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低レベルなWin-Winにドロップキック

いわゆる自己啓発的なメッセージを見ていると、
 
 
「相手のために出来ることをやりましょう」
 
 
とか、
 
 
「感謝の心を忘れないようにしましょう」
 
 
とか、
 
 
「自分のミッションに従って生きていこう!」
 
 
とか、そんなものが多いよね。
 
 
 
 
 
それはそれで全く否定しないし、
素晴らしい事なんだけれど。
 
時々、押しつけがましく感じることって、ない?
 
 
 
すんませんが、私は、ある(笑)
 
 
 
 
 
 
 
いわゆる「相手フォーカス」とか「Win-Win」
という考え方。
 
 
それ自体は全く間違っていないんだけれど、
表層的な部分でマネゴトだけしても、
相手に伝わらないどころか、かえって胡散臭がられる。
 
 
 
私自身が「Win-Winのマネゴト」を
たくさんやっているので、偉そうなことは何も言えない。
 
 
ただ、素敵な「Win-Win」を構築するためには、
それを構築する準備というか、順番があると思うんだよね。
 
 
 
なので、
 
 
今回は、現時点の私が思っている
 
「素敵なWin-Winを作るステップ」
 
を、私が確認する意味も含めて、
あらためて考えてみたいと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
さて。
 
 
 
 
 
当たり前の話なんだけれど、
「Win-Win」を作るためには、
それぞれの「立場」を知らなければならないと思う。
 
 
それぞれの「立場」が理解できなければ、
それぞれの「Win」が分からないので
見当違いな「Win-Win」を提示することになる。
 
 
 
そして、この「立場」っていうのが、
大きく4つあるように思っているんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まず、レベル1の立場は「Me」の立場。
 
 
 
「私」はどう思うのか?
 
 
「私」にとってどんなプラスがあるのか?
 
 
「私」が悲しいことはイヤ。
「私」が嬉しいことがOK。
 
 
 
そんな立場だ。
 
 
 
このレベル1の「Me」だけを見ている人の提示する
Win-Winは、
 
 
「私が嬉しかったら、みんな嬉しいに違いない」
 
 
という妄想により構築される。
 
 
 
一見Win-Winに思われる提案でも、
 
「結局、それって得するのアンタだけやん?」
 
と呆れられる状態になる。
 
 
 
そして、この提案が拒否されると
ヒステリックにパニックになるというのが
第1レベル「Me」の立場だ。
 
 
 
とは言え、
 
 
「Me」は、基本であり土台だ。
 
自己犠牲は美しい面もあるかもしれないけれど、
継続的に価値を提供するためには、
自分自身の充実もおろそかにしてはいけないと思う。
 
 
そうじゃないと、どこぞのあやしい宗教団体の
ニセモノの「献身」とやらに洗脳されて、
自分がボロボロになることになる(言いすぎ?(笑))
 
 
 
なので、「Me」を毛嫌いすることなく、
自分の中で認めつつ進んで行けると良いよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
で、
 
 
  
第2レベルの立場は「You」の立場。
 
 
第1レベルで、自分の立場は理解できた。
 
 
その後、
 
 
「じゃあ、あなたはどんな立場なんだろう?」
 
「あなたにとってのWinは、どんななんだろう?」
 
 
と見るのが「You」の立場だ。
 
 
 
非常に難しいんだけれど、
なかなかこの「You」の立場に立てない。
 
 
 
 
通常は
 
「あなたの立場」
 
を単体で見ることができずに、
 
 
「私のメリットを踏まえた上の、あなた」
 
 
を、ごく無意識に見てしまう。
 
 
 
 
 
そうではなくて、
 
とにかくはじめは自分をフォーカスから外して
 
「相手の純粋なWin」
 
が見えるようにならないと、なかなか理解しあえない
というのがあるように思うんだけれど、どうだろう?
 
 
 
 
そして、
 
 
相手の純粋なメリットを理解したうえで、
自分のWinとすり合わせる。
 
 
「You&Me」
 
 
の提案が、第2レベルの「Win-Win」だろう。
 
 
 
基本、このレベルもなかなか出来ないんだけれど、
自己啓発をかじった人がやるウザめの「Win-Win」が
このレベル(か、第1レベル)。
 
 
 
「You&Me」って、Win-Winかもしれないけれど、
別の言い方をすれば、単なる
 
 
「取り引き」
 
 
だよね?
 
 
 
「あなたも得をする。
 そして私も得をする」
 
 
って、通常のビジネス上の取引で、
そこに広がりはない。
 
 
 
「相手フォーカス相手フォーカス」って騒いで
良い気持ちになっていても、結局
 
 
「で、Youは何をくれるの?
 安らぎ?お金?エロ?自己重要感?」
 
 
って言っているように見える。
 
 
 
「相手のことを考えている私ってすごいでしょ?
 
 こんなに世界平和を感謝をもって願っているの。
 
 ああ、私ってすごい!高尚!
 
 
 あなたも幸せになって!
 
 そして私をもっとスゴイと言って!
 
 安らぎとお金とモテをもたらして!」
 
 
っていうエゴがあるように感じる。
 
 
 
 
 
ま、それでも素晴らしいし、私なんかは
相手に
 
 
「んで?あんたは私に何をくれるの?
 
 安らぎ?お金?賞賛?」
 
 
と年がら年中思っているから、
どうしようもないんだけどね(笑)
 
 
 
 
 
「You&Me」は素晴らしい。
 
 
でも、それ以上の世界があるというのは、
ちゃんと理解しておかないとマズいなぁ、と反省する次第。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、第3レベル。
 
 
第3レベルは「Them」の立場。
 
 
「今、ここにいない彼や彼女、彼らや彼女たちは、
 どのように感じるだろうか?」
 
 
「普段は意識しない人たちは
 どのような立場があるだろうか?」
 
 
と想定するレベル。
 
 
 
見えないし、直接触れることはないだろうけれど、
どこかで関わっている人たち。
 
 
それはいわゆる「世間」でもいいし「社会」でもいい。
 
 
もっと範囲が狭い場合も多いだろう。
 
 
 
その人たちを想定しつつ、Win-Winを構築するのが
 
 
「You&Me&Them」
 
 
というレベルの気がする。
 
 
 
 
これを考えられると、継続的に広がることができるし、
関係のなかった「Them」の人たちが
仲間になったりもする。
 
 
このレベルまで想定して「Win-Win」を構築できると
リーダーとして最初の1歩に足を踏み入れたのかなぁ
なんて思うんだけれど、これがなかなか難しい(笑)
 
 
がんばりどころですわ。
 
 
 
 
 
  
 
ただ、
 
 
 
この第3レベルになると
 
 
「あっちを立てれば、こっちが立たない」
 
 
みたいになったり、
 
 
「全員が妥協できるレベル」
 
 
とか、
 
 
「個々の調整でうまくいく」
 
 
とか、
 
 
「強力なリーダーがいて、なんとか上手くいく」
 
 
と言う事になりがちな気がする。
 
 
ということで、たぶん更に上位の境地があるよね。
と気づかされるわけだ。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
で、
 
 
 
私が個人的に思う最上位レベルは
 
 
「We」のレベル。
 
 
 
自分自身のことも、
 
近くにいる人たちのことも、
 
今ここにはいない誰かのことも、
 
 
全部を統合して、違う次元の価値共有をするレベル。
 
 
 
それは、誰も思ってもみなかった価値、Winを
提示し、挑戦するレベル。
 
 
 
もはやそれは「Win-Win」というよりは
「文化の創造」に近いのかもしれない。
 
 
 
文化が共有されると、もはやリーダーはいらない。
 
 
いや、必要は必要なんだけれど、
そのリーダーがたとえいなくなっても、
チームがバラバラになったりしないレベル。
 
 
なぜなら、その価値創造こそが
全員の新しい未来につながっているから。
 
 
 
 
 
、、、と、
 
 
 
妄想上は思いつくんだけれど、
私自身がこの境地に立ったことがあるのかは、
聞かないでほしい。そっとしておいてほしい(笑)
 
 
 
 
 
この第4レベルの「WeのWin-Win」を
生涯に一度でも提示、構築できたら
それは素敵なんだろうなぁ、と思う。
 
 
 
そんな風になるためにも、
まずは「Me」を、お腹一杯にしたいと思います。
 
 
。。。なぁんて言って、自分の未熟さを正当化する時点で
道はまだまだ先だと痛感する今日この頃です。
 
 
ではでは。
 

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