生活に、自分を一度
どっぷり浸してみるそうだ。
 
 
ヨレヨレのスーツを着て、
 
満員電車に揺られ、
 
肩を落としながら歩く。
 
 
そうすることで、そんなお客様に響く
キャッチコピーがひらめいてくるらしい。
 
 
 
 
そのライターさんに
 
 
「でも、そんな風にしたら、
 気持ちが落ち込んだりしないの?」
 
「ネガティブに引っ張られそうだけれど?」
 
 
と質問をしたことがあるんだけれど、答えは、
 
 
「いいや、全然。
 だって、その自分を観察している自分がいるから」
 
 
ということだった。
 
 
 
生活の苦しいサラリーマンに、
身も心もなりきらないと、
キャッチコピーはひらめかない。
 
 
でも、どんなになりきっても、
その自分を冷静に観察している、
超客観的な自分が、もう一人いる。
 
 
そんな感じだから、キャッチコピーが思いついたら
すぐにいつもの自分に戻れるそうだ。
 
 
  
なかなか天才的な才能だと思うけれど、
意識すれば、ヒントにはなるかもしれないよね。
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
うつ状態の人に限らず、
ネガティブ感情に支配されている人には、
 
 
・まず相手以上に、どっぷりネガティブ感情にはまり、
 相手の「悪魔」の声を代弁する。
 
・相手が本来持っている「善」を引き出せた後に
 相手のフォーカスを転換する。
 
・その間、常に自分を観察している
 「もう一人の自分」を常駐させておく。
 
 
というアプローチが、いいかもしれないね。
 
 
 
 
 
もちろん、
 
人や状況によって違うケースも多いだろうけれど、
ひとつのヒントになったら幸いです。
 
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク