スポンサーリンク

研ぐ。

昨日、なにげなくフェイスブックを見ていたところ、
尊敬する友人が、さらりとすごい事を書いていた。
 
 
その友人は本質を究めた上で、経済的にも社会的にも
すさまじい実績を出し続けている人だ。
 
 
どれくらいすさまじいのかを書くと
本人が嫌がりそうなのでやめておくが、
もはや金融資産的な悩みからは、とっくに解放されているレベル。
 
 
そして、
 
経済的な成功者という実績がどうでもよくなるほど、
話をしていて魅力的な人物だ。
 
 
 
 
彼の表面的な性格は、私とは全く異なるタイプだけど、
 
 
「そうそう!」
 
 
と、話がメッチャ合うので、仲良くしてもらっている。
 
 
 
彼と私が、どれくらいタイプが違うのかというと、
以前、彼と「自分を武器に例えるなら?」という話をした時、
 
 
彼は、
 
 
「一切の無駄をなくし、研ぎ澄ませ、
 隙のある相手は一刀両断する日本刀」
 
 
と自己評価をし、私は自分を
 
 
「んー。。。
 たぶん口当たりが良くて、たくさん飲んじゃって
 いつの間にかやられちゃう毒薬?」
 
 
と評した。
 
それくらいの違いだ。(よけい分かりにくい?笑)
 
 
 
 
 
さて。
 
 
そんな彼が、フェイスブックにサラリと書いていた言葉。
 
それは、
 
 
 
「どんな分野でも本物の一流は引き算上手。
 無駄を排し自分の強み(魅力)を伝えることが出来る。
 
 足し算づくしは自信が無い証拠。
 自信が無いからあれこれ足して誤魔化そうとする。」
 
 
 
というもの。
 
 
 
これだけ。
 
写真もついてない。
 
 
 
たぶん、たくさんの人がアップする
フェイスブック記事からすれば、埋没しそうな勢いだ。
 
 
ただ、それが彼らしく、かっこいい。
 
 
 
 
そうなんだよなー。と、この言葉を咀嚼する。
 
 
私が今までにお会いさせていただいた方で、
 
「うわ!この人は全然違う!」
 
と驚くような魅力的人物は、
その人がどのフィールドで活躍しているか関係なく、
全員が引き算上手だ。
 
 
 
 
たとえば。
 
 
とてつもなく上手いコピーライターは、
たった一文字も無駄がないコピーを書く。
 
言いたいことが ごまんとある中で、
一点にフォーカスして読む人の心を射抜く。
 
 
 
株やFXのトレーダーならば、
自分の売買から、徹底的に無駄を排してゆく。
 
そして、もし「無駄」と分かった取引だと認めたら
さっさと損切りをする。
 
 
「もしかしたら、このまま持っていたら
 株価が戻るかも。。。」
 
といった都合の良い妄想は入る余地がない。
 
 
そもそも、売買の判断基準である取引ルールも、
とてつもなくシンプルな事が多い。
 
トレーダー初心者であればあるほど、
ゴテゴテとした難しい売買ルールを使うが、
プロのトレーダーは
 
「へ?それだけ?」
 
といった取り決めの中で、淡々と、粛々と
取引を続ける。
 
 
 
 
逆に、
 
商売に関しても、自信がなければないほど
「おまけ」をつけたりするし、
 
学びに関しても、あまり質の良くないものの方が
テキストが分厚かったり、
本論と無関係の資料がついていたりする。 
 
(まぁ、おまけをつけたり資料が分厚かったりする方が
 売れるというのも、一面の事実ではあるんだけれどね)
 
 
 
 
でも。
 
 
継続的に成果を上げている人や商品は、
無駄を削ぎ落して、自分の本来持っている力にだけ
全力を注げるようにする。
 
 
それはまるで、ダイヤの原石を
削り取って、美しいカットにするのに似ている。
 
 
「この部分も、ダイヤなんでしょ?」
 
「それを削ってしまうなんて、もったいない!」
 
 
という素人の意見には耳も貸さず、
自分の信じた通りに、丁寧に、繊細に
ダイヤの原石をカッティングしてゆく。
 
 
その結果、どんな人も魅了するような
輝きを放つようになる、というわけだ。
 
 
 
 
もちろん、その工程は簡単なものじゃないだろう。
 
 
いろいろとつけ足して行った方が簡単だろうし、
そうしたい人は、そうするのがいいと思う。
 
 
ただ、現時点で
 
「本物だな」
 
「魅力的だな」
 
と私が思うのは、
 
 
「使えるものなら、なんでもジャラジャラ身につけている人」
 
ではなく、
 
「ぜい肉を削り取って、自分を研いでいる人」
 
なのは、間違いがない。
 
 
 
それは、
 
「あるのに捨てたり削ったりするのは、もったいない」
 
というのではなく、
 
「それがあるせいで、真に輝けないことこそ、もったいない」
 
と考えることのできる精神性の美しさであるようにも思う。
 
 
 
他の人がどうやるかまでは口出しをするつもりはないけれど、
よく言われている
 
「ブランディング」
 
みたいのも、本来は
 
 
「ブランドという箔をつける」
 
ことではなく、
 
「自分の真の姿を削り出してゆく」
 
ということだと思う。
 
 
 
木材に金箔をつけるのではなく、
 
木材の中に眠っている、躍動感のある彫刻を
この世に現出させる。
 
 
それが、結果として、
いわゆる「ブランディング」になるんじゃないかな?
なんて思う。
 
 
 
だから、
 
 
「お金持ちでーす」
 
「リアルが充実していまーす」
 
「仕事がまた決まりましたー」
 
 
なんていうドヤ感は、いらない。
 
 
 
金箔を身につければ、金箔に目を奪われる人が集まる。
 
それが気持ちいいのなら、どんどん貼り付ければいいだろう。
 
 
 
逆に、自分を削り取ってゆき、真の姿を現出させれば、
 
「地味だな」
 
と去ってゆく人もいれば、
 
「美しい」
 
と、分かる人が分かってくれるようになるだろう。
 
 
 
どちらを選んでも、いいとは思うけれどね。
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
「どんな分野でも本物の一流は引き算上手。
 無駄を排し自分の強み(魅力)を伝えることが出来る。
 
 足し算づくしは自信が無い証拠。
 自信が無いからあれこれ足して誤魔化そうとする。」
 
 
 
友人の言った言葉にアレコレ言ってみたが、
 
 
「あれ?この記事そのものが、
 彼の言った言葉に足し算をしているのでは。。。?」
 
 
と気がついたんだけれど、そこはスルーしてほしい(笑)
 
 
 
Kさん。
 
いい言葉を、ありがとう。
 
 
 
ではでは。 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク